Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

5/26(金) 日本ダービー追い切り情報メモ

2023-05-26 | 調教

 いよいよ日本ダービーがやって来ます。今年のJRA前半戦のヤマ場ですね。昨日枠順が決まり、二冠を狙うソールオリエンスは3枠5番となりました。今日は金曜の恒例と化していますが、webに上がっているいくつかの追い切り情報をもとに、枠順にしたがって出走馬の様子を点検してみようと思います。

 日曜東京11R日本ダービー 出走馬 追い切りまとめ 

・ベラジオオペラ:3勝クラスの馬との併せ馬に遅れるのは、本番直前の追い切り内容としてどうか。

・スキルヴィング:3頭合わせの真ん中でラスト11.2は好調持続と見る。ルメール鞍上で逆転も。

・ホウオウビスケッツ:しまいの反応も良くまずまずの状態だが、大きな上がり目まではどうか。

・トップナイフ:未勝利馬と併せ、CW37.1-23.1-11.5は時計的にまずまず。人気を下げても軽視は禁物。

・ソールオリエンス:南W37.4-23.4-11.3で至極順調。皐月賞からさらに上昇かと言えば、そこまでは。

ショウナンバシット:CW37.9-23.4-11.3を楽に出し、好調。人気にならないようなら狙い目。

・フリームファクシ:出直しの一戦。気性難は見られるが、CW37.5-23.1-11.2で時計は決して悪くない。

・メタルスピード:足捌き、反応ともによく、好調を維持。前走4着をフロック視できない。

・グリューネグリーン:走れる体勢は整っているが、最近の着順から大幅な上昇度まではどうか。

・シャザーン:坂路40.0-25.3-12.0と時計は速くないが、大きな走りで好感が持てる。意外に人気になるかも。

・ハーツコンチェルト:南W37.2-23.6-11.4。本来の走りを取り戻した感があり、上昇度に期待。

タスティエーラ:レーン騎手が3週連続で調教をつけ、皐月賞時よりさらに上昇ムード。ここも好勝負可能。

・シーズンリッチ:南W36.7-23.5-11.7はまずまずの好時計。まだ奥がありそうだが、おもしろい存在。

・ファントムシーフ:CW37.4-23.0-11.3。動きも鋭く好気配に映る。あとは血統的に合うかどうか。

・ノッキングポイント:気負いはあるが、ようやく軌道に乗ってきた感じ。距離延長がどうか。

・パックスオトマニカ:中2週ながら意欲的な追い切りを見せるも、このメンバーに入るとどうか。

・ドゥラエレーデ:異例のローテだが、坂路38.3-24.0-11.6と伸び脚鋭く、仕上がりは万全と見る。

・サトノグランツ:坂路39.9-25.3-11.9は軽めだが、反応はよく好状態。力は出せそう。

 評者ごとに力点が変わりますが、全体の(私的な)印象では、タスティエーラショウナンバシットの上昇度や好調ぶりを評価する人が目につきました。皐月賞馬のソールオリエンスは前走並みかそれ以下という感じですので、太字にはしません。ソールOの前走の末脚が切れたのは展開の利があったからだとすれば、今回もしスローに流れれば、前に行けるタスティエーラの方が分があるかも知れません。

 明日は土曜の京都11R葵Sを検討してみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。今日も一日がんばりましょう。

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宮田式馬券術のエッセンス②

2023-05-25 | 馬券作戦

 (当歳=生まれて1年めの頃のディープインパクト 東スポ競馬の記事より)

ディープインパクト全記録【2】単勝110円!〝インパクト〟を残した新馬戦 | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬 (tospo-keiba.jp)

 先週の続きで、宮田比呂志さんの馬券術の紹介を連載しています。先週の引用では、宮田さんは馬券予想をする上でのポイントを5つ挙げていましたが、まず最初に上がったのが、【タイム】と【バイオリズム】のよい馬の中から軸馬を選ぶということでした。今日は、【タイム】(各馬の持ち時計)についての解説部分を引用してみます。「宇宙流」とか「数運」などという語を見ると、引いてしまうという方は、理由はわからないけれども統計上そうなっている話と思ってお付き合いいただければ、と思います。

