12月ともなると朝6時を回ってもまだ外は真っ暗。暗闇の中でのドウダンツツジ?が妙に印象深かったので撮って見た。
「あの人と一緒に歩くのは嫌い。だって同じ事ばかり話すんだもの」といったご婦人がいた。
その、あの人と今日一緒に歩いた。
今まで聞いたことのない話をしてくれた。
「俺さぁ。大阪に8年間いた。年が経つにつれてどんどん上に上がるだろ。そしたら、やることは皆部下がやってくれて、俺は何もすることが無くてさ、それであっちこっち話を聞きに行った。松下幸之助とかさ。随分勉強させてもたったさ」。
聞きもしないのに1人で喋っている。
人はおだててやると得意になって喋るものだな。知らないこと一杯教えてくれた。
何を言って聞きだしたかは覚えていないが。聞き方次第でいろんなことを教えてくれるものだなと思った。
今更聞いてもしようがないのだけど、若かったらなあどんなに役に立ったことだろうと思った。
私は無口で殆ど人と会話をしない人生を送ってきた。耳が悪いとどうしても人と会話をするのが難しくなってどうしても喋らなくなってしまうものだと思っていた。
この前もお食事会に誘われた。皆賑やかにお喋りしているが何を喋っているかさっぱり聞き取れない。それでも付き合わないとますます孤独になってしまうので分からなくてもそこにいるだけでもいいと自分を慰めている。
「私も耳が悪いけどさ。分からないと何度も聞くの。何だって?もう一度言って、とかさ」。
先ほどのご婦人に結構お世話になって、大分利口になった。勇気をもらった。
それで何とかここまでこれたと、彼女に感謝している。
ワンコ便り
久しぶりに犬の訓練に行った。
今日は、ただ、犬と歩くだけだった。
「犬は後ろに行くと噛みに来るの。だから絶対に後ろを歩かせてはだめ。」訓練士はひつこく指摘する。
訳が分からないまま訓練は続く。ただ歩くだけ。
「リードをひっぱてはダメ。」と家内はひつこい。
引っ張っているつもりじゃないけど、犬が勝手に引っ張るもん。
犬の散歩している人を見ると、皆引っ張られるようにして歩いているように感じる。
「あんたは、足が速いね。どうしてそんなに早く歩くの」。とある老婦人に尋ねた。
「毎日犬に引っ張られて散歩しているから自然と早くなったの。」と彼女は答えた。犬に訓練されたのだ。
それがダメだと訓練士は言う。「絶対に犬のゆうことを聞いてはダメだよ。犬は人間と違うのだから、犬の世界では常に順位争いしていて相手の上に立つことを考えているの。一度上に上がってしまうと言うことを絶対に聞かなくなるから。」と、手厳しい。
それでも、終り頃になると。
「大分上手になったね。後ろに下がらなくなったね。犬は飼い主のそばにくっつくようにして歩かなければいけないのよ。」と褒めてくれた。