中村の移籍に思うこと

中村祐也選手の湘南への移籍が発表された。
非常にショックだった。

ユース在籍時代から、その将来を嘱望され、
2005年にトップに登録された選手だが、
とうとう、トップでの出場が実はしないまま、
他チームへの移籍となってしまった。

ユース時代から悩まされていた腰痛が、ようやく治ったかと思うと、
足の故障の発生など、その後も度重なるケガに悩まされ続け、
サテライトのピッチへ立つこともままならなかった。
今シーズン、ようやく怪我も癒え、
サテライトの試合でコンスタントに出場し、活躍していた。
トップの試合のベンチ入りメンバーにも名を連ねるようになり、
これからの活躍が大いに期待されたが・・・
とても残念だ。

せめて、レンタル移籍にはできなかったか。
ユースに在籍する選手達は、この出来事をどう捉えたのだろうか。
また、彼らは、今のレッズのトップチームにおける
控え選手の出場機会の少なさをどう捉えているのだろうか。

今のユースには、原口、高橋、山田、浜田など、
次の世代を担う優秀な選手達が多く在籍する。
今回の出来事や選手起用方針は、そんな彼らの夢や希望を
大きく屈曲させてしまう方向に進んではいないだろうか。

千葉やガンバのように、
レッズユース出身の選手が、
トップチームの中心選手として活躍するようになるのは、
いつの日のことだろう。

いつまでも、成熟した他のチームの選手を、
資金力に物をいわせ獲得してくるのか。
選手育成方法、そして選手の起用法も、
もう一度見直して欲しいものだ。

今回の中村祐也選手の移籍には、ブーイングを送りたい。