どこにも啓太

日本代表のイエメン戦、
相手の引いた守りに手こずりましたが、
辛うじて勝つことが出来ました。

泥臭くゴールを狙う執念を見せた巻、
ゴール前に張り付き、攻撃の厚みを演出した闘莉王、
抜群の俊敏性とスピードを示した羽生、
ゴールへの嗅覚を示した佐藤と阿部、

それぞれ選手が持ち味を出していましたが、
中でも特筆したいのは、鈴木啓太の動きでした。

ボールの回るところ、どこにでも顔を出していました。

最終ラインへのカバー、
空いたサイドスペースのカバーや押し上げ、
前線へのスルーパス、
ミドルレンジからのシュート、
ゴール前への飛び出し、
そして本来の危険をいち早く察知した守備、

ピッチ上に何人も鈴木啓太がいるようで、
オシムの言う「水を運ぶ人」の役割を担っているのが、
啓太ということでしょう、
役割を忠実に献身的に実行していました。

心配なのは、怪我と疲れ。
啓太のことですから、目一杯やってしまうことでしょう。
そのあとが心配です。

体調を充分戻してリーグ戦での大活躍も期待したいと思います。