亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

りんご園

2022-10-04 | 健康・病気
いつもラジオ体操に行っている公園には立派なリンゴ園ある。
毎年のことだが、リンゴが色づく頃になると網が張られる。
去年は確かクマよけと書いてあったと思うが、ことしはどうやら人間さま除けらしい。
昨年まではちゃんと袋がかかっていたが、今年はどうした訳か、いつまでたっても袋がかからない。
リンゴは来月初旬頃に収穫され、市内の福祉施設に配られる。
私達はこのリンゴ園のすぐ下にある市の大きな体育館の前で、毎朝ラジオ体操をしている。
やっと、ケガも良くなりこの間から参加している。
いつも元気なリーダー格の人が見当たらない。
どうしたのですかと仲間の方に聞いたところ、どうやら、転んで頭を打ったらしいとのこと。 「初めは来ていたんですけど、最近は来ていないね」。
「お年ですから、入院でもされたのかね」。
 若い人はおらず、いつ逝ってもおかしくない御老人ばかりの集まりです。 
ひとり、ふたりといなくなり、だんだん寂しくなります。
コロナ禍も大分収まったようです。
世間ではみなさんマスクをしているようですが、ここのご老人たちは一度もマスクをしませんでした。
それでもみんな元気です。

おーこわッ‼
 突然目の前に大きな顔が突き出された。
 クマか!
 生きた心地がなかった。
 そこには、立ち上がれば私背丈を優に超えそうな大きくて、真っ黒な犬だった。
 無表情で私の膝の上にその顔がのっかった。
 どうしていいのか分からない。ただ、その大きな犬を刺激しないように見ているだけだった。
 すぐ後には、手綱を握った女がいた。
 犬は撫でてほしいのか。ただ人を馬鹿にしているだけなのか・・・。
女は何も言わずにただ見ているだけだった。
そのうち、何も言わずに、その女と犬は去っていった。
 何事も起こらなかった。

コメント (1)
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