☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』(2012)

2013年09月19日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』(2012)

監督
アキ・カウリスマキ
ペドロ・コスタ
ビクトル・エリセ
マノエル・デ・オリヴェイラ

「この街はどんな物語を語るべきなのだろう?」
 1143年にポルトガル王国が成立してから870年の歴史を持つこの街で、いったいどんな物語が、どんな映画が成立し得るのか? プロデューサーによるこの問いかけに応えたのは、現代のヨーロッパ映画界のみならず世界に名高い4人の巨匠たちだ。
 北欧フィンランド出身ながら20余年もポルトガルに在住のアキ・カウリスマキ。隣国スペインからはビクトル・エリセ。そして、本国ポルトガル代表はペドロ・コスタ、マノエル・ド・オリヴェイラのふたり。彼らの手によって、スタイルもトーンもまったく異なる独創的な4つの作品が作り上げられた。(公式サイトより)

【感想レビュー】@theater
そもそも予告動画に既にドキドキしていたのですが

カウリスマキ監督作品。

石畳みを歩く音。

真っ青な壁紙。

テーブルの黄色い花。

それらにドキドキしつつ、黒板のメニュー書き替えに思わずクスクスして。

ご近所のお店のスープをすする横顔になんだか切なくなり…。

色々と想いを馳せていたんでしょうね、、。


ペドロ・コスタ監督作品。

これまた予告のエレベーターの中の!
あの異様な雰囲気!!

これ観たい観たい、と思ったシーンだったので、テンションが上がりました

開始早々、“ヴェントゥーラ”の連呼。
熱波でもこの役名出てきたので、印象的で、ポルトガルではよくあるお名前なのでしょうか…?

エレベーターのシーンの顔の前で手の平ヒラヒラのシーン、昨日は思い出しては何度もしてしまいました

何かの意味があるのでしょうか…。

公式サイトより

アフリカの移民と亡霊との会話劇。
いえ、分かるんですけども。

もう画と音が凄過ぎて、会話がサラサラと頭上を流れて行ってしまうんです

でも心に残ります

ビクトル・エリセの閉鎖された工場のドキュメンタリーは、歴史の長さを感じながら聞き入り、アコーディオンの音色に聴き入り…


エンドロールのバッハのイタリア協奏曲は、この演奏はもしかして…と思って聴いていたら、やっぱり鼻歌交じりだったので、グレン・グールドだぁと思って、公式サイトを見たら、ちゃんとグールドって書いてありました

まさかグールドのこの曲でラスト締めくくるとは…。幸せです

観終わってから、じーわじわ来る映画でした