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レース展望と回顧、馬券術について

4/ 8(月) GⅠ皐月賞の展望

2024-04-08 | 分析

 競馬のイラスト | フリー、無料で使えるイラストカット.com (illustcut.com)

 昨日の桜花賞は予想どおりでしたが、①②人気が連軸なだけに、配当はあれでもついた方かなというレベルでした。馬券作戦をふりかえれば、昨日の阪神は宮田式の枠連法則からすると、258枠が強勢でしたし、三連複万馬券が4Rのみの堅い一日でしたので、5枠のアスコリピチェーノを主軸にすべきだったのですが、①人気を嫌って朝の予想どおりに通しました。結果オーライでしたが、予想のスタンスとしては、あまり誉められたものではなかったかも知れません。3着のライトバックは前走エルフィンSで4着のスウィープフィートに先着してますので、人気は逆でしたが、これも「当然」という感じです。意外に走らなかったのは、コラソンビートとチェルヴィニアです。チェルヴィニアは父ハービンジャーが「桜」のイメージに合わなかったので、早々に相手までに「格下げ」しましたが、もし乗り慣れたルメールさんだったら、どうなっていたかわかりません。コラソンビートは馬体重増が影響したのでしょうか。でも、もしオークスに出て来るようなら、血統的にはアスコリより長距離向きで、軽視禁物だと思います。次のオークスで主力になるのは、昨日走った面々では1着のステレンボッシュは当然として、3・4着のライトバック、スウィープフィートあたりになると思います。アスコリはNHKマイルの方が適性がありそうですが、無理使いはしないでほしいなと思います。

 さて、今日は皐月賞を検討してみます。ここには有力牝馬のレガレイラが出て来ますが、牡馬勢が暮れのホープフルSに続いて後塵を拝することになるのかが焦点です。

皐月賞【2024年4月14日中山11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

皐月賞の過去10年データ、好走馬一覧(2024年4月14日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

1)持ち時計

 過去10年で良馬場施行の年は6回ですが、良馬場の勝ち時計の平均は、全体時計で1分58秒5、上がり脚の平均が34.2です。去年は重でしたが、勝ったソールオリエンスの時計が2分00秒6で35.5秒でした。古いところでは、2015年のドゥラメンテが良馬場で1分58秒2、33.9秒です。今週後半は好天が続いて馬場が乾きそうなので、良馬場でレースが行われれば、1分58秒前後、上がり33秒台の好時計が出るかもしれません。今回の出走メンバーの芝2000の持ち時計上位は以下のとおりです(〇数字は人気順)。

 ・アーバンシック    11/05東京 百日草特別   ③1着 1分59秒4 33.2
 ・コスモキュランダ   03/03中山 弥生賞     ⑥1着 1分59秒8 34.9 
 ・シンエンペラー    11/25京都 京都2歳S   ①1着 1分59秒8 35.3
 ・ダノンデサイル    11/25京都 京都2歳S   ⑪4着 1分59秒9 35.2
 ・ホウオウプロサンゲ  03/16阪神 若葉S     ⑥2着 1分59秒8 34.7 
 ・ミスタージーティー  03/16阪神 若葉S     ③1着 1分59秒7 34.2  
 
 参考までに去年の上位3頭の前走も見ておきます。
1⃣ソールオリエンス    01/15中山 京成杯     ①1着 2分02秒2 34.5
2⃣タスティエーラ     03/05中山 弥生賞     ③1着 2分00秒4 34.7
3⃣ファントムシーフ    02/12東京 共同通信杯   ③1着 1分47秒0 34.0   

 今年の3歳(牡馬)は時計面を比較する限りでは、去年の3歳(現4歳)勢よりも速い(強い)感じがします。以下は、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。

