毎年金沢にある県立能楽堂で7月、8月だけある「観能の夕べ」。公演されるのが夜なのでめったに行かないのだが、今度の出し物は「橋弁慶」といって、京の5条の橋の上で弁慶と牛若丸が戦うあの童揺「うしわかまる」の話だったのでちょっと興味がわき出かけて行った。
能というのは動きが非常に少ないのでセリフが聞き取れないとちっとも面白くないのだが、耳の悪い身だが有名な話だから少しは分かるかと思ったが・・・・。
衣装が素晴らしく、能はわからなくても衣装見たさに来ている女性の方も多いのではないかと思う。
牛若丸はどの出し物も子役と決まっているようで、今回も12,3歳の子供という設定なので可愛い女の子の演技だった。
演技は下手でも初々しい子供の演技を見るのはやはり心が和む。
子どもだけに動きが殆ど無く、期待した牛若と弁慶の立ち回りシーンはあまりなく寂しいかった。それでもさすが上手く出来ていると思うシーンも幾らがあった。童謡では牛若と弁慶が2人で戦い、悪者は弁慶となっているが、橋弁慶では、悪者は弁慶ではなく牛若であった。
一寸話がちがうかな?どうなっているのだろう。もう一度歴史を勉強し直ししなければならないかな・・・・。
夜遅いと困ったことがある。それはバスが少ないこと。停留所に辿りつくと、金沢唯一の繁華街なのでバスがずらいと並んでいる。目的のバスが後ろの方にいたので、前のバスが発車したら、当然停留所の前で止まってくれると思いきやドアも開かずそのまま発車しようとしていたので、ドアをドンドン叩いたが運転手には気付かれずそのまま去って行った。まあ、次のバスを待てばいいかと思ってあきらめたが、それが待てども待てども来ず、夜が遅いだけにもうこなかったらどうしよう。タクシー代は持っていないので、延々と1時間半あまり歩いて帰るか、しかたがないと諦めかけているとやっと目的のバスが現れた、40分ばかり待っただろうか。