神奈川工科大学/災害支援関連ブログ

2011年4月開始の「東日本大震災被災者支援ブログ」を名称変更し、さらに広い支援活動に関する実践、教育、研究を掲載します

熊本学園大学に学ぶ・・・その2

2021-04-22 09:27:22 | 支援
 昨日、紹介した熊本学園大学の実践で、大学避難所として活動した教員や学生さんの声には、多くの学びがあります。もう少し引用させていただくことにします。出典の本は、昨日、記載しております。
 「なぜ今回、このような避難所運営が可能だったかという理由について話します。まず、教職員や先生方ですが、基本的に職務命令で出てきた人は一人もいません。一応メールで呼びかけはしましたが、実際は「ボランタリーに、何かしなくちゃ」と出てきた人たちですね。・・・コアになる先生たちが10人ぐらい、いました。・・・次に、ボランティアの学生で。本当によく動いてくれました。・・・そして、目の前にある「やらなければならないこと」に対して、自分たちで動きます。登録されたボランティアだけで450人いました。」(p.35)
 「震災が起きてから奇跡が起きることはないんです。震災の前、どういう大学だったか、どういう学校だったか、どういう公民館だったかというのが、いざ災害が起きたときに見えてくるものなんです。」(p.39)
「在宅で医療機器を使用されている方への配慮・・・避難所の方々は電化製品を持ち込み、教室内の電源コンセントを使っていろんな充電を始めるわけですが、容量を超えてブレーカーが落ちたりして使えなくなってしまう危険性がありました。でも、このように命を守るために必要な電源があるんだということを知り、この方については優先的にホールをご案内しました。」(p.48)
 学生さんの話としては、「避難者のニーズを把握しようということで、数百人という方々の状況を把握するために、5,6人でいろいろお話を聞いたり、困りごとの相談にのったりしていました。・・・学園大の避難所がなぜ、そこまでうまく運営できたか-。やっぱり、専門職の先輩方、あらゆる分野の専門家の先生方がいらっしゃったことで、いろいろな角度から被災された方のケアができたんだと思います。」(p.85)
 以上の引用について、コメントは書きませんが、今年度も当大学では地域住民の方、市行政の方、さまざまな領域の方々と親しくお付き合いをしながら活動していくこと、それがいざという時に活きてくるものと思います。

ブログ管理者
地域連携災害ケア研究センター幹事

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