亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

紙花

2014-10-11 | 法話

法話会で講師の御坊様が面白い話をしてくれた。

お葬式の祭壇に「紙花」というものを供えてあるのが意外に知られていない。

紙花とは祭壇の前にお供えしてあり葬儀屋さんが写真を撮る時邪魔だからよかして写真を撮っている。

人に聞いてみると意外と知っている人が少ない。そこで今日はその紙花の話をしよう。

「紙花(しか)とは、死花・仮花・四花・鹿ともかく。

竹または木の棒に半紙などに細かく切り目を入れて棒にまきつけた物である。

お葬式に行くと必ず祭壇の左右の隅っこに飾ってある。

いまはお花を行けるようになったので隅っこに追いやられ目立たなくなった。

謂れは、お釈迦様がお亡くなりになった時、その周りの沙羅双樹(さらそうじゅ)の木が真っ白になった、という逸話から半紙などの白い紙で作るようになった。

今は葬儀屋さんが用意してくれるが、その昔は自分たちで作った。昔は家から棺の上に紙花を乗せて焼き場まで運んだものだった。今は霊柩車に乗せて市の焼き場などに持って行くので紙花を棺の上に載せるという習慣はなくなった。

紙花には銀色の物と白い物がある。祭壇に飾るのは銀色で半紙ではなく厚め紙。半紙で作った白い紙花は四十九日の精進揚げまで遺族の家の床の間に遺骨と一緒に飾っておく。

少子化の影響か墓守してくれる人が少なくなり無縁仏となって放置されるお墓が多くなったとテレビは報じている。これから先はどうなるのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする