☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『嘆きのピエタ』(2012)

2013年09月14日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『嘆きのピエタ』(2012)

キム・ギドク監督、チョ・ミンスさん(ミソン)、イ・ジョンジンさん(ガンド)、ウ・ギホンさん(フンチョル)出演。

【STORY】
天涯孤独の借金取り立て屋と、彼の前に現れた母を名乗る女性との交流が導く思いがけない真実を、二転三転する物語の中に描いたサスペンス。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。監督は「うつせみ」で同映画祭監督賞を受賞したキム・ギドク。
(Movie Walkerより抜粋)

【感想レビュー】@theater
ずっと楽しみにしていたのに、ことごとく見逃し続けて、ようやく観ました!

…でもこれは、個人的な問題ですが…昨日の『炎628』のショックが衝撃が強烈過ぎて、純粋に観れなかったのが残念でなりません…

でも、緊張を強いられる作品でしたし、集中して観ました。

どうしても、お母さんの綺麗さが際立ってしまって。
歯とか、お化粧とか…。

そんなお金があるならもっと早く息子さんを助けて欲しかった…。
…などと見当違いな事(!!)を思ってしまうほどに美し過ぎました…ゴホゴホ…。

でも、心に残った点は幾つかあります。

何か裏がある!と思わせる伏線はあるものの、そう来るんだ⁈と思わせる展開だった事。

そして、韓国の貧富の格差を浮き彫りに描いている事。

下請けの小さな町工場街から、その先に見える高層ビル群の景色は、それが視覚化されていて、思わず唸りました。
(チャーリーとチョコレート工場みたいだと思ったのはナイショです…


韓国はクリスチャンの方が多いので、聖母マリアの“ピエタ”の精神が流れる作品なのは、合点がいきます。

復讐と慈悲…。


きっと昨日、『炎628』を観ていなければ、もっと心から味わえたハズ…。

恐るべし…ロシア映画ショック…

当分、この余波が続くと、映画生活に支障が出ます


それほどまでに、凄かった『炎628』…。