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レース展望と回顧、馬券術について

10/ 3(火) 東京日曜GⅡ毎日王冠の展望

2023-10-03 | 予想

 競馬仲間がむかし「東京競馬で毎日王冠をやる頃になると、秋が来たなあと思う」と言ってましたが、まったく同感です。今朝は最低気温が今季初の10℃台に下がり、部屋の中でも長袖・靴下でないと寒いくらいです。そんな秋到来を告げる、東京競馬開幕週のメインレースは、秋のGⅠ戦線を占う重要な一戦です。昨日触れたとおり、今回は春のマイル王ソングラインの参戦が焦点だと思います。ここでもGⅠ馬の貫禄を示してくれるのでしょうか。

毎日王冠【2023年10月8日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

毎日王冠の過去10年データ、好走馬一覧(2023年10月8日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 近年は次走のGⅠ戦までの間隔を開ける傾向があるので、最近のメンバーは今月末の秋天よりも11月のマイルCSを志向する馬が増えている印象です。今年のメンバーもそんな感じですが、マイルより200m距離が長く、しかも東京競馬場で行われるだけに、スピードだけでは持たないというところもあるでしょう。早速、過去10年の3着以内に入った延べ30頭の傾向を押さえてみます。

1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 安田記念     8頭 (ソングライン④1着 シュネルマイスター①3着 ウインカーネリアン⑬8着

 エプソムC    6頭 (ジャスティンカフェ①1着)

 東京優駿     3頭 (※該当なし)

 関屋記念     3頭 (※該当なし)

 

2)性齢

 〇3歳 4頭   〇4歳 12頭   5歳 9頭   〇6歳 4頭   〇7歳 1頭

 〇牝馬 3頭   〇騸馬 なし

 ちなみに、牝馬の(延べ)3頭とは、アエロリットが4・5歳時の2回とルージュバックの4歳時です

 

3)血統

 父系はディープインパクト産駒が圧倒的です。母系は競馬ラボの分類で言うニアークティック系(私的にはノーザンダンサー系の馬で、たとえばStorm Catとか)が多いようです。

 この血統構成に唯一該当するのが、

 ノースザワールド父ディープインパクト/母父がStorm Catの子

で、準ずるのが、

 ・フェーングロッテン:父ブラックタイド(ディープ兄)/母父キングヘイローがノーザンダンサーのひ孫

です。なお、ディープ産駒の父を持つのは、ソングライン(父キズナ)エエヤン(父シルバーステート)エルトンバローズ(父ディープブリランテ)バラジ(父ヴァンセンヌ)です。

 

4)JRAホームページのデータ分析:東京実績

 JRAのホームページのデータ分析では、東京競馬場での重賞実績が強調されています。

東京で重賞を勝っている馬が中心

過去10年の優勝馬延べ10頭中9頭は、東京競馬場の重賞を勝った実績がある馬だった。その中でも特に注目したいのが当レースと同じ東京・芝1800メートルの重賞優勝馬で、該当馬は〔5・4・3・10〕(3着内率54.5%)と過半数が馬券に絡んでいる〔表4〕

 
〔表4〕東京競馬場での重賞の優勝経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-5-4-32 18.0% 28.0% 36.0%
なし 1-5-6-58 1.4% 8.6% 17.1%
過去7年の優勝馬延べ7頭には東京競馬場での重賞勝利歴があった。それだけでなく、これら7頭は東京のGⅠで連対経験があった点も共通している。例年ハイレベルなメンバーがそろう一戦だが、勝ち馬を予想する際は東京競馬場での実績を判断材料にしたい。

データ分析:毎日王冠 今週の注目レース JRA

 東京競馬で重賞に勝ったことがあるのは、ソングラインシュネルマイスターらGⅠ馬のほかでは、

 ・ウインカーネリアン :GⅢ東京新聞杯 1着

 ・ジャスティンカフェ :GⅢエプソムC 1着 

の2頭です。

 

5)宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムのよい馬名を挙げようと思うのですが、「叩き台」の一戦らしいというか、珍しく抜けての馬が見当たりません。しいて言えば、ジャスティンカフェが5・5・1・4でに近いかも知れませんが、全幅の推しとはいきませんので、〇の馬まで含めて、並べてみます。

 ・ジャスティンカフェ   5・5・1・4

 ・アドマイヤハダル    3・3・2・5

 ・エルトンバローズ    3・3・0・1

 ・ソングライン      7・2・1・5

 ・デュガ         4・0・1・10

 ・ノースザワールド    4・9・2・10

 ・バラジ         4・3・3・7

 ・フェーングロッテン   3・3・4・4

 

 で、結論としては、1800が初距離ですから、どうかなあという疑念は残りますが、データ的には、人気になってもソングライン中心でいい感じです。相手は当然、3歳時にこのレースを勝っているシュネルマイスターですが、その次は、ウインカーネリアン(安田記念8着)やジャスティンカフェ(エプソムC1着)よりも、3歳のエルトンバローズの方に魅力を感じます。とはいえ、ソングライン、シュネルマイスターのGⅠ組が上位では、馬券的妙味が薄らぎますので、格好の穴馬が見つからなければ、これは勝負せずに見るだけになるかも知れません。この日に勝負をかけるなら、東京ではなく、京都11Rのハンデ戦オパールSの方でしょう。軽量のカルネアサーダトキメキあたりが穴を開けてくれないかと期待しているところです。が、今日は通院日で時間切れになってしまったので、これは別の機会に検討したいと思います。

 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。今日の関東は秋の好天に恵まれそうです。一日穏やかに過ごせますように。


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