東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

「ツイッターノミクス」WEB3.0の時代

2010-07-04 06:11:00 | 経営
タラ・ハントさんの「ツイッターノミクス」を読んだ。

この本は「ツイッター」のノウハウ本ではありません。

これからの時代がどのような時代になるのか・・・
その示唆にあふれたすばらしい本だった。




タラさんのいう「ウッフィー」の概念は、WEB2.0で花開いた
ボランタリー経済の仕組みを明確に表す言葉。


「ウッフィー」とは、ウェブの世界では「お金」よりも遙かに価値のある「通貨」
それは与えることにより増えてゆく。
貢献することにより貯まってゆく。

「信頼」に似た言葉ですが、ちょっとニュアンスが違います。


例えば、ツイッターでは、過度な宣伝、広告、告知は「ウッフィー」を減らす行為。
役に立つ情報を発信したり、困っている人を助けたり、
楽しい雰囲気を伝えたり、ポジティブな気持ちを伝えたり・・・
このような行為が「ウッフィー」を増やす。

これからの事業者は、ツイッター、ブログ、SNSでは、「ウッフィー」を増やすための、
あうんの呼吸というか、空気感というか、
そのあたりをつかむ必要がありそうですね。

あくまで、与えること、貢献することが重要。
出し惜しみはせず、皆に役に立つ情報であれば、皆の為に発信する。
この姿勢が、積もり積もって、結果として自分のビジネスの利益になってゆく。



これはまさに「自利利他」の世界。
WEB3.0の時代において、現実に、目に見えるようになってきました。
(TKCの創設者、飯塚会長の先見性は凄い!と改めて思います。)


「いま獲得したウッフィーは、将来に実ると考えればいい。あなたの会社のしているよいこと、楽しいこと、おもしろいことには必ず誰かが気づく。そして広める。そうして増やしたウッフィーが、いつの日か事業に利益をもたらすのである。」ツイッターノミクス 252ページ



現状のネット社会は、ポータルサイト全盛の時代。

彼らは、サイト作成のリテラシーと、SEO対策のノウハウで、
検索サイトの上位を独占して、ユーザーと個別サイトの橋渡しを行っている。

そして、その橋渡しにより、マージンを得ている中間業者。

楽天さん、amazonさん、Yahoo!さん等々。
巨大なものから、小さなものまで、百花繚乱です。





しかし、あと10年後はどうだろうか。

現在より遙かに、ユーザーのネット社会におけるリテラシーは高まり、
ポータルの中抜き現象が発生するのかもしれない。

そのとき、タラさんが言うように、
きちんと作り込み、ネット社会に対する確かな貢献をしている、
地道にウッフィーを蓄積しているサイト、「本物のサイト」に、
必ずユーザーが気づき、たどり着く。

例えば、地方で、地道に、堅実に、本物の仕事をしている方々が、
密かに発信している情報に、必ず気づき、たどり着く。



そんな時代になるのではないか、
本物が認められる時代になるのではないか、
と思うのです。niko




コメント
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