2023年1月、毎年お正月には1年の目標を立てるのですが、今年も「モリッシーのライブを観れますように」と書きました。でも新年早々、身辺で色々起きて「今年もまた無理かな~」と思っていた矢先の1月10日の夕方、Twitterで、モリッシーロンドン公演決定のお知らせを見ました。
実は昨年の10月のイギリス公演発売時は、当時はまだ日本帰国時の入国時検査や入国後の自宅待機…などのすべての水際対策撤廃がなされていなかったため、仕事に支障があってはいけないと諦めたのでした。でも今回はそれもクリアになり、また3月19日というタイミング的にも、なんとかやりくりができる神日程!と思い、渡航を決めました。
ほんとにずっとずっと夢見ていた決意の時は一瞬、でした。夕方に告知を見てその夜には、13日のチケット発売に突き進むしかない!!という感じになっていました。
なんせ、6年と6カ月ぶりのモリッシーなのです。その間、毎日のようにライブを観たくて観たくてたまらず、今度いつ観れるのかと考え続けていたら急にチャンスが来て、どうしたらいいかわからない…。
とり急ぎモリッシーのライブ遠征マスターのMisaさんに「行きます」連絡したところ大変喜んでくれ、「今回の会場は、ステージの前方が5000人のスタンディングエリアになっているので、徹夜で並ばなければ前の方へは行けないかも…」とのお言葉が。夢が叶うなら、徹夜だろうと当たり前と、気が大きくなっていた私は「寝袋持参でMisaマスターについていきます!」と大きな声で(ってDMでだけど)お返事しました。
徹夜するならハマ―スミスの会場近くのホテルを予約するようにアドバイスされ、ホテルの目星もつける・・・ことまでその夜済ませました。ロンドンは昔住んでいたので、だいたいの土地勘はあるとはいえ、前回行ったのはモリッシー観に行った2014年。これまた8年と4カ月ぶり。興奮とチケットとれるのか不安で、まったく眠れませんでした。
翌日、まだチケットとれてもいないのに、「徹夜」のことが心配で、さっそくMisaさんに「徹夜用の防寒着と寝袋など、用意するもの」の相談を始めました。修学旅行か!Misaさんはマスター過ぎて、寝袋はいつも薄いものと、折り畳み簡易椅子を持って行ってるとのこと。そっか、軽い簡易椅子でいいのか~と考えつつ、そんな話をいつも行っている整骨院でしたところ院長に
「腰死にますよ。その方はこんなに体が硬くないし、悪くないんですよ。長時間簡易椅子はあり得ない。せめて、背もたれのあるやつにしないとダメ」
と、脅されて、今度は椅子のことしか頭になくなりました。モリッシーのことじゃなくて、椅子、椅子、椅子、どの椅子にしたらいいの~とネットをさまよって…おっと、チケットとれたら全部考えよう!!と、正気を取り戻していると、今度はMisaさんの言っていた「薄い寝袋」が気になり、生まれて初めて寝袋の種類まで調べ始めることに。3月のロンドンの夜の最低気温は5~7度くらい。しかし、いろんな寝袋口コミを読むと、5度対応という寝袋は5度の屋外では絶対に寒いし、そもそもダウン入りじゃないと寒いし、でもダウン入りは高いしトランクには入らないし、どうしたらいいの~!!と頭の中が寝袋だらけに。そんな私に比べてMisaさんは「荷物は多い時は寝袋も持っていかない」と、さすがプロで…しかし素人の私はいろいろ後悔するのがイヤで、持って行けるものは持って行こうと、えんえん、アマゾン、楽天、メルカリ、アマゾン、アマゾン、楽天…と検索の旅を続けていました。
そしてチケット発売の13日の金曜日、1時間前からスタンバり、Eventimの公式サイトより、無事にチケットゲット!チケットマスターではスタンディングシートはすぐに売り切れていたので、Misaさんの言うロンドン瞬殺は本当なんだな、と幸運に打ち震え…安心して、エアチケット、ホテルを予約。そして、寝袋を探し始めましたw
結論から言うと、その後2か月くらい探して、考えて、底値のものを選んで、、、椅子、寝袋以外にも以下のものを用意しました。今後、ライブ徹夜野宿する人には参考にしてほしいです(ってそんな人滅多にいないと思うけど)。そんなわけでモリッシーとは関係ないので、以下は飛ばしてもいいです!
