東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

15%ルール

2007-01-05 19:38:29 | ノンジャンル
昔、タナベ経営の経営コンサルタントスクールで修行していたとき、
講師の先生から「15%ルール」という話を聞いたことがある。

つまり、「15%ルール」とは、

安全な経営状態を保つためには、売上に占める1社の取引の割合を、
売上全体の15%以内にしなければならない、


というもの。

1社の売上割合を15%以内に抑えておけば、急な契約解除や、
得意先の倒産のリスクを軽減できるということ。

最近、多くの顧問先企業を見ていて、1社専属の下請けをしている場合の、
苦しさや、緊張をみるに付け、単純ではありますが、このルールの大切さを
改めて感じます。


しかし・・・・古いタイプの経営者には、この15%ルールを逆手にとって、
自分の「子飼いの外注」を、意図的に作りたがる人もいるので、
特に若い経営者はご用心。

つまり、このような古いタイプの経営者は、
事業を始めたばかりで若く、まだ食えないがとても優秀な素質を持つ起業家や、
開業したばかりの税理士、弁護士などの専門家を見つけると、
まずは笑顔で多くの仕事と売上を与えて支援をする。

そのうち、数年もすると、この若い起業家や専門家は、この経営者からの売上なしでは、
従業員も家族も養えないようになってくる。

すると、この経営者が、「今すぐ来い」と言えば、すぐ飛んでくるような、
「これをやれ」といえば、違法スレスレのことでもやるような、
「子飼いの外注」ができあがる。

このような「子飼いの外注」は、常にこの経営者に、気まぐれで呼び出されるので、
他の得意先に営業をかける時間もない・・・・
しかし、ちょっと裏切りがばれるものなら「キュッ」と蛇口を締められるだけでアウト。

つまり、逃れることが出来ない。



非常に怖いことですが・・・・
結構、このケース、多いのです。

これから事業を開始する経営者は常に肝に命じておかなければなりません。

また、今この状態にある、なりつつある、という経営者の方は、
何とか早いタイミングで、逃れる戦略をとるべきです。

15%は無理でも、70%にし、50%にし、30%にし・・・・
という取り組みを、数年かけて行うべき。

ご心配な方、是非ご相談ください。いろいろな戦略があります。






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