今度の土日で中山は最終週を迎えます。今日はトリの重賞、アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)を検討してみます。中長距離の一線級が集まるレースですが、GⅠレースが差し迫っているわけではないので、賞金の加算と春に向けての叩き台といったところでしょうか。
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アメリカジョッキークラブカップの過去10年データ、好走馬一覧(2024年1月21日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
過去にはGⅠ馬が参戦したこともありますが、今年はGⅠを獲るにはちょっと足らないメンバーが集まった印象ですので、少しくらいは波乱の目があるかも知れません。早速、過去10年の3着以内馬の傾向を見ていきます。
1)前走(ステップ)※( )内は今回該当する馬です
〇中日新聞杯 5頭 (※該当なし)
〇菊花賞 4頭 (※該当なし)
〇有馬記念 3頭 (※該当なし)
〇金鯱賞 3頭 (※現在の中日新聞杯に相当)
〇JC 2頭 (ショウナンバシット⑫11着)
〇チャレンジC 2頭 (ボッケリーニ②2着)
〇中山金杯 2頭 (※該当なし)
〇福島記念 2頭 (※該当なし)
〇ディセンバーS 2頭 (サンストックトン①8着)
ちなみに、前走との間隔で一番多いのは中5・6週で、次が中3ヶ月です。今回のメンバーで該当するのは、中5・6週がカルリーノ、シルブロン、ボッケリーニ、中3ヶ月がモリアーナです。
2)性齢 ※頭数は延べ数
〇4歳 9頭 〇5歳 7頭 〇6歳 9頭 〇7歳 4頭 〇8歳 1頭
/◇牝馬 1頭 ◇騸馬 1頭
4~6歳で偏りなく来ている印象ですので、8歳以上はともかく、あまり年齢は気にしなくてよいかも知れません。今回人気を背負いそうなボッケリーニとマイネルウィルトスはともに8歳ですから、データ的にはそろそろ若い馬たちに道を譲る頃なのかも知れません。
3)血統
多様ですが、しいて言えば、父系はディープ系とステイゴールド系(今回はなし)、あるいはキンカメ系が目につく感じです。この血脈で該当するのは、以下のとおりです。
〇父ディープインパクト系
・サンストックトン:父ワールドエース(ディープの子)/母父キングカメハメハ
・ショウナンバシット:父シルバーステート(ディープの子)/母父Wedaglia d'Oro(ノーザンD系)
〇父キングカメハメハ系
・カラテ:父トゥザグローリー(キンカメの子)/母父フレンチデピュティ(ノーザンD系)
・クロミナンス:父ロードカナロア(キンカメの子)/母父マンハッタンカフェ(サンデー系)
・ボッケリーニ:父キングカメハメハ/母父ダンスインザダーク(サンデー系)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
(データ分析:アメリカジョッキークラブカップ 今週の注目レース JRA)
①前走GⅠ組がやや優勢
②前走重賞組は時計差0.5秒以内
③関東馬=関西騎手の組み合わせが吉
④前年の1800以上重賞で3着以内
③のパターンはいませんが、他の条件に合致するのは、チャックネイト(外国人騎手)、カラテ、ボッケリーニ、マイネルウィルトス、モリアーナです。
5)宮田式バイオリズム
最後に、宮田式バイオリズムが◎の馬を挙げておきます。
・サンストックトン 4・6・1・6
・ラーグルフ 5・1・1・6
6)結 論
戦歴や格からはボッケリーニですが、明け8歳ですから、若い馬から中心馬を選びたいところです。ここは4歳牝馬のモリアーナに期待する手かなと思います。前走GⅠ秋華賞は⑦5着、勝ったリバティアイランドには0.6秒離されましたが、前々走の紫苑Sでは今回と同じ中山の舞台で、卓越した末脚を披露して差し切りがちしていますので、現4歳牝馬世代の中で実力上位なのは明らかです。距離2200が若干気になるものの、この相手でも決め脚は十分通用するでしょう。牝馬の実績が乏しいレースですが、昨年の牝馬ユーバーレーベンの3着に続き、この馬も何とかしてくれるのではと思います。
相手は、チャックネイトら前走重賞を走った馬で、中でも久々のラーグルフが一番の惑星でしょう。あとは牡馬のクラシックロードを歩んできたショウナンバシットがどこまでやれるかくらいで、上位人気の馬同士で決まる公算が高いと思います。あまり手を広げない方が得策かも知れません。
ということで、ここは穴党出番のレースではない気がするので、京都でおこなわれる東海Sの方に期待をかけて、明日検討してみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。今日も無事でありますように。
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