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●防寒着
ワークマン ユーロ アルティメットデュアルフーディー ダウンジャケット
ユーチューバーが北海道の奥地で、防寒比較をしていて、このダウンの防寒性を高く評価していました。屋外の釣りなどで使用した人も「まったく寒さを感じない」とのこと。半信半疑でしたが、東京で着たら、1番寒い2月でも「これ、下裸でもいいんじゃないの」ってくらい保温性が高いです。こちら人気過ぎて、都内では葛西店にしか残っていないことがわかり、1月20日に急いで買いに行きました。店員さんに「1月いっぱいで、間違いなく完売するからグッドタイミング!」と言われました。ちょっとオシャレな作りにもなっていて、これで税込み4900円てどゆこと。
→【野宿結論】とにかく役に立ったのが、高い襟とフード。寝ている時に寒いのは顔なので、ほぼ全部おおってくれてまるで外気の寒さを感じなかった。
●折りたたみ アウトドア チェア ポンコタン
「とにかく背もたれのある椅子を」と整骨院で呪いのように言われて、探しまくったのはこの椅子。たった1.3キロで、たたむとちょっとした傘くらいになるコンパクトさ。人体工学に基づいたリラックス設計だそうで座り心地抜群。家でもネトフリ見る時とかに使っていいくらい。大人気らしくて、私が買った時(2490円)の2倍近く値上がりしている。それでもお買い得だけど。
→【野宿結論】場所をけっこうとるので広げられなかったらどうしようと思ったけど、高架下の広いスペースだったので楽に広げられた。でもすぐに寝袋に入ってしまったので、ほぼ荷物置きに。
●Cozyone 寝袋 シュラフ 封筒型 -15度耐寒
極寒の上高地にスキーキャンプした友に、パタゴニアなどの高額高性能シュラフのレンタルも薦められましたが、性能のいい高いシュラフはまるで丸太のようで、ほぼトランクに入らない直径なので、「マイナスの気温でも耐えられ、丸めた時の直径が20センチ以下のもの」で探しました。こちらのシュラフは2800円くらいという安さに加え
縦(本体部180cm+頭部30cm)×横(150cm)
収納時サイズ:約 35×17cm 重さ:約1kg
耐寒範囲:0℃ ~ 25℃
という理想的スペック!さすがに空気を抜きまくらないと、直径17センチにはならなかったけど、やわらかめなのでつぶれて、トランクに無事入りました。大きさ、重さともに、このシュラフが本当に限界でした。2ヶ月くらい悩んでこれにしてよかった。非常時用に、とっておこう。
→【野宿結論】他の2000円~3000円シュラフだと、みんな「寒い」「外では無理」と文句言ってますが、こちらは外気温6度くらいの屋外の使用でも十分温かかった。地面の冷たさもそんなに感じず、2、3時間ずつ×2くらいは「マジ寝」することができました。足元に薄い布団プラス、そしてワークマンとマグマとのトリプル使いだったかもしれないけど、基本的にこれで十分でした。
●桐灰 マグマ
USB音源の電熱パッドまで探し始めていた私に、冬のディズニーランドによく行くJKの娘が「マグマでいいじゃん」と教えてくれた、桐灰の極熱カイロ、マグマ。3月だと店頭からは消えていたため焦りましたが、最後の2パック20個を福太郎の棚奥から発見。1パック380円くらいでゲットできて、あまりの有能さにびっくり。平均温度61度くらいで、20時間以上熱さが持続。100円ショップで買うカイロとは別物すぎてびっくり。野宿じゃなくても、冬はマグマしか勝たん。
→【野宿結論】これを3個くらい寝袋に放り込んでおいたらほぼコタツでした。夜中、熱すぎて1個抜いたほど。日本人以外の野宿仲間は、そもそも「使い捨てカイロ」という商品を知らない。寝袋も持たずに震えている、ドイツ人、ブラジル人にあげたところ、最初は「いい、いらない」と言っていたくせに、ちょっと触らせるとその温かさにびっくり。「ジャパニーズ・テクノロジー!!」と感動されたのでした。これの中身は何?どうしてあったかくなるの??とドイツ人に詰められたけど、私も原理はわからず、よく答えられなかったw
●ホッカイロ くつ下用
野宿マスターMisaさんが、他のフォロワーさんに靴下用のカイロが欲しいと言っていたので持って行きました。これもうちの娘がディズニーランド用に買ってたのをもらったもの。欧州ツアーも回ってきて、カイロが不足していたMisaさんにあげられてよかった。
→【野宿結論】やはり、足先が一番冷えるので、寝袋の中でもこれを貼っているのと貼っていないのは大違い。安心して眠れました。
●テント
やっぱロンドンだし雨が降ったらどうしよう!?と思ってテントも用意。長さ50センチくらい、重量 約1.3kgだし、トランクには余裕余裕と思ったものの、組み立て後サイズが奥行2メートル近くあり、大きすぎてけっこう大袈裟で広げられないじゃん!!と思ったけど「何があるかわからないから、備えよう」と持って行きました。1980円。
→【野宿結論】野宿場所が、会場向かいの鉄道高架下だったため雨除け(少し霧雨程度に降った)は必要なく、昼間の風除けにあってもよかったけど寝袋で十分しのげたっため広げなかった。広げるの大変だから、出番なくてよかったw今度、公園にでも持って行って、無駄に中で寝てきます。
ちなみに、「テントが大きすぎて広げられない時用に」と思って、ダイソーでワンタッチテントも購入していました。これは本当に薄くて軽いので便利。でも、たたみ方が難しすぎて、悩んで悩んで30分くらいかかった。しかし1000円ってほんとすごい。初めて知ったけど、メガダイソーのキャンプ・アウトドアコーナーはいろんなものがあってしかも廉価で凄いです!!今回の野宿がなければ、知らなかった。こちらも出番はなかったけど、無駄に公園にでも持って行きます。
●スタンダードプロダクツのエコバッグ
スタンダードプロダクツは、ダイソーが最近始めた無印と3COINSが混ざったようなオシャレ新業態なんだけど、そこのキャンプグッズもすごい。オシャレな魔法瓶を買った(野宿中、温かいものが飲みたいかと思ったけど、トイレ対策であまり水分はとらなかった)ついでに買ったこのメガトートバッグが便利過ぎ。寝袋から追加で持ち出した布団やら枕やら、すべて入りました。こんな大きな袋は、他では見たことない。500円。
…と、野宿準備編をこんなに長く書くことになるとは思わなかった。まだまだ、続く。