神奈川工科大学/災害支援関連ブログ

2011年4月開始の「東日本大震災被災者支援ブログ」を名称変更し、さらに広い支援活動に関する実践、教育、研究を掲載します

2019年10月12日、台風19号にて川の氾濫の危険、避難の方が大学へ

2019-10-21 17:01:08 | 支援
2019年10月12日(土曜)台風19号に伴う神奈川工科大学・私設避難所の開設

24時間勤務体制の守衛室と連携して、近隣住民(本学学生を含む)の方が本学への避難を希望された場合の対応を整えました。

実際の避難者の受け入れ対応の経緯
今回、初めて本学で私設避難場所を開設。実際には、河川の氾濫を心配して住民の方が15名、大学をご利用されました。

08:30に市民の方2名来学。K3号館の講義室を避難所として設営。
11:30に1名。
13:20 ペット(小型犬)同伴のご夫婦が避難。(隣の講義室をペット同伴避難室として使用することとし、ブルーシートと段ボールを提供。)
15:00 厚木市危機管理課へ電話し、市の設置した避難所でのサービス内容を確認し、できるだけ持参物で対応してもらい、あくまで一時的な安全な場所の提供ということで行うよう指示がありました。
15:20 大人2名子供3名の家族が本学へ避難。
16:10 大人1名(女性)が本学へ避難。
16:45 夫婦と子供、高齢婦人の家族(4名)が本学へ避難。
16:46 本学学生5名が避難。(K3号館3階の講義室を学生用に設営)
市民の皆様には、「今回は、厚木市の公設避難所と同様の対応ではない旨」を説明した上で利用いただいた。
大学の防災備蓄品である、飲み水、クッキー、ようかん、毛布、ブランケットを提供しました。
22:30には風雨が収まり、5名の学生は23時で全員帰宅
市民の皆様は、川沿いの方が多かったため全員が宿泊され、翌13日、7時頃から帰宅され始め、7:50で全員が帰宅されました。
皆さん、無事に過ごせてほっとしています。

今回の経験で、課題と思われたこと
・ペット同伴の場合の避難場所と配慮事項の検討
・カップ麺などを食べたい場合、避難場所との区分けの配慮の検討
・安全・安心のため、避難室前に職員配置をいかに行うか
・サービス提供レベルをどの程度とするか
・停電時対応
 ①照明(バッテリーで対応可能)
 ②トイレ(k3号館のトイレはタンク式の為、タンクに水を入れれば流すことが可能。水は期限切れの水を使用する)
・外部からの電話対応
・駐車場対応(今回も3家族ほどが車で避難してきている)
など、課題を見出すことができました。

 当大学は地元自治会の指定避難所となっていますが、その本格稼働が必要となった場合に、今回の経験は有益でした。また、地域の住民の方が、大学を頼りにしていることもわかりました。今後、さらに準備を整えていきたいと思います。

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