東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

税理士の経営アドバイス

2010-07-03 07:17:00 | 経営
税理士の言うとおりにしたら会社がつぶれる!という本を読んでみました。

内容は、ありがちな、タイトルで目立ちたい!引きたい!hekomiという想いにあふれた
本でしたが・・・内容のレビューはamazonの書評に譲るとして。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4872904761/ref=dp_db_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1


本当にそうなのでしょうか。



私は、税理士にあって、多くの経営コンサルタントに無いものがあると思います。

それは、税務の処理の為に不可欠の作業が思いがけずもたらす
「大いなる副産物」



すなわち、多くの企業の実態を「生の数字」それも、
その数字を構成する請求書や領収書、契約書、全てをルーティンで巡回監査
をしている、目を通しているという強みがあるということです。


そして、この強みは、多くの顧問先企業(当事務所であれば200社)を
同時に巡回監査していることにより、業種、個別の会社、地域を問わず横断的になり
さらに深みを増してゆきます。
様々な「知恵」は倍数効果で増幅されながら、
事務所の組織に蓄積されてゆきます。

これは、会計事務所の「知識プラットフォーム」となり、
結果的に事務所の最大の強みになってゆく。




そこから生み出される直感は、客観的で精度が高いものです。

そこに、マクロ経済の研究、個別の経営に関するフレームワークの研究。
歴史、人物、事例の研究をあわせることによって、
高度な大局観に立ったものになるはずです。


この強みを与えられた税理士は、税務会計業務を行うクライアント企業を初めとする、
全ての中小企業に積極的に経営アドバイスを行う使命があります。

この考えに基づき、税理士は税務だけやれ!という声には正面から反対し、
自信を持ってアドバイスをしてゆきます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする