神奈川新聞(2021年11月28日付)12面に関東学院の規矩大義(きく ひろよし)教授(地盤防災工学)の講演内容が紹介されていました。その中で、学校の災害対応マニュアルの課題が挙げられていました。その言葉を引用すると、
「地震が起きたら、住民や学生、帰宅困難者、いろいろな人が学校に集まってくる。しかし、家族や自宅が心配で帰りたいという教職員がある程度いることを許容したうえで計画を立てないとむずかしい」。「震度7では計画通りにいかない」。「まずは死なないための努力を。そしてきちんと災害を知り、恐れてほしい。防災力は無限ではない」と心構えを説いています。「備えに取り組む中で企業や地域の価値を高めることを考えていかなければ、防災は進まない」。どの一言をとっても、なるほどと説得されてしまいます。防災計画の策定やマニュアル作りは、それなりのトレーニングになることは間違いないが、結局は、それを超えた次元での事象が起きた場合のことをしっかりと「構え」ておくことが大事になると痛感しました。
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地域連携災害ケア研究センター幹事
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