今日は山開き
50年ほど前の話
会社の慰安旅行で立山へ行くことになった
当時は所帯も持ってなく、めんどくさがり屋のわしは、何の準備もなく
厚手のシャツにゴム草履と言う井出たち
電車の中は暑いのでシャツを手に抱えて
山の上で着る
零度近くまで下がる山頂近くの宿泊施設で毛布に包まって寝とった
早朝、星の降る中をブルブル震えながら草履履きで山頂に向かった
周りは皆、重装備?
ガイドさんだけはゴム草履
山頂では御来光とともに万歳三唱(だったかどうか覚えてない)
とにかく驚いた!
どうしてこんなにみんな興奮するのだろう(たかがお天道様が上がっただけなのに)
富士山はどこじゃいな
教えてもらわなければ分からない
「どこどこ?」
遥か遠くにちっちゃく見える
わしは見たことのない富士山が見えただけで満足じゃった
そこから時間にして6時間だったか8時間だったか覚えていないが立山の峰々を縦走した
日頃心臓が悪いと言っていたわしがこんなに歩くとは
みんな唖然としでいた
幸い好天気だったから良かったものの天気が急変していたらどうなっていたか
自分でも呆れる
下界は暑い、やはり山はいいなぁ
誰か連れて行ってくれないかなぁ