 ……宇宙流と言われる私の方法の特徴は、「流れを読み、数運をつかむ」ことなんですが、レース当日に変更するといっても、前の日に予想した軸2頭を1頭軸にすることや、相手馬に数運のシグナルに該当する馬を付け加えたりする場合がほとんどで、前の日の予想をそっくり捨ててしまうということはめったにありません。

 したがって、「仏作って魂入れず」と言いましたが、基礎となるべき「前日予想」は流れを読むことと同じように手抜きをするわけにはいきません。とくに軸とする2頭は勝負を決めるおおもとですから慎重を期す必要がありますわ。「推理だけでは3~4割が限界」としても、手抜きをすれば1割、2割に低下しかねません。

 血統、騎手、調教、タイム、競走成績、距離別成績、競馬場別成績、枠順、展開、前走のレース内容、厩舎コメント、パドック、記者情報、〇などの印、人気……推理のファクターはさまざまありますわ。一つ一つをとればどれも大事で、総合的な判断が求められるんですがね、ファクターが多い分だけ、ブレというか迷いも大きくなってしまうんですわ。

 ブレを小さくするには、どうすればいいか。

 簡単ですわ。判断のものさしを数字だけにするんです。主観の入るものは排除してしまうんですわ。調教の良し悪しとか厩舎のコメントとか、印、記者情報、パドック情報などは他人の目を通したもので、ひじょうに主観的なものですから、判断材料とはしないことです。

 私は、前日予想をする際の推理ファクターを次の5つにしぼっています。

①持ちタイムと近3走の走破タイム 50%

②バイオリズム(後述)      20%

③調教              20%

④騎手                5%

⑤馬場の適性             5%

 こうすると、ファクターがずいぶん軽量化されてきます。

 数字の中でもっとも重要になるのが、その馬の持ちタイムと全成績で、現在の状態を判断する調教タイムがそれに続くというのが私の考えです。これまでのレース内容も軽視できませんが、これには経験が必要ですから、ここでは触れないことにしましょう。

 私が軸馬を決める最大のポイントである【持ちタイム】と【バイオリズム】について説明します。

 【タイム】

 私たちがレースに出てくる馬たちの優劣を測る材料は、各馬の持ちタイム以外ありません。……各馬のタイムを比較していくわけですが、今回走るのと同じ条件(同じ競馬場の芝、あるいはダート)の同じ距離の数字を見ていきます。重要な点は、0.1秒速いから、こっちの方が上だというように、あまり厳密に考えないことです。

 というのは、競馬は陸上競技の100メートル競走のようにセパレートコースで走るわけではありません。大外を回らざるをえなかったり、レース中前が詰まったり、はじかれたりしながらゴールを目指します。不利を受けた馬とそうでない馬では、0.2秒や0.3秒の差はあるものです。たとえ出走馬の中でいちばん速いタイムをマークしていたとしても、今回と同じように走れるとは言えません。

 私はプラスマイナス1秒を基準にしてます。1秒以内なら能力にそう差はないと見てるんですわ。

 ただし、持ちタイムがいいといっても2年以上前のものは重要視しません。最近の能力を反映していないからですわ。そして、最近3走でタイムを詰めている馬は “買い” 材料です。時計を短縮するのは、それだけ力をつけてきているわけで、数字からそれを読み取って先んじることが穴馬券に直結するんですね。……

(宮田比呂志『「数運」をつかむ技術――11億円を稼いだ競馬統計学』、2008年5月、講談社、80-83頁)

<続>

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日曜 東京GⅡ目黒記念の展望

2023-05-24 | 予想

 GⅢの目黒記念が日本ダービーのあとというのは、すっかり定着した感もありますが、私が競馬をおぼえ始めた頃は確か2月に施行されていたレースで、調べて見ると、ダービーと同じ日に行われるようになったのは2006年からのことのようです。この年のダービー馬は、現在は調教師の石橋守が乗ったメイショウサムソン(皐月賞と二冠)ですから、けっこう時が流れました。

 さて、ダービーデイの当日、どんな心境で目黒記念を迎えるのかわかりませんが、ダービーの負けを取り返そうなどとあまり熱くなっていないことを祈って(笑)、出走メンバーを眺めていこうと思います。

