Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

10/15(日) 本日のねらい GⅠ秋華賞

2023-10-15 | 予想

 

 関東は朝から雨です。けっこう降ってますので、今日の東京競馬場は芝もダートもおそらく不良でしょう。一方、京都は未明に雨が上がり、好天の下でGⅠレースを迎えられそうです。馬場がどこまで乾くか、芝重で台頭する馬が出てくるのか、いや、そういうことに関係なく「一強」で決まるのか、楽しみです。

 今日はそのGⅠ秋華賞の予想をしてみます。いつもは、その前に昨日のレースの回顧をしていますが、これから所用で出かけないといけなくなったので、省きます。軸もちがうし、相手も抜けるしで、反省材料満載の散々な結果だったことだけ記しておきます(苦笑)。今日は一切リセットして、秋華賞に専念することにします(まあ、こんな日も年に何回かはあります)。

 では、今朝のオッズを眺めながら、枠人気とねらい馬を並べてみます(〇数字は単勝人気順)。

 10/15(日) 京都11R 秋華賞 3歳牝馬GⅠ 2000 

 〇1番人気枠=3枠  リバティアイランド①    ドゥーラ⑥

 〇2番人気枠=4枠  マスクトディーヴァ③    モリアーナ⑤      

 〇3番人気枠=1枠  ハーパー②

 〇4番人気枠=7枠  ヒップホップソウル⑦    ラヴェル⑧      

 〇5番人気枠=2  コナコースト④   

 〇6番人気枠=8枠                エミュー⑯

 〇7番人気枠=5枠  ドゥアイズ⑩               

 〇8番人気枠=6枠  

 今朝リバティアイランドは単勝人気が1.2倍に “下がって” いました。2018年のアーモンドアイが最終的には1.3倍でしたから、いくら強いと言っても、昨晩の1.1倍はGⅠレースとしては被りすぎで、それでは逆に不安になってしまいます。“品よく” この程度で最後までいってほしいところです。まあ、それはともかく、ここはリバティアイランドの完勝になる公算が高いので、普通は相手探しのレースと見るのが妥当ですが、上の一覧を見ると、147枠が枠人気の上位5つに収まる例のパターンですので、最低の7枠から狙ってみるのがおもしろいと思っています(昨日の京都11R太秦Sも同じパターンで見事に外されましたが、懲りずに狙ってみます)。

 7枠15番⑦番人気のヒップホップソウルは、前走の紫苑Sでは後ろから来たモリアーナの強襲にあって2着に敗れましたが、他の先行した組が潰れる中、早めに抜け出して一番強いレースをしたのはこの馬だと思っています。重馬場については、不良馬場のフラワーC・2着がありますので、多少渋っても大丈夫でしょうし、何より追い切り評価が高く、調子が良さそうなのが好都合です。あとは中山と東京でしか走ったことがないので、初の関西遠征がどうかだけです。直線で早めに抜け出し、最後まで粘り通す可能性はあると思っています。鞍上の(横山)武史くんの腕前に期待です。ここで勝ってしまうと、来週の菊花賞が勝てなくなってしまうかも知れませんので、2・3着ということで……(笑)。

 相手としては、同じキタサンブラック産駒のコナコーストとラヴェルに注意しています。あと、もし馬場が回復しなければ、フラワーCでヒップホップソウルを差し切った8枠のエミューも、現在ほとんど人気がありませんが(⑯番人気)、一変が怖いし、昨日府中牝馬Sを勝ったデムーロが(続けて)乗るので、一応相手の一頭に加えておこうと思います。4枠のマスクトディーヴァは、トライアルの前走ローズSをレコード勝ちして、現在③番人気。重馬場も走る馬で、リバティの逆転候補と見られていますが、前走時がピークと見て、今回は思い切って相手から外すつもりでいます。

 とはいっても、リバティアイランドが連から消えなければ、馬券的な妙味は薄いので、今日は京都よりも、馬場が重くなる東京や新潟のレースを狙った方がおもしろいと思っていますが、東京11RのオクトーバーSも、新潟11Rの信越S(ハンデ戦)も、例年荒れているレースで、馬柱を眺めても、何が来そうなのか全然わからない混戦です。ここは、一日のレースの流れをよく読んで、宮田さんの馬券術を駆使しないと、とても当てられそうにありません。今日はもう時間がないので、ここまでにしときますが、秋華賞だけでなく、東京・新潟の両メインも当てられるように「集中」したいと思っています。

 というわけで、駆け足になってしまいましたが、本日もお読みいただきありがとうございました。みなさんの好配当・高配当を祈ります。秋華賞、当たりますように。

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10/14(土) 本日のねらい 東京・府中牝馬S

2023-10-14 | 予想

 

