暫定版:関西大学体育会ワンダーフォーゲル部活動報告

登山、自転車、積雪期登山などを中心とした活動を実施してます。

2022年度 サブ春期合宿in北八ヶ岳 報告

2023-03-08 13:06:41 | 現役活動報告

2022年度 サブ春期合宿in北八ヶ岳 報告書

 

〈PL総括〉                                              文責 PL3回生I

 今回の合宿は特段の問題もなく無事に完了された。

本班最初の立山合宿の時は問題点だらけでどうなる事かと思ったが、順調に課題も解消されていっており決算合宿への準備は着々と成されていると感じている。行動面での最大の課題であった出発準備や装備転換も順調に改善されている。

 パーティーとしての完成度は上がっているものの、今さらアイゼン装着不備の者が発覚したり個人装備の忘れ物が多い者もおり個人としての課題は多く残されていると感じた。本班のメンバーは全員が来年度の部を引っ張っていく中心メンバーのため、同期や後輩全員の模範となる行動を心がけてほしい。

次回の合宿では報告書に「本合宿は完璧だった」と胸を張って記せるように各自努力してほしい。

 

<反省と改善>

文責 2回生T

SLとして先頭で立っているにも関わらず,数回道に迷いかけてしまっていて,もっと読図能力を向上させる必要があると感じた.またペース配分もなかなか安定させることができなかったので,この2点が次回への改善点だと思った.全体としては体力も向上し,しっかりと計画通りの工程を消化できるようになっているのでこれからの改善点としては技術力の向上があげられる.

 

 

 

 

 

<危険箇所>

文責 2回生T

・渋の湯~黒百合ヒュッテ

ほぼ全区間に置いて樹林帯を歩行.分岐もわかりやすく特段注意する危険箇所はない.

・黒百合ヒュッテ~東天狗岳

中山峠までは樹林帯,その先すぐに稜線付近に出るため風が強くなる.東天狗岳付近は表面に所々岩が露出しているので注意.またトレースを見つけにくいため,読図が重要になってくる.

・東天狗岳~根石岳

引き続き岩場が続いているので滑落に注意.また風下側には雪庇ができているので,風にさらされながらでも風上側を歩かなければならない.またトレースが見つけにくくなっているので,しっかりと読図とコンパスで方向を確認しなければならない.

・根石岳~夏沢峠

再び樹林帯の中を歩行.風も弱まり歩きやすいが距離が長い上に道が狭く休憩できる箇所がないので注意が必要.

・夏沢峠~硫黄岳

夏沢峠を少し越えると樹林帯が終わり風も強くなる.硫黄岳までは急登が続く.大きな危険箇所は少ないがここも岩が露出している箇所があるので滑らないように注意が必要.

 

<装備報告>

文責;2回生M

カートの使用数は、各テントで 2 台ずつの計 4 台であった。

その他、団体装備の破損はなかった。

<衛生装備>

文責;2回生M

消費、破損した装備はなかった。

 

 

 

<行動報告>

文責 1回生T

24日

 

時間

所要時間

場所・行動内容

周囲環境

9:20

 

渋の湯登山口・入山

 

10:15

0:55

2144m地点・ダウン1

急な登り→緩やかな尾根道

10:25

0:10

同上・出発

 

11:15

0:50

2289m地点・ダウン2

尾根道→谷道

11:25

0:10

同上・出発

 

12:00

0;35

黒百合ヒュッテ・到着

 

 

25日

時間

所要時間

場所・行動内容

周囲環境

4:00

 

起床

 

5:30

1:30

黒百合ヒュッテ・出発

 

6:50

1:20

東天狗岳山頂・ダウン1

樹林帯→中山峠→稜線

7:00

0:10

同上・出発

 

7:45

0:45

箕冠山・ダウン2

稜線→根石岳山荘→樹林帯

8:00

0:15

同上・出発

 

9:30

1:30

硫黄岳山頂・ダウン3

樹林帯→岩稜帯

10:00

0:30

同上・出発

 