目黒記念【2023年5月28日東京12R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

目黒記念の過去10年データ、好走馬一覧(2023年5月28日東京12R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 いわずもがなの芝2500mのハンデ戦です。ハンデ戦では毎回思うのですが、この斤量設定が心憎いばかりで、いつも予想を戸惑わせます。まず、過去10年で3着以内に入った馬たちの斤量を調べると、以下のとおりです。

 ・58㌔     2頭

 ・57.5㌔   2頭

 ・57㌔     2頭

 ・56㌔     6頭 

 ・56.5㌔   2頭

 ・55㌔     5頭 

 54㌔     9頭 

 ・53㌔     1頭

 ・52㌔     1頭

 GⅠクラスで好走する牡馬は58㌔とか59㌔とか、当然負担重量が重くなります。それでも何でも強い馬は勝つのでしょうが、上の一覧をふまえると、狙うべきは次位から中位ハンデの馬たちとなるでしょう。該当する馬を並べると、

 〇56㌔:カントル、ゼッフィーロ、セファーラジエル、ダンディズム、バラジ、ライラック、レクセランス

 〇55㌔:なし(*55.5㌔ならばサリエラ)

 〇54㌔:フォワードアゲン、プリマヴィスタ、メイショウテンゲン

 次に、同じく過去10年3着以内馬たちのべ30頭の前走のステップレースで多いものを順に並べてみましょう。

 ・メトロポリタンS   7頭 

 ・日経賞        5頭 

 ・大阪ハンブルクC   4頭 

 ・新潟大賞典      2頭

 ・ダイヤモンドS    2頭

 長距離戦ですから、血統もポイントです。同じく過去10年の30頭で父系の多いものを順に並べてみます。

 ・ディープインパクト  6頭  

 ・キングカメハメハ   5頭 

 ・ステイゴールド    4頭

 ・ハーツクライ     3頭

 ・ゴールドシップ    2頭

 ・サンデーサイレンス  2頭

 最後に、「宮田式バイオリズム」のよい馬も並べてみます。数が多くて困りますが。

アリストテレス   4・6・0・11(※今回1着で5+6+0=11となり、等式成立。2・3着でも同様。以下略) 

   アーティット    4・1・4・2

  ウィンエアフォルク 4・1・1・21

  バラジ       4・3・3・5 

  プラダリア     2・2・2・3

  ライラック     2・1・1・5 

  ラストドラフト   2・3・2・16

〇 コトブキテティス  4・3・4・16

  サリエラ      3・1・0・4 

  ゼッフィーロ    4・3・2・0 

  ディアスティマ   5・2・3・5

  ヒートオンビート  4・8・4・7

  フォワードアゲン  4・4・1・18

  プリマヴィスタ   4・0・1・26

  メイショウテンゲン 2・3・2・18

  モズベッロ     4・4・1・17

 以上のデータをもとに、狙い馬を絞れば、前走メトロポリタンS組3着のゼッフィーロと6着のバラジあたりがいい感じです。牝馬では、前走日経賞4着のライラックと白富士Sを勝ったサリエラがいますが、56㌔と55.5㌔のハンデがどうなのか。牡馬なら2キロ増しの58㌔と57.5㌔に相当すると考えると、ちょっと躊躇してしまいます。

 おそらく当日「宮田式馬券術」をフル活用して予想しないとまず当たらないと思いますので、あとは当日の流れを読み、ダービーを獲って上機嫌で臨むレース予想にしたいものです。本日もお読みいただきありがとうございました。朝から快晴ですが、今日も一日がんばりましょう。

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日本ダービーの展望②

2023-05-23 | 調教

 世代の頂点に立つダービー馬はどの馬か。皐月賞で後方一気の末脚を披露し、混戦と言われたレースを一刀両断したソールオリエンスが、今度の日曜の主役となるのはほぼ間違いのないところです。

 重馬場の皐月賞は近年例がありませんが、そのレースで2分00秒6、上がり脚35.5は、2、3着のタスティエーラやファントムシーフらよりも約1秒速い快時計で、東京にコースが替われば、この末脚はさらに鋭さを増すことでしょう。牝馬二冠のリバティアイランドの決め脚が「異次元」なら、ソールオリエンスにも同様の「称号」を贈っていいくらいです。昨日、今日と、web上でダービー予想をいくつか見ましたが、穴予想をポリシーにしている方を除けば、だいたいの人は連軸候補からは外せない一頭と見ている印象です。

