幸せの絶頂だった名古屋公演。
その後、雨がだんだんとやんでいく名古屋の夜~夜明けを
モリッシーにまったく興味はないわたしの大好きなお二人と満喫し、
少し寝て、起きて、気持ちの良い快晴の朝から台湾料理屋さんで飲みまくり。
「さびしさ」を感じないように、幸せだけ持って東京に戻ろうと思いました。
それが、新幹線に乗っている間にどんどん空が曇りはじめ…
恵比寿ガーデンホールにひとり着いた時にはまたまたさびしくなってしまっていた。。。
開場を待つ顔見知りの方々、当日券を求めに来た方…とおしゃべりをしながら
最終日の今日はA108(←偶然、「煩悩」の数と同じ!!)であまり番号がよくないから
ゆっくり後ろから惜別しようと思っていた。
でも、始まったら2列目だった。
開演を待って立っていたのがど真ん中3~4列目くらいで、それでもけっこう前だな~
と思っていたら、開演とともにもんのすごいモッシュが起こり、ヒールが折れるかと思い
倒れないように踏ん張っていたら押し出された。
「ラッキー!」とも思えないくらいのすっごい、今までにない観客殺到感。
そしていきなり横にあらわれた大きな方!!(「ジャックと豆の木」かと思った。)
んで、1曲目からまさかのLet me kiss you。
ってことはだよ、脱ぐんだよ~~いまシャツ放られたら死闘だよ!!
…と思ってたら、脱いだ(泣)(泣)(泣)。
(今回のお写真は、ツイッターフレンドRieさんの妹さん
撮影のものをいただきしました。ありがとうございます!!)
黒シャツ死闘編が繰り広げられ、まとなり左の大きな方と右側の人たちにはさまれた
わたし、首つり腕つりなんだかわかんないけどとにかく苦しい状態になりました。
(わたしはとっとと手を離したのだが…)
頑丈でひとりsome girls are bigger than anotherかいなってぃーでもか~な~りの
キツいヤバい状態。昔ハードコアパンクなギグとかで免疫つけといてよかった…
結論から言うとしばらくして耳元ギリギリくらいでセキュリティーの方がハサミで切りわけ
たのですが、怖~~~。
歌に集中できないよ~~~。
でも気付いたら大好きなHow soon is now。
「乗り方」を体が覚えているのでガンガンいけました。
そしてノーマークだった
Don't make fun of daddy's voice。
ツアー中、ちょっと声がかすれたり裏返ったりしたこともあって、
疲れてきたかなとか笑ってたの聞かれたのかしらw
そしてこのツアーで本当に好きになったAlma matters。
自分の母校(Alma matter)は「モリッシーです!!」と
胸を張って言える。「ご学友」の皆さんと声を合わせて歌う。
モリッシー校長先生絶好調!!
しかし、ほぼ最前列に近い2列目ヤバい。
がっついてるわけでないのに、本当に押されるのです。
ガーデンホール、間に柵ないし!
最前列の方の大変さはどんだけだったかと思います。。。
でも、みなさんすっごい頑張ってたらした。
お隣の大きな方は良い方で「ゴメンナサイゴメンナサイ」と
言ってくれるのですが、そんなに大きい方でさえ倒れこむくらいの
押されポイントだった…。
そしてYou have killed meを「マジそうだわ。死ぬわ。でも許すわ。好きだから」
と思って「アイフォギブユーアイフォギブユー」と歌い、
モリッシーが今回のツアーで、何度も何度もこのタイトルにこめた
メッセージを強調していたPeople are the same everywhereに流れこむ。
息もつけない、というか本当に吸えないくらい限界の物理的状況の中での
アゲアゲラインナップ。
そして、そして、そして、
あのイントロが突然あらわれた。近くにいた男の人が「キター!」と叫んでいた。
Shoplifters of the world unite。
モリッシー自身もステージで歌うのは久しぶりだったのだろうか、
歌詞の一字一句をアゴで噛み砕いて押し出すように
「Learn to love me
Assemble the ways」と始めた。
ぞくそくした。
わたしの脳内で、すっごい勢いで記憶回転盤がスピンして「1987年冬」で
止まった。中3だった。上野のシスコで、エルヴィス・プレスリーの
この12インチレコードを、宝物みたいに見つめてレジに持っていった時のこと。
家に帰りすぐプレイヤーにかけると、モリッシーはぞくぞくする声で
Learn to love me
Assemble the ways
と歌っていた。
これが、25年前に買ったヤーツ。
25年も前なのに嘘みたいに鮮やかに覚えている。
そしてひとりで "ALF RAMSEY'S REVENGE" と心でつぶやいた。
モリッシーは7インチや12インチにメッセージをエッチングする。
このShopliftersのレコードにはそう刻まれていた。
アルフ・ラムゼイとはサッカーのイングランド代表監督として
ワールドカップイングランド大会でも優勝に導いた人だった。
60年代のはずだから、ちびっこモリッシーのヒーローでもあったのだろう。
レコードに刻まれたモリッシーからのメッセージをひとつひとつ
調べて、意味がわかった時に感動する。
いまはネットでちょちょいのちょいで調べられることを何日もかけて、
図書館に行ったり、年上の従兄に聞いたり、ありとあらゆる手を使って調べた。
その「プロセス」と「情熱」は、
おとなになっても、テクノロジーが発達して時間短縮されても、
同じだ。
なぜなら、発信者が発信し続けてくるからだ。
わたしたちの「親方」はスカイツリーどころではないすごい量の
電波を送ってくるのだ。
「Shoplifters of the world
Unite and take over」
と言って高く上げた両の手を、がしっと組み合わせたモリッシー。
この曲をここで、最終日に、やった。
みんなは何のメッセージを受け取った?
わたしは、わたしたちはもうみんな「共犯者」として親方に
認められたんだと思った。がしっと、両手を組んだその中にみんな
入れられてしまった。
もう引き返せないけど、誰も引き返さないだろう。
まわりを見渡すと、皆親方のためならどんな危ない橋でも
渡る「組織のわけぇもん」みたいな顔していた。
20代でも30代でも40代でも50代でも関係ない。
みんな、この親方とUniteしたらなんでもできるくらいの気持ちに
なっているのがとてもよくわかった。
親方は(←すっかりこの呼称を当然のように使っているwww)
「アメとムチ」でわたしたちを懐柔する。
そのあとに続く
I'm throwing my arms around parisでわたしたちをやさしく
包みこみ、わたしたちはパリの石畳になってしまった。
そしてspeedwayによってみんなで「I never said! I never said!」と
歌わされ、親方がどんだけわたしたちに「True to you」かという証人として
連帯血判を押させられる。
この後、また泣くので続く。
わたしも毛皮は大嫌いです。
意味があってこの柄にしています。
でも、いやな思いをさせましたね、
ごめんなさい。
「let me kiss you」をはじめに持ってきたのは、シャツの争奪戦でけが人が出てしまうからでは、とよしりん探偵勝手に推理。シャツを脱ぐタイミングがズレていましたね(^^)
倒れそうで大変だったけど、3曲目「Don't make fun of daddy's voice」ではじけました!!
まさかこの曲を聴けるなんて、嘘、嘘と何度もつぶやいて叫んだ!!今までライブで叫ぶなんてなかったのに・・・
そして「Shoplifters of the world unite」だ~
私はもう何回も叫んでいました。気持ちよかったです(^^♪
ほんと、恵比寿のラスト公演はすごかったですね。あのShopliftersのイントロの時…
心臓が飛び出るかと思いました!!
あんな気持ちいい空間ないです。