 京都は今日、昼過ぎあたりから雨のようですね。明日の朝には上がっているようですが、夜半までどれくらい降るのか。秋華賞は良馬場のレースというわけにはいかないかも知れません。

 さて、今日はまず東京11Rの府中牝馬Sの検討をしてみます。早速、今朝のオッズを参考に、枠人気とねらい馬を並べてみましょう(〇数字は単勝人気順)。なお、昨日割愛したこのレースの追い切り情報も補足します(5つ評価です)。

 10/14(土) 東京11R 府中牝馬S 牝GⅡ 芝1800 

 〇1番人気枠=5枠  プレサージュリフト①   ディヴィーナ③

 〇2番人気枠=4枠  ストーリア④       ルージュエヴァイユ⑤

 〇3番人気枠=7枠  シンリョクカ②      

 〇4番人気枠=6枠  アンドヴァラナウト⑦   

 〇5番人気枠=3  ルージュスティリア⑥

 〇6番人気枠=8枠  イズジョーノキセキ⑩   

 〇7番人気枠=1枠  コスタボニータ⑧               

 〇8番人気枠=2枠  

<追い切り上位馬採点> 

 ★★★★ 4.0 プレサージュリフト

 ☆★★★ 3.5 アンドヴァラナウト   ディヴィーナ   イズジョーノキセキ

   ★★ 2.0 ルージュスティリア   ルージュエヴァイユ   シンリョクカ   ライラック 

 昨晩はディヴィーナが単勝1番人気でしたが、ルメール騎乗もあるのか、今朝はプレサージュリフトが1番人気に替わり、ディヴィーナは3番人気に下がってますねぇ。こうなると、ディヴィーナの方に馬券的妙味を感じてしまいますが、一応、現段階ではプレサージュリフト軸でいこうと思います。相手は、調教評価のよかった組を中心に小波乱を期待します。3歳のシンリョクカは秋華賞を外れてこちらに回ってきましたが、ねらいは次走のエリザベス女王杯でしょう。ここで古馬勢相手にどんなレースをするか、試金石の一戦ですし、現3歳牝馬の有力どころの実力をはかる意味でも注目したいと思います。エリザベス女王杯ねらいはライラックにも言えます。休み明けも走るタイプですが、雨馬場の方がいいと判断し、今回は相手から外すことにします。明日の秋華賞の資金づくりになるとよいのですが……。

 ついでに京都のメイン、太秦Sも見ておくことにします。雨がどのタイミングで降り出すか、やや気になります。

 10/14(土) 京都11R 太秦S op 1800ダート 

 〇1番人気枠=1枠  メイクアリープ①     

 〇2番人気枠=5枠  ガンダルフ②       カフジオクタゴン④

 〇3番人気枠=4枠  タイセイドレフォン③

 〇4番人気枠=7枠  エナハツホ       ロードエクレール⑦       

 〇5番人気枠=6  マリオロード⑤   

 〇6番人気枠=2枠  リリーミニスター⑪

 〇7番人気枠=8枠  キタノリューオー⑨               

 〇8番人気枠=3枠  

 ここは1・4・7枠が枠人気上位5つに収まる例のパターンですので、最も人気のない7枠のエナハツホ(あるいはロードエクレール)から入る手です。宮田式バイオリズムも4・0・2・7と絶好ですので、ますますねらい頃な感じがしますが、二走前、重馬場の三宮Sで12着に惨敗したとき、勝ったキングズソードにハナ差2着だったのが今回1番人気のメイクアリープです。「迷いなくエナハツホでいく」というのはちょっと躊躇しますので、今日の京都のレースの流れを眺めながら、どちらを軸にするか見極めたいと思います。相手は、キタノリューオーやリリーミニスターなど、人気薄まで流して万馬券ねらいです。

 今週から秋の新潟開催が加わります。11Rが「直千」競馬ですので、こちらも一言。54秒台の持ち時計があるのが4頭いますが、ここは有利な8枠からではなく、あえて6枠のエスジープリンセスを軸に据えようと思います。上がり32秒台の末脚が魅力ですね。相手には、ルルルージュとカジュフェイスの人気薄を加えて、こちらも万馬券を期待します。

 最後に、秋華賞の枠順も発表になり、すでに前売りが始まっていますが、土曜の今朝、リバティアイランドは単勝1.1倍です。それだけの馬ではありますが、うーん、一般論で言うと、ちょっと被りすぎていて危険というか、嫌な感じがなくもないですね。はたしてどうなりますか。