 しかし、昨日のブログで触れたように、ダービー馬になるには「運」が必要です。皐月賞を制し、1番人気で臨んだダービーで勝てなかった例がいくつもあるのは承知のとおりです。たとえば、状況的に考えて今回と一番よく似ているのは、2年前の2021年です。皐月賞を勝って1番人気で臨んだエフフォーリアは、直線でシャフリヤールとの壮烈な叩き合いにハナ差及ばず、栄冠を逃しました。鞍上は、今回のソールオリエンスと同じ横山武史くんです。当然2年前の敗戦を何度も思い返しながらレースに臨むでしょう。

 デビュー2年目で菊花賞を制した天才ジョッキー武豊も、ダービーだけはなかなか勝てませんでした(10回目にして、スペシャルウィークで初めてダービーを勝ったときの直線での鞭の入れ方は尋常でなかったような記憶があります)。同じような心理というか思い入れが武史くんにも作用するでしょう。ファンとしては、2年前の雪辱を果たして欲しい気持ちはもちろんありますが、馬券作戦は別です。人気馬が勝てないケースもそれなりに想定しておく必要があります。

 では、ソールオリエンスに対抗し得るのはどの馬か。再度、2年前と比べてみると、エフフォーリアは稍重の皐月賞で2番人気に支持され、2分00秒6、上がり36.7でレースを制しました。一方、ソールオリエンスは重馬場の皐月賞でやはり2番人気に推され、同じ2分00秒6、上がりは35.5の豪脚で勝ちました(もうこの時点で、ソールオリエンスはエフフォーリア以上の逸材という見方もできます)。エフフォーリアがダービーで敗れたシャフリヤールは、皐月賞をパスして毎日杯1着から臨んだ馬でした。同じような臨戦過程で今回出てくる馬として、シーズンリッチがいます。これはドゥラメンテ産駒ですし、ソールオリエンスに勝つかどうかはともかく、一応マークしておくべき穴馬でしょう。

 その他では、ドバイ経由の異例のステップで出走するドゥラエレーデも暮れのGⅠホープフルSを制した馬ですから、これにも警戒は必要です(ただ相応の人気にはなりそうです)。その他、トライアルのGⅡ、青葉賞、京都新聞杯を制した二頭がどこまで迫れるかもポイントですが、興味本位で言うと、皐月賞の上位組よりも、重の皐月賞でパフォーマンスを下げ、今回東京の良馬場で巻き返してきそうな馬が狙い目だと思います。該当するのはフリームファクシベラジオオペラの二頭で、両馬にはひそかな期待をかけています。

 ということで、リバティアイランドに続くソールオリエンスの二冠ムードに水を差すようですが、太字にした4頭に注意を向けながら、週末を迎えたいと思います。明日はダービーに続いて行われる12R、恒例の目黒記念に目星をつけようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。昨日は全国的に暑かったようですが、私の住まう関東だけは、昨日から一転して今日は朝から冷えているようです。体調を崩さないようにくれぐれもご自愛ください。

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週明け GⅠダービーの展望①

2023-05-22 | 予想

 昨日のGⅠオークスは、桜花賞に続いてリバティアイランドの「一強」を思い知らされる結果となりました。2着のハーパーに6馬身差の、時計2分23秒1は、去年スターズオンアースが勝った2分23秒9よりも0.8秒速く、歴代2位の記録となりました(1位はラヴズオンリーユーが勝った2019年の2分22秒8)。先週「杞憂」と前置きしながら書き連ねたことが、悉く的外れに終わって、逆に、笑いというか、痛快な感じさえしました。馬券の方は、昨日の東京が本命サイドの日だったこともあり、ハーパー軸で13番人気のエミューは相手までの三連勝負としました。直前の10Rで15番人気の馬が1着となって三連複30万超、三連単300万超の大波乱となりましたので、「わたり」からすると、次の11Rオークスは9・11・13番人気の馬が穴を開けると先読みしてエミューに期待をかけましたが、馬場入り後の様子などは見ていると何となくシャキッとした感じに欠け、レースでは後方のまま、いい脚が出せず(使い詰めの疲れが出ている感じがしました)、結局3着に来たのは13番人気のエミューではなく、15番人気のドゥーラでした。そこまで買い切れなかったところが「痛恨」でしたが、4着に来たのが朝挙げていたラヴェル(10番人気)というのもあって、がっくしでしたねぇ。昨日は競馬の神様に弄ばれた感じがしました。

