モリッシーJAPAN TOUR 2016 最終日。
…一昨日のこと。見たこと、思ったこと、書いておきたいと思います。
全部書くから、長いです。ライブのことだけでいい人はこれ、飛ばしてくださいw
会場につくまで、開演になるまで、本当に見られるかなんてわからない
と思ってた。でも、進むしかないので西に来ました。
新大阪駅ホームにつくなり、ホテル行き方がわからず迷っている、
遠征イギリス人のSとPに遭遇。ふたりをホテルに連れて行くことに。。
来るなり、ツアーガイド…ってわたしもかなりアウェイなのですが。
地元のTさんが来てくれたので、3人でついていくことに。
2度電車に乗り換えるのも、イギリス人たちは大荷物を持っている
のでひと苦労!横浜のキャンセルは残念だったね~でも、あの会場!
あれじゃやれるわけない、とまくしたてるふたり。
そうこうしていたら電車内で、吉本新喜劇のような見知らぬおじさんに
「えくすきゅーずみーーーほえあーあーゆーふろーむ」
と大阪弁英語で話しかけられたり。一方的に自分のイギリス経験を
教えてくれるおじさん。な、なんかこういうの東京にないかも!
すでに、自分もかなり遠征モードになってきた(って3時間弱ですが)。
朝、先に現地入りしていたしゅーげが
「IMPホールの下にマックがある」と不穏情報をくれていたので
それを伝えると、SとPの顔色が変わった。まあ近くなければ・・・との
ことだが、Tさん
「めちゃくちゃ近い、てか下や」
とな。。。
「前に、すぐそばにサーカスがあったが、プロモーターが遠回りを
して彼に見せなかった。彼が見なければ大丈夫」
と、ふたり。もし見なくても、漂うにおいとか、大丈夫なんだろうか??と
不安のまま、それでもキャラバンは進む・・・。
ふたりを無事に送り届けて、しばし大阪観光。
色彩と活気の洪水!!ほんと純粋に楽しかった。
皆さんの現地入りの報を聞きつつ、あまりに疲れていたのでフットマッサージに行く。
マッサージのお姉さんに「こんなにお疲れって、何をなさったんですか!?」
と驚かれる。
「あるイギリスのアーティストが来ていて、まあライブとか…」
と話した。どこでライブをやるのか聞かれたので、「IMPホール」と言うと
「そんなに人気の方がわざわざ外国から来られて、あんな小さいとこでやるなんて、
なんだか悪い気がしますわ」
と言う。
いや、もうやってさえいただければ、出て来てさえいただければ、あたしは
いいんです。どんなとこであれ、バックドロップと銅鑼が設置できて、
ちゃんとライブができるところならいいんですよ!!
…と心の中で叫びながら、あまりに気持ち良くて寝落ちしてたら開場
時間過ぎていた。今夜は、開演時間が開演時間らしい。
というのは、事前30分映像ショーは、開演時間前にやるのだと。
なんかしらの変更がすべてドキドキする。
しかしとにかく見れればいいので、はいはいはい仰せの通りにいたします
という感じで会場に急いだ。
電車の中にはひとり、ふたり、とモリっTを着た方々が。
みんな、見たいよね、見れるといいよね、と目で語りかける、って
まったく通じてないと思いますけども。
降りたら…あったIMPホール。私が着いた時は暗くなってしまって
いたけど、夏みたいな晴れの日の夕方。夕焼けもきれいだった。
(photos by CMM)
ほんとにここでやるのかの。
疑いつつ、中へ。
てか、ほんとに目の前にMのマーク!!Morrisseyじゃない方のM!!
マジすぐ1階にマックがあった!どんだけ近いんだ~と思って見てみると
工夫してたw
においが外にいかないように扇風機で戻し?てた。
なんかがんばってくれて?る・・・って、そもそもどんなに
がんばってくれても、ダメなんですけどもスミマセン。
館内にけっこうにおいも充満していましたしね。
で、上に上がり、入場。
ずっと会ってるのに一回も記念写真撮ってなかったMくんと
撮影…してたとこに偶然通ったAたんとも撮影。
Aたんに「今日は行きますか!?」と聞かれ、
そうか、今日はもしかして、前に行けるんだべか?
と本当に、見れるかどうかしか頭になかったので「具体的」
なこと聞かれて驚くが、すぐに「行くでしょ!」と答えてる
自分て・・・。
そしたらMくんが、「最前にもうみんな並んでますよ」というので、
えっ!!!と慌てて入ったら、みんな並んでた(嬉泣)。
みんな、座席「AA」のていで並んでた。
おいおい、ひっぺがされないのかね、大丈夫なのかね、
って思いながらもちろんいたあの人やあの人のところのに
駆け寄った。
みんな、ひとりひとり「今日はここで見る」という顔をしていた。
28日とも、29日とも、気迫が違うw
1回飛ばされてるし、どうなるかわかんないけど、もう
「ここで見るに決まってるぜ」モード。
なんか、ここ入るまでずっと不安で、モリッシーほんとに
来るのか、来るのか、って思ってたけど、お客のみなさんの顔見たら、
絶対うちら見れる、って思った。
絶対出て来る、モリッシーって。
感激もつかの間、みんなひとりずつ、
お席にお戻りください、お席にお戻りください、
ご自分の席に戻るまでコンサートは始められません、
AAですか、あなた本当にAAですか!?攻撃にあって、
戻って行った。
私も、戻った。横の通路に警備員さんが3人来た。
開場に来るまでは、もう席なんてどこでもいいから、見れるだけで
いいから、って思っていたのに、
その時は、絶対にさっきのところに行く!と思った。
…そしてリプシンカが「アウト!アウト!」と叫んで、会場暗転。
もうその時どこがどうでどうなって警備員さんを突破したか
わからない、、、
私の後ろ姿を見たM君が、「足がすごく早かった」と言っていたが
いつもはそんなことないので、まさに「火事場のモリ力」という
やつでしょう。ただ言えるのは、最後まで、絶対に絶対にあきらめ
なかった。前しか見てなかった。まわりの知っている人たちと
あの場所での再会を喜び合った。ひっぺがされてからほんの少し
しかったってないけど、生き別れになった兄弟姉妹たちにまた
会った感覚だった←おおげさだがほんとに。
気づいた時には、目の前にモリッシーが出てきた。
涙も出てきた。
モリッシーがここにいる、自分がここにいる、みんながここにいる、
彼の歌が聞ける、ライブが見れる。
いろんなことを、毎日、
その意味がわからなかったり、報われなくても
やり続けて生きていると、こんな時が訪れる。
目の前に出てきた人を見ながら、
Oh God, my chance has come at last
という歌詞がテロップのように頭に流れた。
本当に、本当に、生きているといいことがある。
あれをしたからこうとか、
あれをあげたからこれをもらえるとか、
そういうんじゃない世界が見える。
突然、素晴らしい世界の扉が開く。
その世界にちょっとでも近づくために、
毎日がんばんなきゃいけないんじゃないかな
って、思いながら、目の前にいる人を見た。
…つづく