薪能 黒塚(くろづか) さあ、いよいよ薪能の開演です。 |
今回は、通常の「黒塚」では、あまり見られない品格の高い≪白頭≫により演じられています。
始まりは非常に静かなたたずまい。
【内容】
般若の能面が使用される「道成寺」「葵上」それに黒塚と共に『三鬼女』と呼ばれている曲の一つ。この曲は単に鬼婆物語ではなく人間の業の悲しさ又仏性と魔性を描いた曲と言われています。物語の前半は糸車を繰りながら嘆く人の世のはかなさ・・・又、旅人を温かくもてなす女の優しさ、そして後半は裏切られた者の哀しみや鬼畜心の凄まじさなど心の二面性が静と動の対比で判り易く描かれた作品。
【物語】
旅の山伏祐慶は同行の山伏と能力を共にし秋の陸奥の安達原で行き暮れた、山中に灯が見え一軒の庵に訪れた一行は一夜の宿を乞う、一人住まいの女主は一度は宿を断るが頼みに押され庵に招く、やがて主は山伏の所望に応じ糸車を廻し糸を繰り出し、人生の空しさや無常を語り又糸尽くしの唄を唄い一行を慰めるのだった。やがて夜が更けて寒さが増し女は山より薪を採って来るのでしばし待つ様にと言い、そしてくれぐれも閨の中を見ない様にと一行に念を押し庵を出た。(中入)
それを不審に思った能力は見たさ余り閨の中を覗くと人の死骸が散乱していた。一行は驚き、さては話に聞く鬼の棲家かと逃げ出す、山より帰りそれと知った女は物凄い形相の鬼女となり追い迫り争うがやがて山伏の懸命の祈りに伏せられ夜嵐の闇の中に消え失せた。
会場ではクスクスと笑い声が。
動画をご覧下さい | <script type="text/javascript" src="http://www.flipclip.net/js/969f163228fa070858be85cb722b00e0" ></script><noscript>魚説法 Powered by FlipClip</noscript> |
摂津国兵庫の浦の漁師がにわか出家となり、旅に出る。途中で会った男(施主)は持仏堂を建立して住持を探していた。さっそく施主は出家を連れて帰り説法を頼む。経を知らぬ出家は漁師上がりなので魚の名を連ねてごまかそうと説法を始める。そのうちに施主も気づき文句をいうと、なおも魚の名でからかうので、怒った施主に追い込まれる。和泉流住持が外出をし、留守番をしていた新発意が施主に説法を頼まれる。布施ほしさに出かけた新発意は、浜辺育ちなので魚の名を並べて説法をする。
「いでいで鰆(さわら)説法を述べんと、いかにも鱸(すずき)にすすけたる」(大蔵)、「かやうのめでたい御代によも鮑とぞ」(和泉)など、魚の名づくしで仏法を説くのが聞きどころの小品。「何々づくし」の文章は日本文芸の伝統のひとつ。
明神雅楽部の演奏と巫女舞が始まりました。 | |
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静寂に包まれた静かな境内で献茶式が執り行われました。
表千家家元による厳粛で流れるような御点前が披露されました。
祓いの儀
一拝 ※祭典開始の一礼
献饌
祝詞奏上
献茶の儀 ※家元によりお茶が立てられ、ご神前に濃茶と薄茶を奉納
玉串奉奠
撤饌
一拝 ※祭典終了の一礼