 本日もお読みいただきありがとうございました。みなさんの好配当・高配当を祈ります。今日も一日がんばりましょう。

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10/13(金) 日曜GⅠ秋華賞 追い切り情報 まとめ

2023-10-13 | 調教

 夕方帰宅したらいい香りがしてきます。10月中旬ですから、そろそろ庭のキンモクセイが咲き始めたのでしょう。でも、近づいてみると、枝葉の中で雀たちが何やら喧しく鳴いています。今夜の寝床にでもするつもりで集まってきたのでしょうか。まあ、それでもいいんだけど、他にも適当なところはあるでしょうに……と思って、ちょっと興ざめしてしまいました。昨晩は『徒然草』をめくりながら布団に入ったのですが、兼好ならこんなシーンをどう思うか。含み笑いでも浮かべてそうです。

 さて、金曜の今日は、GⅠ秋華賞に出走する各馬の追い切り情報を集め、寸評をつけてみます。先週も評価のよかった馬たちが重賞レースで好成績をおさめましたので、今回もネットに関連情報を上げているみなさんの「判断」をたよりに、レース予想をしてみたいと思っています。

 日曜 京都11R 秋華賞 3歳GⅠ 追い切り情報 まとめ 

・エミュー:木曜、坂路で追われたが、トーンは上がらず。土日の雨で馬場が重くなるのは歓迎。

・キタウイング:木曜、坂路追い。出来はまあまあ。重賞2勝だが、入着まで届くかどうか。

・グランベルナデット:南W稍52.7-37.9-11.3。1勝古馬と併せ先着。前走よりは着実に上向き

・コナコースト:坂路51.2-37.0-24.2-12.1。テンションは高いが、確実に成長。伏兵的におもしろい。

・コンクシェル:CW37.7-11.6。時計はまあまあだが、併走馬に手応え劣勢で、やや疑問符。

・ソレイユヴィータ:坂路54.7-39.1-25.2-12.3。手応えは悪くなく、そこそこやれそうな出来。

・ドゥアイズ:CWで単走、終い11秒台前半。オークス以来だが、出来は良好。穴的存在。

・ドゥーラ坂路55.4-40.3-24.9-12.0。終いだけ軽く追う。手応えよく好調。気分屋をどう御すか。

・ハーパー:CW単走38.5-11.6。オークス以来。反応にやや不満はあるが、水準の出来にはもってこれた。

ヒップホップソウル:南Wで終い11秒台後半。併せたプレサージュリフトにひけをとらず、上々の出来。

・ピピオラ:CWで意欲的に追われたが、3連勝中の勢いからは間隔もあいて、現状今ひとつか。

・フェステスバント:CWで追われ、時計自己ベスト。力の出せる仕上がりも、このメンバーでどこまで。

・マスクトデーヴァ:坂路54.5-39.8-25.4-12.1。前走同様の脚さばきで、好調持続。ここも好勝負可能。

・マラキナイア:坂路で軽めだが、併せ馬に先着。出来落ちはないが、前走以上が望まれるここではどうか。

・ミシシッピテソーロ:南Wでしまい11秒台半ば。手前替えが今ひとつだが状態は悪くない。

・モリアーナ:南Wでしまい11秒台前半。気合い乗り抜群で、鋭い脚さばき。あとは輸送のみ。

・ラヴェル:坂路54.0-38.5-24.7-12.0。前走の急仕上げに比べ、格段に上昇。先行力があり楽しみ。

リバティアイランド:CW52.2-37.2-23.3-11.7。併走馬を問題にせず、手応えも余裕たっぷり。万全。

 どの評者からもA評価を受けていた2頭だけを太字にしましたが、その他も含め、全体的な印象を5つ満点で並べると、以下のようです。

 ★★★★★ 5.0+α  リバティアイランド

  ★★★★ 4.0   ヒップホップソウル

  ☆★★★ 3.5   ラヴェル   モリアーナ   ドゥアイズ   コナコースト

   ★★★ 3.0   マスクトディーヴァ   ミシシッピテソーロ   グランベルナデット 

 調教具合からは、オークス以来久々でも、リバティアイランドの優位は動きません。あとは、前走紫苑Sで先行馬がつぶれる中、2着に粘り込んだヒップホップソウルが差のある二番手評価です。三番手の4頭では、個人的にドゥアイズコナコーストの2頭が、人気薄なら、穴的存在としておもしろいのでは、と思っています。オークス2着のハーパーも実力馬で、ルメールさん騎乗で軽視禁物ですが、5月以来久々だけに、正直なところ叩いてからの方がよかった印象です。

