神奈川工科大学/災害支援関連ブログ

2011年4月開始の「東日本大震災被災者支援ブログ」を名称変更し、さらに広い支援活動に関する実践、教育、研究を掲載します

トンガへの支援状況

2022-01-24 11:53:59 | 支援
 トンガの現状、あるいは支援の内容などについては、なかなか情報をもっていません。そこで、日本障害者リハビリテーション協会国際課を通じて、「南太平洋医療隊」の河村康二先生からいただいた情報を少しまとめて記載してみます。間違っていたりしたら、すぐに修正しますが、現状の情報は限られているので、これが精いっぱいのことかもしれませんね。

 南太平洋医療隊は、HPによれば、1998年よりトンガ王国を中心にボランティア活動をしており、トンガタブ本島・ハーパイ諸島に行き、歯科診療・歯科保健活動を行ってきているとのことです。本島にあるトンガタブのバイオラ病院を中心に十数名の歯科医師、デンタルセラピスト、デンタルナースが歯科医療に従事しているのですが、その歯科医療状況は不十分で、援助活動を必要としていると書かれています。
 そこで、トンガ人の診療を始め在留JICAのスタッフ、日本人の診療、トンガの診療ボランティア及び歯科材料の補助を行うのが、南太平洋医療隊のようです。隊員の構成は、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、学生、社会人等で、歯科保健活動として小学校、幼稚園における歯科健診、歯科保健指導、フッ化物応用、歯磨き指導等を行っているとの記載がありました。

 さて、河村先生の情報によれば、次のようにことがわかります。解釈が間違っていたら、修正しますが、現状ではこれが最新かもしれませんね。
 以前には、東京大学の地震研究の方が複数で滞在し観測設備を設置していたことがあるようです。その後、日本政府が救急車を数台寄付、また、離島、多分エイワ島では消防車も見かけたことがあるとのことです。NHKの中継車は日本と使用電波が異なりニュージーランド、オーストラリアと同じ電波を使用しているので改造してから寄贈したようです。
 直近のことでは、通信はまだダメのようです。衛星通信ができる様ですが・・・。
 それから、障害者福祉に関係では、施設の状況については現在まで残念ながら判らないとのことです。これは心配ですね。少しわかるのは、韓国の協会系のマンゴツリーという重度の方の施設があること、障害者施設へはトンガ人歯科スタッフが週1回程度、サポートしているよう・・・ということです。Tongatapu 本島にある赤十字のディサービス施設OTA(作業療法助手)に一人日本人が常駐しているそうです。その方から日本に情報が入ってくると具体的なこともわかってくるかもしれませんね。
 その他、王女様が運営しているアロンガはトンガ人のお世話している話もあります。王国らしい動きですね。

以上、河村先生が情報収集されたことを言葉を少し変えて要約させていただきました。
私たちも、トンガに関心を持ち続けていきましょう!

ブログ管理者
地域連携災害ケア研究センター幹事