11月も下旬となり、秋の東京競馬もいよいよ大詰めです。次の日曜は国際GⅠ競走のジャパンカップが行われますが、今回外国馬はフランスのイレジンが参戦してくれるので、2019年以来の日本馬だけのレースは回避されました。しかし、多くのファンのみなさんが思っているとおり、国際GⅠとしてこのお寒い状況では、いくらイクイノックスやリバティアイランドが参戦するといっても、興ざめします。出走馬の半数までとは言いませんが、強い海外馬が大勢参戦するから国際GⅠと認知されるんで、乗り役ばかり外国人騎手でお茶を濁して、馬の方は地方馬を集めた実質「全日本選手権」では、よくやる「外国騎手招待のジョッキーシリーズ」と大差ありません。「そんなこと言ったって、来てくれないんだから、しょうがないじゃん」じゃなく、何か対策を考えないと、このままではどんどん斜陽化する一方です。賞金や待遇をよくしてもダメなら、東京競馬場だけ芝を全面張り替えするしかありません。それくらいの「覚悟」でやらないとダメなんではないかと思います。でも、何とかしないとと思っていても、そこまでやらないのは、国内需要だけでJRAの商売が成り立つからなんでしょうね。ここにも日本産業の「ガラパゴス化」を見るようで、何とももどかしいです。
さて、昨日のレースの反省を書く前に余計なことを書きすぎましたが、昨日のマイルCSは、秋のGⅠレースとしては初めて「波乱」となりました。朝予想では6枠のレッドモンレーヴを推しましたが、昨日の京都の枠連の動きが147枠強勢に映りましたので、あっさり1枠のモレイラ騎乗・ソウルラッシュに軸を替えたら2着でした。しかし、ムーア騎手が落馬負傷で乗り替わりになったナミュールは、「こりゃあかん」と思って切ってしまったら、何と差し切られてこちらが1着。残念ながらまたしても馬券は獲れずに終わりました。替わりに乗った藤岡康くんには全く失礼なことをしてしまって、大反省です。しかし、シュネルマイスター7着、セリフォス8着という結果を見て、競馬はちょっとしたことで「紛れ」があると改めて思いました。そこを「常勝」するんですから、JC出走予定ののイクイノックスとリバティアイランドの両馬は相当強いということなんでしょう。
さて、では今秋の東京開催最後の大一番、ジャパンカップの検討に移りましょう。イクイノックスとリバティアイランドの「対決」という構図は揺るがないのか、それとも京都・マイルCSの波乱が東京にも波及するのか、過去10年の3着以内馬のデータから紐解いてみたいと思います。
ジャパンカップ【2023年11月26日東京12R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
ジャパンカップ(国際招待)の過去10年データ、好走馬一覧(2023年11月26日東京12R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇天皇賞・秋 15頭 (イクイノックス①1着 ダノンベルーガ④4着 ドウデュース②7着 エヒト⑪8着)
〇京都大賞典 4頭 (ディープボンド①3着 ヴェラアズール⑥7着 インプレス⑪12着)
〇秋華賞 3頭 (リバティアイランド①1着)
〇アルゼンチン共和国杯 2頭 (テーオーロイヤル⑦10着 →回避)
〇神戸新聞杯 2頭 (※該当なし)
2)性齢 ※頭数は延べ数
〇3歳 7頭 〇4歳 11頭 〇5歳 11頭 〇7歳 1頭 / 〇牝馬6頭
4・5歳が中心です。3歳の7頭うち4頭は牝馬なので、リバティアイランドはデータ的に有利と考えてよさそうです。
3)血統
父ディープインパクト(及びハーツクライなど、サンデーサイレンス系)が主流で、母系はキングカメハメハなど、Mr.Prospector系といったところでしょうか。この血脈に該当するのは、トラストケンシン1頭、父・母父が逆パターンの血脈もエヒト1頭です。父の血統だけならば、7頭が該当します。
・トラストケンシン(父ハーツクライ/母父エルコンドルパサーはMr.Prospectorの孫)
・エヒト(父ルーラーシップはキングカメハメハの子/母父はディープインパクト)
・イクイノックス(父キタサンブラックはサンデーサイレンスの孫)
・インプレス(父キズナはディープインパクト産駒)
・ショウナンバシット(父シルバーステートはディープインパクト産駒)
・ダノンベルーガ(父はハーツクライ)
・チェスナットコート(父はハーツクライ)
・ディープボンド(父キズナはディープインパクト産駒)
・ドウデュース(父はハーツクライ)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析にさして目新しいことは書いてありませんが、以下の点が強調されています。
①内寄りの枠が好成績
②上位人気馬が強い
③前走がJRAのGⅠ上位組が強い
④東京芝2400の好走実績のある馬が強い
⑤海外所属騎手騎乗の日本馬の活躍が顕著
などとなっています。①②はまだわかりませんが、その他の3条件をクリアして浮上してくるのは、スターズオンアース(ビュイック騎乗)とダノンベルーガ(モレイラ騎乗)です。昨日のマイルCSで騎乗馬を2着にもってきたモレイラが乗る分、後者は人気になってしまいそうなので、個人的には前者のスターズオンアースの方により注意しておきます。
5)宮田式バイオリズム
最後に、宮田式バイオリズムが◎の馬を見ておきます。最近、ちょっと冴えませんけど(笑)。
・インプレス 4・1・1・7
・ウインエアフォルク 4・1・1・23
・エヒト 6・3・3・17
・クリノメガミエース 6・1・6・10
・ショウナンバシット 3・1・1・4
・ダノンベルーガ 2・1・1・5
イクイノックスとリバティアイランドは別格だと思いますんで、それ以外からねらいを立てるとしたら、条件的にはダノンベルーガがいい感じです。JRAのデータにも合致していますし、鞍上モレイラは魅力です。ただ、騎手で人気を被りそうなので、上に書いたように、個人的にはスターズオンアースの方を評価したい気持ちです。でも、まあ「人気薄」になるような馬ではありませんので、この4頭のボックス馬券ではトリガミ必至ですかね(笑)。あとは調教具合などを見ながら、もう少し詰めてみます。宝塚記念のスルーセブンシーズのような意外性のある馬を探せればいいのですが。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。JCが終わると、師走も間近です。今年もとうとう残り1ヶ月。馬も速いし、人生も早いです。今週もがんばっていきましょう。
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