10:30

0:30

夏沢峠・ダウン4

岩稜帯→樹林帯

10:45

0:15

同上・出発

 

11:30

0:45

箕冠山・ダウン5

樹林帯

11:45

0:15

同上・出発

 

12:45

1:00

東天狗岳山頂・ダウン6

樹林帯→稜線

12:55

0:10

同上・出発

 

13:30

0:35

黒百合ヒュッテ・到着

 

 

 

26日

時間

所要時間

場所・行動内容

周囲環境

3:30

 

起床

 

6:00

2:30

黒百合ヒュッテ・出発

 

7:00

1:00

渋の湯登山口・下山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈気象報告〉

文責 1回生W

〈天気図〉

一日目:

登山口では比較的に気温が高く、雲はあるものの太陽も見えていたが、黒百合ヒュッテ付近では雲が増え軽く雪が舞っていた。積雪は1m程度あった。雪上訓練中は軽い降雪はあったが穏やかな天気が続き、夜には雪も収まった。

 

二日目:

行動開始時には降雪はなかったが、空が明るくなってくると霧が出て視界が悪かった。根石岳の山頂付近に到達したころから徐々に霧ははれ、青空が広がった。稜線上では想定通り強い風が吹いていた。午後から夜にかけても好天が続いた。

 

三日目:

放射冷却の影響か、朝はひどく冷え込んだが天候は晴れであった。

 

日時

天気

気温

風向

風力

雲形

雲量

2/2

9:00

晴れ

-2度

北東

巻雲

11:15

-4度

北東

巻雲

14:30

-8度

積雲

2/25

6:30

晴れ

―12度

北西

層雲

10:30

快晴

―10度

層雲

12:45

快晴

-8度

東北東

層雲

2/26

6:00

曇り

-20度

北東

層積雲

 

低温に対する対策;

今回の合宿では-20℃を観測するなど、好天が故に今までに経験しなかった低気温をあじわった。-20℃だった3日目の朝はテントなどの撤収作業があったためその間、足元から体が冷えていく感覚があった。今後の低気温時の対策としてはインナーソックスの導入などレイヤリングの再検討やより高頻度で温かい飲み物を摂取すること、テント内などでは適切にカイロで足などの末端部を温めておくことがあげられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<食料報告>

文責 1回生T

24日

夕食はペミカンを用いたカレーライスとした。これには、ペミカン(2袋)・カレールー(2箱)・水(1200mL)・アルファ米(200g/人)を使用した。人参が若干硬かったためレンチンしてから炒めペミカンを作るべきであった。

 

25日

朝食は各自持参したパン類とし、夕食はペミカンを用いたクリームシチューとアルファ米とした。これには、ペミカン(2袋)・クリームシチュールー(1箱)・水(1200mL)・アルファ米(200g/人)を使用した。味が若干薄かったためクリームシチュールーをもう1箱多めに持ってくるべきであった。

 

26日

朝食は棒ラーメンとした。これには、棒ラーメン(1束/人)を使用した。

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2023(2022年度活動)年3月白馬乗鞍PW報告

2023-03-08 10:57:11 | 現役活動報告

<総括>

 部として伝統的に積雪期の訓練合宿を実施している白馬乗鞍周辺にてPWを実施した。異常ともいえる好天の中での活動であった。多くの部員に参加してもらいコースを覚えて欲しかったが、1回生2回生の参加者がいなかったのが残念である。今回は天狗原をテントサイトとしたが、行く行くはこの山域の地形や天候に慣れ、白馬大池にてテントサイトを設営できるくらいに練度を上げ、小蓮華岳、白馬岳も目指して欲しいと思う。

<活動細目>

名称:2022年3月白馬乗鞍PW

目的:白馬乗鞍一帯での積雪期山行

期間: 2023年3月5日(日)~3月8日(水)(予備日1日含む)→3月7日(火)

山域:北アルプス(白馬乗鞍岳一帯)