2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

共同通信杯   8頭ジャスティンミラノ④1着 ジャンタルマンタル①2着
            エコロヴァルツ③5着) 
〇弥生賞     7頭コスモキュランダ⑥1着 シンエンペラー③2着
            シリウスコルト⑨3着 シュバルツクーゲル⑤5着) 
〇スプリングS  4頭アレグロブリランテ⑨2着 ルカランフィースト④3着
              ウォーターリヒト②9着)
〇ホープフルS  2頭レガレイラ①1着)
〇京成杯     2頭ダンデサイル⑤1着 アーバンシック②2着)
〇若葉S     2頭ミスタージーティー①1着 ホウオウプロサンゲ⑥2着
              ジューンテイク④5着)

 ちなみに、レース間隔で多いのは、中3・5・8週で、それぞれスプリングS、弥生賞、共同通信杯が該当しています。

3)血統

 サンデー本流ディープインパクトの時代が過ぎ、近年はやや混沌としていますが、変わらないのは、母系のノーザンダンサー(ND)で、毎年必ず1頭は3着以内に母父NDが来ています。中位人気以上でこの血脈がある馬は、相手候補として要注意です。     ※サンデー系=  、ミスプロ(キングカメハメハ系)=  

 アレグロブリランテディープブリランテ(ディープ系)/母父フレンチデピュティ
 アーバンシック  :父スワーブリチャード(ハーツクライ系)/母父ハービンジャー
 サンライズジパングキズナ(ディープ系)/母父Zoffany
 ・シンエンペラー  :父Siyouni(Nureyev系)/母父Galileo
 ジャスティンミラノキズナ(ディープ系)/母父Exceed and Excel
 ・ミスタージーティー:父ドゥラメンテ(キンカメ系)/母父Sadler's Wells
 メイショウタバル :父ゴールドシップ(ステイゴールド系)/母父フレンチデピュティ
 レガレイラ    :父スワーブリチャード(ハーツクライ系)/母父ハービンジャー
 
 
 

4)JRAホームページのデータ分析

 JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。

 ①前走は重賞。間隔6週以上は特に好走。
 ②前走単勝①人気馬活躍。⑦人気以下は4着以下。
 ③関東圏の重賞で2着以内・4角通過2⃣番手以下。
 ④近年はキャリア5戦以上は不振。
 ⑤前走1着で2着馬に0.2秒以上で勝った馬は上位有望。
 ⑥前走3着以下の馬は15年連続で勝っていない。

 (データ分析:皐月賞 今週の注目レース JRA

 条件的に浮上するのは、レガレイラビザンチンドリームジャスティンミラノあたりで、ジャンタルマンタル、ダノンデサイルが続く感じです。

5結  論

 レガレイラがホープフルSに続いて牡馬を一蹴できるかどうかです。その確率は低くはないと思いますが、何せ牝馬が皐月賞で勝ったのは1947年のトキツカゼと48年のヒデヒカリ以来76年間なし、1984年グレード制の導入以後では、牝馬が皐月賞に挑戦したのは3例のみということなので、ほぼ前例なしと見てもいいでしょう。相応の「壁」はあると考えるのが妥当です。
 立ち塞がる(塞げる)牡馬一番手はジャスティンミラノでしょう。好メンバーが揃った共同通信杯勝ちは実力の証しです。ホープフルSでレガレイラの2着に敗れたシンエンペラーも、矢作調教師が惚れ込むくらいの逸材ですから能力は高いと思いますが、コテコテの欧州血統ですので、馬場が重にでもならないと、逆転まではどうかという感じをもちます。むしろ、毎日杯を楽勝したメイショウタバルの先行力と、京成杯で差しきり勝ちを決めたダノンデサイルや2着のアーバンシックの最後の決め脚が怖い感じがします。
 ということで、今日のところは、

ジャスティンミラノ 〇レガレイラ ▲ダノンデサイル △アーバンシック 

でまとめておこうと思います。

 明日は土曜阪神のアーリントンCを見てみます。ファルコンSやNZTと並ぶNHKマイルCの重要な前哨戦のひとつです。

 本日もお読みいただきありがとうございました。今週は学校の入学式があるので、桜も満開だし、街中が初々しい雰囲気です。どうか穏やかな一週間でありますように。


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