博文(ひろぶみ)通信

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H28.9月定例会行政報告 その2

2016-09-12 18:54:41 | 日記

昨日の続きです。

 

 

○第24回参議院議員通常選挙について、ご報告いたします。 

 6月22日公示、7月10日投開票で行われました当選挙におきましては、期日前投票・郵便による不在者投票や投・開票日当日まで適正な選挙事務執行に努めたところあります。

今回の選挙でも、選挙のお知らせを全有権者に配布し投票所の場所や受付時間の周知を図るとともに、9日、10日は仮設住宅から投票所までを結ぶバスを運行させるなどして、選挙人の投票機会の確保と投票率の向上に努めて参りました。

選挙区選出議員選挙の結果でございますが、当日有権者は

16,072名であり、投票者数は7,912名で投票率は49.23%、前回の投票率48.42%に比べ0.81ポイント上回りました。



〇賠償支援の取り組みについて、ご報告いたします。 

75歳以上の単身等世帯の訪問支援事業につきましては、7月末現在で109名に延べ255回の訪問を実施し、請求書作成等の支援を進めました。また、事業の対象者のうち、支援の要否について未回答の方につきましては、訪問などにより意向の確認を進めております。

浪江町ADR集団申立てに関しましては、仲介委員が東京電力に対して和解案の受諾を求め、和解仲介手続きが継続中であります。一日も早い解決策を見出すために弁護団との協議を重ねつつ、今後の方針について検討をしております。

また、東京電力に対しては、和解案の早期全部受諾をはじめ、賠償に係る重要事項について要求書を提出し、速やかな対応を求めたところであります。

 

〇住民懇談会について、ご報告いたします。 

6月23日から7月5日まで、県内外で全8回開催し1,215名の町民の皆様の参加をいただきました。

町からは、避難指示解除に関する有識者検証委員会報告書について説明し、国からは、避難指示解除に関する考えた方、除染の進捗状況などについて説明がありました。

その後、放射線に関することや避難指示解除に関する考え方等について、様々なご質問・ご意見をいただき、町民の皆様と意見交換をさせていただきました。

 

○復興計画【第二次】について、ご報告いたします。 

今年度、復興計画の見直しを予定しており、8月10日に21人の方を策定委員として委嘱いたしました。

 今後、6回程度の策定委員会を開催し、年度末に復興計画案をご提言いただくこととなっております。

 

〇農業者の例外的夜間滞在について、ご報告いたします。 

 かねてから要望がございました農業者の町内での夜間滞在については、7月25日付で滞在を認めることができることとなりました。これを受け8月2日には8つの復興組合から共同作業者を含む73名の申請が、8月5日には2つの復興組合から共同作業者を含む26名の申請があり、8月5日より夜間滞在が開始されております。



今日はここまで。

 


H28.9月定例会行政報告 その1

2016-09-11 10:12:00 | 日記

お久しぶりです。

今定例会開会日の6日に町長より行われました、行政報告を今日から数回に分けお知らせします。


○平成27年度決算について、ご報告いたします。 

平成27年度は、全町避難が長期化する中、避難先での行政運営の拠点である二本松事務所と、復興拠点である浪江町役場本庁舎において復旧・復興に向けた取組みを進めて参りました。

町内での業務におきましては、これまで継続して行ってきた町道、上下水道等のインフラ復旧に努め改善を図ったほか、移動系のデジタル防災行政無線の整備や、公共施設への太陽光発電設備の設置などを実施し、町内の防犯・防火体制の更なる強化を図りました。

また、復興実現期への足がかりとして、浪江町地域スポーツセンターの復旧を完了させたほか、災害公営住宅、交流・情報発信拠点施設、認定こども園、浪江東中学校、診療所、産業団地等の整備に向けて、調査・計画・測量・設計等を実施いたしました。

このような中、町内では平成27年度末で20事業者、24事業所が事業再開を果たすとともに、農業再生に向けた復興組合が組織され、農地の保全活動や水稲の実証栽培などが行われております。町といたしましても、財政的な支援のほか、担い手の方々のニーズにきめ細やかに対応いたしました。

また、全国各地で避難生活を送られている町民同士の絆を維持していくため、町民ニーズに即したタブレット端末を活用した

情報発信を進めるとともに、県内3箇所の交流館運営への財政措置や、1府9県に配置した復興支援員による個別訪問や交流会の開催などを行いました。

このような状況のなか、一般会計の決算は、

 歳入総額 140億5,482万1千円、前年度比8.8%減、

 歳出総額 133億8,900万8千円、前年度比7.9%減となり、

歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支は、4億3,912万7千円の黒字となりました。

決算状況を歳入歳出別にみますと、歳入については、東日本大震災復興交付金をはじめとする復興関連の基金繰入金や震災復興特別交付税などを中心に13億5,455万8千円の減額となっております。

歳出では、防災集団移転促進事業における公有財産購入や災害弔慰金の減などにより、11億5,572万5千円の減額となりました。

財政の健全化判断比率である「実質赤字比率」「連結実質赤字比率」「実質公債費比率」「将来負担比率」の4指標につきましては、いずれも早期健全化基準以下となりましたが、今後も基金の繰入れや地方債の借入れに留意し、健全財政を維持して参ります。

また、特別会計についても、全てにおいて、黒字決算となっております。

震災から5年が経ち、本格的に復旧・復興を実現していく段階となって参りました。引き続き広域分散避難する町民の皆様の生活再建とふるさと浪江の再生に向けて、復旧・復興に取り組んで参ります。



今日はここまで。