JRAは東京・京都の二場開催に、先々週から新潟が加わって、今週も三場開催になっています。新潟といえば、名物の芝直線1,000m、略して「直千」レースが毎週組まれていて、その迫力だけでなく、馬券もおいしくなることが多いので、個人的に楽しみにしています。今日は日曜11Rに組まれたルミエールオータムダッシュ(opL)を取り上げて検討してみようと思います。ふつうの「直千」レースでも波乱になることが多いのに、このレース、何とハンデ戦ですんで、ますます難解度がupしています。予想屋さんたちの腕の見せどころですね。
ルミエールオータムD【2023年10月29日新潟11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
ルミエールオータムダッシュの過去10年データ、好走馬一覧(2023年10月29日新潟11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
外枠優勢のレースですから、最終判断は枠順が発表されてからとなりますが、今日は各馬の力関係を下調べして、中心馬に目星をつけておこうと思います。まずは時計からです。
1)時計比較
このレース名で始まって今年で8回目。ここ2年はハンデ戦ですが、別定戦だった回もあり、同じ条件で過去のデータには当たれません。しかも、新潟はこの時期あまり天候が芳しくないことが多く、夏競馬のような良馬場のレースが見込めませんが、一応過去7年のデータから勝ち時計を見ると、全体時計の平均が55秒61、上がり脚の平均が33.07秒です。とすると、全体時計で55秒前半か54秒台、上がり時計で33秒を切るくらいの脚力がないと勝てないと見ていいのではないかと思います。軽ハンデ馬や直千初出走の馬たちがいきなり未知の豪脚を披露する可能性もありますが、だいたいこのあたりを基準タイムにして、各馬の近走(1年以内)の持ち時計を比べてみるのがいいと思います。全体時計の早い順に並べて、55.5秒以下は除外すると、以下のとおりです(〇数字は人気順です)。
牡3 52 トレンディスター 23/08/06 2勝・驀進特別 良 54 ①1着 54秒3 32.6
牡3 51 セイウンダマシイ 23/08/20 1勝・閃光特別 良 56 ⑤1着 54秒4 32.0
牝4 49 フラッシュアーク 23/08/20 1勝・閃光特別 良 56 ④5着 54秒7 31.8
牝5 53 マイヨアポア 23/08/12 3勝・稲妻S 良 54 ⑦1着 54秒7 32.1
牝5 51 アジアノジュンシン 23/10/14 2勝・飛翼特別 良 56 ⑩1着 54秒9 32.4
牝5 49 ディアナグラン 23/08/12 3勝・稲妻S 良 51 ⑤2着 54秒9 33.0
牝6 55 トキメキ 23/07/30 GⅢ・アイビス 良 55 ⑥2着 55秒1 32.8
牡6 56 ロードベイリーフ 23/05/21 GⅢ・アイビス 良 57 ⑫3着 55秒1 32.2
牝6 54 サトノファビュラス 23/07/30 GⅢ・アイビス 良 55 ⑪4着 55秒3 33.0
牝6 54 レジェーロ 23/05/21 GⅢ・アイビス 良 55 ⑤5着 55秒3 33.3
牝6 49 チェリーブリーズ 23/08/12 3勝・稲妻S 良 51 ⑬4着 55秒4 33.2
ハンデ差も考慮すると、セイウンダマシイが一番手ということになるでしょうか。これにフラッシュアーク、トレンディスター、マイヨアポア、アジアノジュンシンらが続くと見るのが妥当な評価かと思います。
2)血統
中山のスプリンターズSにも同様の傾向がありましたが、父ミスプロ系と、ハンデ戦のここ2年は母系のノーザンダンサー系がやや目に付きます。一応、今回の出走馬で該当するのは、
〇父ミスプロ系
カイザーメランジェ、サトノファビュラス、シンシティ、トキメキ、トレンディスター、フラッシュアーク、マイヨアポア、マウンテンムスメ、ワックスフラワー
〇母ノーザンダンサー系
ジュニパーベリー、トキメキ、ファイアダンサー、フロムダスク、レジェーロ
あたりです。
3)性齢・斤量・ステップ(前走)
同条件のデータが少ないので、どこまで参考になるのかわかりませんが、ハンデ戦で行われた過去3回分のデータから、しいて傾向を探れば、
〇性齢:4・5歳中心 牝馬は5/9で高連対
〇斤量:53㌔
〇ステップ:稲妻S組が三連対
となります。最後に宮田式バイオリズムも見ておきます。
4)宮田式バイオリズム◎
アジアノジュンシン 3・2・2・10
サトノファビュラス 4・3・0・16
シンシティ 4・1・3・11
トレンディスター 3・2・0・2
ワックスフラワー 3・2・0・6
3歳の2頭がハンデが軽くて強そうな印象はありますが、データ的には時計的に次位に当たるフラッシュアークやマイヨアポアから入った方が馬券的妙味がありそうです。フラッシュアークの末脚はメンバー中随一だと思いますが、ここではマイヨアポアの方を上位と見ています。前走は3枠のスタートでしたが、馬を外埒に寄せてから、先行した馬たちの脚色が一杯になったところをするすると抜け出た脚力とセンスを評価しています。7・8枠の好枠を引き当てれば、よりスムーズな競馬ができると思うので、楽しみです。▲は、アジアノジュンシンでしょうか。あと、「直千」未出走の組から、どんな馬が飛び出すかもポイントです。適当な材料がないので、今回は検討できませんでしたが、「直千」競馬はダート馬が穴を開ける傾向もありますから、3歳のアンビバレントあたりがどうかなと思います(登録数が多くて、出走できるかどうかわかりませんが…)。
ということで、今日も朝から好天で、寒暖差が大きいためか、近所の銀杏もいい感じで色づいてきました。このまま穏やかに秋が深まってくれるとよいのですが……。本日もお読みいただきありがとうございました。土曜まであと二日、今日も一日がんばりましょう。
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