今日は仕事、朝から胃が痛く まいった マイッタ
「傘地蔵」
昔々、おじいさんとおばあさんが居ました
貧乏では有りましたが、中の良い2人でした
12月も終わりに近づいた頃、正月を迎えるための餅などを買うため
お爺さんは、作った傘を町まで売りに行きました。
何時間たっても、傘は一枚も売れません
そのうち日が暮れて、お爺さんは仕方なくい家へ帰ることにしました
途中雪が降ってきました。
帰りの途中、頭に雪が積もったお地蔵さんの前を通りました。
お爺さんは「これはこれは、お地蔵さんさぞや寒かろう」
そう言って頭に積もった雪を払ってあげました
そしてお爺さんは、持っていた傘を
「この傘をかぶっていれば少しは寒くないじゃろう」
と言って、お地蔵さんに傘をかぶらせて行きました
最後のお地蔵さんに傘をかぶせようとした時、もう傘がありませんでした
お爺さんは、自分のかぶっていた手ぬぐいを取って
「お地蔵さん、すまないが傘はもう無くなったので わしのかぶっていた手ぬぐいで許しておくれ」と言って
自分のかぶっていた手ぬぐいをかぶせてあげました。
家に帰って、お婆さんにその事を話すと
「それは良い事をしましたね。餅が無くても構わないですよ」
と言いました。
その夜、お爺さんとお婆さんが寝ていると
ズシン ズシン ズシン と地響きで2人は目を覚ましました
その音は、家へどんどん近づいてきました。
2人は恐ろしくなってジーとしていました
家の前まで来ると
ドスン ドスン ドスン と音がした後
ズシン ズシン と今度は、家から離れていくようになりました
2人は、恐る恐る外を見るため戸を開けて見ました。
すると家の前には、お米やもち米・魚やたくさんの食べ物が置いてありました。
遠くを見ると、傘をかぶったお地蔵さんが歩いているのが見えました。
お爺さんとお婆さんは「お地蔵さん、有難うございます。」そう言い手を合わせました。
お爺さんとお婆さんは、それで餅をついたり ごちそうを作って
正月を迎えることが出来ました。
昔々のお話