今日も、29日に実施した現地調査報告をします。
写真左から、壱、弐、参、四、五、六の順に説明します。(今日も写真を分かりやすくアップできませんので、あしからず)
写真壱、弐=区域見直し後、本格除染が始まります。そうしますと当然、除染作業員の休憩所が必要です。壱の「いこいの村なみえ」が
休憩所となるため、先行して拠点除染が行われ、終了していましたので調査に行きました。
除染後の線量を測ると、弐で示すように地上5cmで毎時8マイクロシーベルト。地上1mで毎時1.29マイクロシーベルト。
除染前には「いこいの村なみえ」は比較的高いと聞いていましたが、除染効果について疑問を持ちましたので、役場到着後
担当課へ直行。同じ地点と思われる除染前は地上1cmで毎時8.02マイクロシーベルト、除染方法は除草のみで表土
剥ぎ取りは実施しなかったと環境省の派遣職員から説明を受けた。「あまり線量が変わらない理由は」と聞くと「除草後、
草が生えたので線量が戻ったのではないか」との答え。
線量調査を行った業者に再調査と必要があれば再除染を要望しましたが、あくまでも一議員の要望ですので、議会の会議で
これらの点について協議することを提案したいと思います。
写真参、四、五=参、四は役場の町長室。町長の椅子が偶然、請戸方面に向いていました。五は、温度や気圧などを測定する機械が作動中。
写真六=室原の北部衛生センターです。
浪江町では国との事務レベルで「仮焼却炉」の設置について協議しています。用地の確保後、工期は約10か月。
町内の災害廃棄物(生活ごみなども含む)を約150トン/日のペースで焼却する予定で、焼却灰を既存の富岡の管理型処分場へ
(10万ベクレル/kg以下のもの)、もしくは中間貯蔵施設へ(10万ベクレル/kgを超えるもの)搬入することになっています。
北部衛生センターも使えないかという声もありますので視察しましたが、目視のみなので使えるかどうかは不明。
線量を測りましたが、地上5cmで毎時10.07マイクロシーベルト、地上1mで毎時6.27マイクロシーベルトと比較的
高い数値でした。施設周辺も高いため「点」のみの除染では限界があり、再開をするにはハードルが高いのではと感じました。
*井手から大堀に向かう途中の大伝橋の上で線量を測りましたが、地上5cmで毎時15.4マイクロシーベルト、地上1mで毎時5.75マイクロシーベルトでした。年間積算線量にすると約30ミリシーベルトになると思います。
なお、今回使用した線量計は、町から配布されたものですので、誤差があることをご理解ください。