形式:1パーティ

集合:3月5日(日)21:00→21:15 JR河内磐船駅

出発:3月6日(月) 8:00 栂池高原スキー場ゴンドラ乗り場

解散:3月7日(火)16:00→10:40 栂池高原スキー場ゴンドラ乗り場

費用:ゴンドラリフト「イヴ」1回券料金片道券¥1,700

<地図>

25000分の1地形図:白馬町、白馬岳

<パーティー構成>

PL

A

OB

装備・食糧

SL

Y

3回生

衛生・気象

 

気象報告

・雲が殆どない中山行を実施する事が出来たが、日没後は気温が急激に低下した。それに伴う雪質の変化によるスリップ滑落雪崩などによる事故に警戒が必要であった。

3月6日

8:25栂の森1576mあたり

1℃/快晴/風力/1/雲量/0/雲なし/雲向/不明/風向/東南/こしまり雪

13:14天狗原テントサイト2200mあたり

4℃/快晴/風力/1/雲量/0/雲なし/雲向/不明/風向/東南/こしまり雪

22:20天狗原テントサイト2200mあたり

-10℃/快晴/風力/5/雲量/0/雲なし/雲向/不明/風向/西/気温低下により表面が凍結した雪面

・夕方18時頃より急激に風が強くなり気温も急激に低下した。

3月7日

5:40天狗原テントサイト2200mあたり

-12℃/快晴/風力/5/雲量/3/巻雲/雲向/東/風向/西/気温低下により表面が凍結した雪

7:35白馬乗鞍2430mあたり

-11℃/晴れ/風力/4/雲量/3/巻雲/雲向/東/風向/西/気温低下により表面が凍結した雪。強風で雪は飛ばされ岩が露出した箇所もあり。滑降時、岩への激突に注意が必要

 

衛生報告

3回生Yのスキーブーツによる靴擦れあり。保護テープや軟膏で応急承知を行う。

食糧報告

日中は気温が上昇し、思った以上に水分を消費した。この季節とはいえ脱水には注意が必要である。夕食、朝食時には積極的に水分摂取を促した。

装備報告

わかんは入山時に必要がないと判断し持って行かなかった。(2名での行動の為装備量が非常に多く軽量化の必要があると考えた)

ガス消費量2名2000㏄ほど水作りし沸騰させ173g消費。

日中は暖かかったが夜間は思った以上に気温が低下して、予備防寒等が非常に役に立った。

 

行動

3月5日(日)

21:15JR河内磐船駅集合。SL(Y)遅刻あり。

3月6日(月)

8:00ゴンドラ乗り場にでゴンドラ乗車(入山連絡)

・前回偵察時は非常に並んだがこの日は空いていた

8:15栂の森

9:35~9:45成城大学小屋

・前回偵察時は栂池自然園へと進んでしまった

11:00~12:00天狗原にてテント設営

祠の東側の岩場に設営を行った。

12:40~13:00白馬乗鞍

13:15天狗原TS帰還

16:00食当水作り、ミーティングにて行動の確認

18:00就寝

 

3月7日(火)

4:00起床

6:15天狗原TS出発

・寒さの為全体的に行動が遅れがちになってしまった。行動遅延は無駄な体力を消費するだけであるので、朝はPTメンバー全員で早く行動をするように連携を取る必要がある。

 

7:12~30白馬乗鞍

白馬乗鞍→天狗原への滑降時に北東に進んでしまいルート間違えありコース修正を行った

8:30~9:10天狗原テント撤収

天狗原→成城大学小屋間は雪質が表面は硬く中が柔らかいモナカ雪質で

冬山全装備85リットルザック25キロ越えでは滑降が困難であった。

このような場合はとにかく慎重に下るのが賢明であると思われる。

9:45成城大学小屋

・天狗原斜面滑降時、雪質、冬山全装という条件の為か滑降に苦戦する。圧倒的に足りていないので山スキーを実施するのであれば、スキー滑降訓練を実施するのが部としての課題である。

10:10栂の森

・冬山全装とはいえ、スキー場内は整備されており特に問題なく滑降が行えた。重い装備を持っての不整地での滑降も課題である。

10:40ゴンドラ乗り場(下山連絡・解散)

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