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東日本大震災の発生から数日たったころの出来事である。
脚本家の内館牧子さんが地震関連のテレビ番組を見ていると、
ある高校生のエピソードが紹介されていた。
当時、日用品の多くが店の棚から消えていた。
高校生は、母親がトイレットペーパーを2袋買ってきたのを知り、
1袋を返しに行った。「みっともない」というのだ。
内館さんは、「日本の若者を見直した」とエッセーに書いていた。
新型コロナウイルの感染拡大にともなって、トイレットペーパーが品薄になる、とのデマがSNSなどで拡散していた。
投稿者の勤務する職場の代表者が、謝罪する騒ぎになっている。
もっとも、買い占めに走った消費者のほとんどは、デマだと承知していた。
みっともないという自覚があるかないかである。