 さて、次の日曜はいよいよ日本ダービーです。先月の重馬場の皐月賞で豪快な差しきりを見せたソールオリエンスが、ここも勝って3歳世代の頂点に立つのか。皐月賞は「最も速い馬が勝つ」、日本ダービーは「最も運のある馬が勝つ、菊花賞は「最も強い馬が勝つ」とは、よく言われる「格言」ですが、実力だけでは勝てないのが日本ダービーです。果たしてソールオリエンスに運が味方して、(横山)武史君に2年前の忘れ物を届けることになるのでしょうか。

東京優駿【2023年5月28日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

東京優駿(日本ダービー)の過去10年データ、好走馬一覧(2023年5月28日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 過去10年で3着以内の馬で前走皐月賞組は22/30頭(73%)です。別路線組から1頭入る余地はありますが、確率的に上位2頭はほぼ皐月賞組と考えてよいわけで、ここに皐月賞では重馬場が合わずに凡走した馬がくい込んで来るのかというところだと思います。ダービーの日曜は天気も良さそうなので、この時期らしい乾いた良馬場でレースが出来そうです。皐月賞の順位が大きく入れ替わる余地はあると思います。

 手はじめに、主な出走馬の良馬場での上がり脚を見ておきましょう。以下に芝2000m以上のレースにおける各馬の時計を並べてみます。〇数字は着順。( )は当該レース最速の上がり3Fの時計です。

・サトノグランツ   05/06京都 京都新聞杯① 2分14秒1 33.3(33.2)

・シャザーン     02/25阪神 すみれS①  2分15秒5 33.1( ー )

・ショウナンバシット 02/25阪神 すみれS②  2分15秒6 33.6(33.1)

・シーズンリッチ   11/06東京 百日草④   2分00秒5 34.3(33.1)

・スキルヴィング   11/09東京 未勝利①   2分00秒3 33.2( ー )

・ソールオリエンス  01/15中山 京成杯①   2分02秒2 34.5( ー )

・タスティエーラ   03/05中山 弥生賞①   2分00秒4 34.7(34.2)

・ドゥラエレーデ   12/28中山 ホープフル① 2分01秒5 35.0(34.3)

・トップナイフ    03/05中山 弥生賞①   2分00秒6 34.9(34.2)

・ノッキングポイント 03/25阪神 毎日杯②   1分46秒7 35.0( ー )*1800m参考

・パックスオトマニカ 05/06東京 プリンシパ① 2分01秒2 33.6(33.4

・ハーツコンチェルト 09/18中京 新馬①    2分01秒6 33.9( ー )

・ファントムシーフ  09/24中京 野路菊S①  2分00秒2 33.5( ー )

・ベラジオオペラ   01/29東京 セントポ①  1分48秒0 33.9(33.4)*1800m参考 

・ホウオウビスケッツ 02/18東京 フリージア① 1分59秒3 34.3(33.6)

・メタルスピード   03/05中山 1勝クラス① 1分33秒9 35.1(34.5)*1600m参考   

 時期や全体時計に考慮すべき点は多々ありますが、33秒台前半の上がり脚をもつ馬は、まず「有資格者」と言ってもよいと思います。該当するのは、サトノグランツシャザーンスキルヴィングの3頭です。シャザーンは皐月賞組ですが、あとの2頭は、前走トライアルの京都新聞杯と青葉賞を勝った馬です。皐月賞組が優勢と見られる中、両馬はどこまでやれるのか。皐月賞をパスしてUAダービー②(ダート1900)から回ってきたGⅠ馬ドゥラエレーデも含め、意外な「伏兵」が潜んでいて、ソールオリエンスら皐月賞上位組で盤石とはいかないかも知れません。

 明日は、過去のレース・パターンから「穴馬」を探してみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。今週も一週間がんばりましょう。

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