私が税理士になって一番最初に顧問先になってくださった会社が、
代替わりをした。
半年前、お父さんが代表を退き、息子さんが代表となったのだ。
息子さんは私と同い年。必ず帰りに車で送ってもらい、
車の中で経営談義に花を咲かせる。
昨日は、彼が社長になってから、入社したパート従業員の方が、
お互いに技術を覚えることを競ったり、積極的に社業に関わったりと、
とてもうまくいっているという話を聞いた。
私は「なにか工夫しているの??」と聞いた。
彼曰く、彼が社会に出た頃、修行をしていた会社の社長さんが、
実践し、彼に教えていたことがあったということだった。
それは、従業員を育てるのには「3」を使う。
(1)まず、入社当日に会社の決まりごと、社長の想いを伝える。
(2)入社3日目に、同じことを伝える。3日間に気づいたこと、直して欲しい
ことがあれば、率直に伝える。指摘をする。叱っても良い。
(3)入社3週間後。に同様。
(4)入社3ヶ月後。に同様。
これをサイクルで行っていく。
大切なのは・・・・指摘をし、叱る日と日の間には、
「極力、指摘、叱りを入れない」ということ。
真剣に一回率直に伝えた後は、その後はとにかく我慢我慢。
ひたすら信じ、待つ。
彼は、素直にこれを実践しているらしく、とてもうまく回っていると自画自賛していた。
私は、彼は、俺が俺がの職人ではなく、高い「経営者」のセンスがあると感じ、そのことをフィードバックした。
彼が修行をしていた会社は、その社長さんが一代で数十億円規模の会社となった。
今は、その会社を売却し、悠々自適の生活をしているというが、
実践で揉まれに揉まれた社長さんの「実践哲学」で、本当に素晴らしいと思った。
ちなみに「3」というのも、何となく収まりが良いから・・・という経験に基づくものだった。
私を含めて、未熟な経営者がはまりやすいのは
「追い打ちをかけてしまう」
ということ。
ある失敗をした従業員(一人で仕事をしている方は業者さんでもいい)に、
小言をいう。クレームをいう。指摘をしてフィードバックをする。
ここまでは良いとして、その後、この従業員さん(業者さん)が誤りを認め、
善処を約束する。・・・すると、そこでもう一度やってしまうのである。
水に流すではなく、不機嫌そうに・・・・もう一度。
「全く、本当に気をつけてくださいよ!」と。
このようにされた側の従業員さん(業者さん)は、どのような反応をするか・・・・
まず、「怒り」。カチンとくる。ということは、その経営者を信頼しなくなる。
と、同時に、「萎縮」する。自分から自由に、自律的に考えて行動しなくなる。
だから、数日後、やはり同じ間違いを犯す。
すると未熟な経営者は、「またか!」と言ってしまう。
見事なまでの「負のスパイラル」を描き、その経営者は、
従業員さん、業者さんを含めて、言われたことしかできない人たちに囲まれていく。
そしてその未熟な経営者は「うちは人材に恵まれていない」とのたまう。
その台詞は、本人は気づかぬだけで、無能な経営者の決め台詞なのである。
そうならぬよう、自戒自戒。
代替わりをした。
半年前、お父さんが代表を退き、息子さんが代表となったのだ。
息子さんは私と同い年。必ず帰りに車で送ってもらい、
車の中で経営談義に花を咲かせる。
昨日は、彼が社長になってから、入社したパート従業員の方が、
お互いに技術を覚えることを競ったり、積極的に社業に関わったりと、
とてもうまくいっているという話を聞いた。
私は「なにか工夫しているの??」と聞いた。
彼曰く、彼が社会に出た頃、修行をしていた会社の社長さんが、
実践し、彼に教えていたことがあったということだった。
それは、従業員を育てるのには「3」を使う。
(1)まず、入社当日に会社の決まりごと、社長の想いを伝える。
(2)入社3日目に、同じことを伝える。3日間に気づいたこと、直して欲しい
ことがあれば、率直に伝える。指摘をする。叱っても良い。
(3)入社3週間後。に同様。
(4)入社3ヶ月後。に同様。
これをサイクルで行っていく。
大切なのは・・・・指摘をし、叱る日と日の間には、
「極力、指摘、叱りを入れない」ということ。
真剣に一回率直に伝えた後は、その後はとにかく我慢我慢。
ひたすら信じ、待つ。
彼は、素直にこれを実践しているらしく、とてもうまく回っていると自画自賛していた。
私は、彼は、俺が俺がの職人ではなく、高い「経営者」のセンスがあると感じ、そのことをフィードバックした。
彼が修行をしていた会社は、その社長さんが一代で数十億円規模の会社となった。
今は、その会社を売却し、悠々自適の生活をしているというが、
実践で揉まれに揉まれた社長さんの「実践哲学」で、本当に素晴らしいと思った。
ちなみに「3」というのも、何となく収まりが良いから・・・という経験に基づくものだった。
私を含めて、未熟な経営者がはまりやすいのは
「追い打ちをかけてしまう」
ということ。
ある失敗をした従業員(一人で仕事をしている方は業者さんでもいい)に、
小言をいう。クレームをいう。指摘をしてフィードバックをする。
ここまでは良いとして、その後、この従業員さん(業者さん)が誤りを認め、
善処を約束する。・・・すると、そこでもう一度やってしまうのである。
水に流すではなく、不機嫌そうに・・・・もう一度。
「全く、本当に気をつけてくださいよ!」と。
このようにされた側の従業員さん(業者さん)は、どのような反応をするか・・・・
まず、「怒り」。カチンとくる。ということは、その経営者を信頼しなくなる。
と、同時に、「萎縮」する。自分から自由に、自律的に考えて行動しなくなる。
だから、数日後、やはり同じ間違いを犯す。
すると未熟な経営者は、「またか!」と言ってしまう。
見事なまでの「負のスパイラル」を描き、その経営者は、
従業員さん、業者さんを含めて、言われたことしかできない人たちに囲まれていく。
そしてその未熟な経営者は「うちは人材に恵まれていない」とのたまう。
その台詞は、本人は気づかぬだけで、無能な経営者の決め台詞なのである。
そうならぬよう、自戒自戒。