 今週の重賞レースは土曜の府中牝馬Sもありますが、調教評価は明日の当日予想に組み入れることにします。本日もお読みいただきありがとうございました。よい週末をお迎えください。

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10/12(木) 土曜・府中牝馬Sの展望

2023-10-12 | 予想

 今週は日曜のGⅠ秋華賞に加えて、もうひとつ土曜のGⅡ府中牝馬Sという楽しみなレースがあります。去年はソダシが2着でしたが、近年、GⅠで上位に来るような馬たちが簡単にコケるので、馬券的妙味が大きいレースになっています。今年も混戦で、何が1番人気になるかわかりませんが(ヴィクトリアM4着だったディヴィーナでしょうか?)、意外な馬が穴を開けるようなにおいがプンプンしますね。

アイルランド府中牝馬【2023年10月14日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

アイルランドトロフィー府中牝馬ステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年10月14日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 一応エリザベス女王杯の前哨戦ですが、ここを勝ってしまうと本番は勝てない(よくて2着)という傾向が続いています。距離が1800ですんで、2200の本番よりもその一週後のマイルCSに向かう方がいいのかも知れません。早速、過去10年の3着以内に入った延べ30頭の傾向を拾っていきたいと思います。

1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇クイーンS    9頭 (コスタボニータ③3着

 関屋記念     5頭 (ディヴィーナ②2着 フィアスプライド⑫4着)

 ヴィクトリアM  3頭 (アンドヴァラナウト⑬11着)

 札幌記念     3頭 (イズジョーノキセキ⑩7着) 

 米子S      2頭 (※該当なし)

 小倉日経OP   3頭 (※該当なし)

 

2)馬齢

 3歳 1頭   〇4歳 15頭   5歳 11頭   〇6歳 3頭   

 秋華賞の週と重なるため、3歳の参戦自体がまれですが(0・0・1・1)、今回シンリョクカが秋華賞と両睨みで出走登録しています。もし秋華賞でなくこちらに出てくるようだと、斤量53㌔ですんで、古馬に一泡吹かせるシーンがあるかも知れません。

 

3)血統

 ここも父系はサンデー系が強いのですが、注目すべきはフレンチデピュティ系(クロフネとか)がぽつりぽつりと馬券に絡んでいることです(過去20年でも同様)。今回のメンバーに該当する馬はいませんが、競馬ラボの分類上のニアークティック系(ノーザンダンサー系)まで広くとれば、ハービンジャー産駒のプレサージュリフト、母父フランケルのルージュエヴァイユ、母父Storm Catのルージュスティリアらが該当します。が、これはあくまで参考程度です。

 

4)JRAホームページのデータ分析:4枠が6勝

 JRAのホームページのデータ分析では、①4・5歳中心、②前走GⅠ組は苦戦、③騎手替わりはNG、などが挙げられていますが、おもしろいのは、④青い帽子が10年で6勝と特異な枠になっているという指摘です。(データ分析:アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス 今週の注目レース JRA

 今の段階では枠順が不明ですが、ラッキー枠を引き当てて見事勝利する馬が出るのかどうか。

 

5)宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムのよい馬名を挙げておきます。

 ・プレサージュリフト   2・0・2・3

 ・ライラック       2・1・1・7

 ・ルージュエヴァイユ   4・1・0・4

 ・ルージュスティリア   4・1・0・4

 結論としては、ディヴィーナやコスタボニータらの人気馬が直線で意外に伸びず、先行するルージュエヴァイユが粘り通すか、あるいはプレサージュリフトが好位差しを決めるか、いずれにしても、この4歳の2頭が頑張るシーンを思い描いています。両頭とも、去年スターズオンアースが勝ったオークスを走っていて、プレサージュが⑧5着、ルージュが⑤6着でした(ちなみにエリカヴィータも走っていて⑥9着でした)。今日のところは、このオークスの着順が1つ上だったプレサージュリフトの方を中心視したいと思います。怖いのは、去年3着ながら近走振るわず、下位人気が予想されるアンドヴァラナウトでしょう。過去には「リピーター」が目に付くレースですので、去年勝ったイズジョーノキセキとともに要注意だと思います。

 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は秋華賞の水・木の追い切り情報を集めてみます。どうか一日ご無事に過ごされますよう。

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10/11(水) 秋華賞の展望②

2023-10-11 | 予想

 桜花賞とオークスを制したリバティアイランドの三冠がかかった今度の秋華賞、本当に楽しみです。同馬は、個人的には、「三冠」よりも秋の天皇賞を目指して欲しいくらいの逸材で、今年の3歳牝馬では抜けた存在であることは間違いありません。ただ、抜けていれば必ず勝つとは言えないところが勝負事の難しいところです。

