散文的で抒情的な、わたくしの意見

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「隠し剣、鬼の爪」 恋愛ドラマとしての。

2017年03月29日 | ドラマ
映画「隠し剣、鬼の爪」を見ています。もう10回ぐらい見ています。

実にいい作品ですね。雰囲気がいい。監督は山田洋次さん。どうやら高校の先輩のようですが、むろん面識なぞありません。

役者さんもいい。永瀬さん、松たか子さん、吉岡さん、田畑さん。

松さんは、とびぬけて美人というわけではないが、上品で清楚です。特にこの作品のように、百姓出の純朴な娘を演じさせると、彼女の気品が生きてきます。

剣劇ドラマでもありますが、私は最高の恋愛ドラマだと思っています。

松さんは百姓出の下働きの女性。永瀬さんはそこの主人の下級武士です。

商家に嫁いで、鬼のような姑から奴隷のように使われ、死ぬ寸前の松さんを永瀬が助けます。

このシーンなんかは最高です。泣こうと思えばいつでも泣けます。泣かないスイッチをオフにすると、簡単に泣けます。

永瀬は剣の達人で、友人を藩命で斬りますが、極悪なのは実は家老で、その家老を「隠し剣、鬼の爪」で「成敗」します。

で、武士をやめて蝦夷へ旅たつ。

その途中で松さんの実家に行き、求婚をします。

松さんは答えます。「それは旦那はんのご命令でがんすか」

永瀬「うだ、おれの命令だ」

松さん「ご命令だば、仕方ありません」

ここも泣けます。泣かないスイッチをオフにすると、いくらでも泣けます。



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