東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

敬天愛人

2007-01-02 10:30:44 | ノンジャンル
大晦日でしたか・・・・
BS東京で京セラの稲森名誉会長へのインタビュー番組がありました。
そこで紹介された稲森さんの座右の銘、

「敬天愛人」

稲森さんの本は、昔から何冊も読んでいるし、
テレビやビデオでも何度かお話を聴いているのですが、
今回は、たまたまつけたテレビ。
それも番組の途中から、最後の5分だけでした。

「敬天愛人」という言葉も、かなり前から知識としては知っていました。

しかし、何故か今回は、不思議なことに、とても深い感銘を受けました。
「ビビッ」というよりは、「じわ~ん」という感じ。


「敬天愛人」という言葉。
西郷隆盛の「南洲翁遺訓」によれば、

「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、
天を敬するを目的とす。
天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也。」


私たちの人生の中で、たびたび聞く「天の声」は、
あたかも偶然をよそおいながら私たちの前に現れる。
その「天の声」によりもたらされる境遇は、時に苦しく、
疎外感があったり、苦々しいものだったりする。
何故、私だけがこんなに苦しいの?と思うこともあるだろう。

しかし、その境遇、自分の今の職業や人との偶然の出会いに
深い「意味」を感じ、精一杯にその偶然を生きる。

そして、多くの先人達がいてこその自分。
ならば、人類以外の先人達を含めた無数の先人達の、
精一杯の生によって、今の境遇に生かされていることに感謝する。

そのことが、天を敬うこと。

「敬天」


そして、人生の中で出会う様々な人がいる。
良い人。悪いことを行う人。
独特の観念をもち、偏った目でしか人や社会を見ることが出来ない人。
そして仕事が出来る人。出来ない人。

出会った方々、これから出会う方々。
全ての人の尊厳を重んじ、多様性を許し、愛しむ。

「愛人」


そして・・・・実は、
「敬天」と「愛人」は一つ。不可分で一体のもの。



40歳代初めての一年を迎えるに当たり、
私に与えられた、まさに偶然の言葉との出会い。

「敬天愛人」

昨年まで、様々な経験からもたらされたものとこの言葉とが、
渾然一体となり、自分がこの世で生きる「姿勢」のあり方を
与えられたように感じました。

まだまだ、修行の入り口に立っている私。
この言葉を杖に、これから何年か解らない人生を歩んでゆこうと思います。
コメント
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