 同馬は今回桜花賞に続いて、トライアル戦を経ずに直接本番に臨むわけですが、近年このパターンで秋華賞に臨んだ、この時点の「二冠馬」の例をまず見てみましょう。

〇2022年 スターズオンアース(父ドゥラメンテ=キンカメ系・母父ミスプロ系)

 オークス -6㌔  ③1着  2分23秒9(33.7)2着差-0.2 

 秋華賞  +8㌔  ①3着  1分58秒7(33.5)1着差+0.1 

〇2020年 デアリングタクト(父エピファネイア=ロベルト系・母父キンカメ系)

 オークス ±0㌔   ①1着  2分24秒4(33.1)2着差-0.1 

 秋華賞  +14㌔ ①3着 稍2分00秒6(35.8)2着差-0.2

〇2018年 アーモンドアイ(父ロードカナロア=キンカメ系・母父サンデー系)

 オークス +4㌔  ①1着  2分23秒8(33.2)2着差-0.3 

 秋華賞  +14㌔ ①3着  1分58秒5(33.6)2着差-0.2


〇今年   リバティアイランド(父ドゥラメンテ=キンカメ系・母父ロベルト系)

 オークス ±0㌔   ①1着  2分23秒1(34.0)2着差-1.0 

 秋華賞  ?  

 アーモンドアイとデアリングタクトは三冠達成となりましたが、去年、スターズオンアースは3着に敗れました。今年、リバティアイランドはどちらになるのか。オークスの時計を見ると、アーモンドアイと同じく「三冠達成」となりそうな感じもしますが、去年のスターズオンアースの轍を踏まないともかぎりません。

 もし「三冠」が大目標であれば、常識的にはトライアル戦を使った方がいいのは確かです。アーモンドアイやデアリングタクトはオークスからぶっつけで本番秋華賞を勝ちましたから、陣営には、アーモンドアイクラスの最強牝馬なら、間隔が開いても大丈夫という自信があるかも知れません。実際、オークスは2着のハーパー以下に6馬身差をつけての圧勝でしたから、アーモンドアイと同等か、それ以上の実力馬と見てもよいくらいです。しかし、そこに「過信」というか「慢心」というか、隙が生じるかも知れません。

 リバティアイランドは4月の桜花賞でGⅠ一冠目を獲りました。12月の阪神JFを勝って以来のレースで、ぶっつけ本番でしたが、32.9秒の上がり脚を駆使して見事な差し切りを決めました。勝ち方が派手だったので、「異次元の末脚」に注目が集まりましたが、実際のところはかなり危うくて、やっと交わしたというのが実情かも知れません。前で競馬ができない馬ではありませんから、1番人気なのに、作戦としてあえて最後方からレースを進めるような危険を冒す必要はありません。馬体重は4㌔しか増えていませんでしたが、やはり休み明けが影響してスタートの反応が遅れた可能性はあると思います(オークスは中位より前でレースを進めましたので、こちらが本来の戦い方でしょう)。唯一敗れた去年10月のアルテミスS(2着)も、直線で外に出すタイミングが遅れたのは、新馬戦を勝って3ヶ月のブランク明けが微妙に影響したのではと疑ってみたくもなります。同じことが、今度の秋華賞で起きない保障はありません。

 去年の秋華賞はスターズオンアースの三冠がかかったレースでした。同馬はほとんど最後方から最速33.5秒の上がり脚で猛然と突っ込んで来ましたが、映像を見ると、直線で前が壁になって進路が塞がれた一瞬がありました。結局これが命取りになって3着に敗れたかたちです。勝ったスタニングローズとは半馬身差ですから、もしスムーズにいけばアタマ差くらい先に出ていたかもしれません。こういうのが起こるのが競馬の難しいところです。リバティアイランドの三冠盤石という声が大きくなればなるほど、天邪鬼な穴党としては首肯しがたくなりますね。

 ただ、対抗馬の一番手と見ていたブレイディヴェーグが出てこないので、逆に、どの馬だったら勝てるのか、と考えるとなかなか答えが見つけられないのも確かです(モリアーナの末脚勝負に過剰な期待を寄せるのもどんなもんかと思いますし、オークス組からはハーパーよりもシンリョクカの方が気になっていますが、さすがに勝つまでは……。こういった馬たちはあくまで連下候補の域を出ないと思います)。

 ということで、調教情報を見ながら、もう少しあれこれ考えてみようと思います。明日はこれも重要トライアル戦の土曜東京の府中牝馬Sを検討してみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。

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