2022年度 サブ春期合宿in北八ヶ岳 報告書
〈PL総括〉 文責 PL3回生I
今回の合宿は特段の問題もなく無事に完了された。
本班最初の立山合宿の時は問題点だらけでどうなる事かと思ったが、順調に課題も解消されていっており決算合宿への準備は着々と成されていると感じている。行動面での最大の課題であった出発準備や装備転換も順調に改善されている。
パーティーとしての完成度は上がっているものの、今さらアイゼン装着不備の者が発覚したり個人装備の忘れ物が多い者もおり個人としての課題は多く残されていると感じた。本班のメンバーは全員が来年度の部を引っ張っていく中心メンバーのため、同期や後輩全員の模範となる行動を心がけてほしい。
次回の合宿では報告書に「本合宿は完璧だった」と胸を張って記せるように各自努力してほしい。
<反省と改善>
文責 2回生T
SLとして先頭で立っているにも関わらず,数回道に迷いかけてしまっていて,もっと読図能力を向上させる必要があると感じた.またペース配分もなかなか安定させることができなかったので,この2点が次回への改善点だと思った.全体としては体力も向上し,しっかりと計画通りの工程を消化できるようになっているのでこれからの改善点としては技術力の向上があげられる.
<危険箇所>
文責 2回生T
・渋の湯~黒百合ヒュッテ
ほぼ全区間に置いて樹林帯を歩行.分岐もわかりやすく特段注意する危険箇所はない.
・黒百合ヒュッテ~東天狗岳
中山峠までは樹林帯,その先すぐに稜線付近に出るため風が強くなる.東天狗岳付近は表面に所々岩が露出しているので注意.またトレースを見つけにくいため,読図が重要になってくる.
・東天狗岳~根石岳
引き続き岩場が続いているので滑落に注意.また風下側には雪庇ができているので,風にさらされながらでも風上側を歩かなければならない.またトレースが見つけにくくなっているので,しっかりと読図とコンパスで方向を確認しなければならない.
・根石岳~夏沢峠
再び樹林帯の中を歩行.風も弱まり歩きやすいが距離が長い上に道が狭く休憩できる箇所がないので注意が必要.
・夏沢峠~硫黄岳
夏沢峠を少し越えると樹林帯が終わり風も強くなる.硫黄岳までは急登が続く.大きな危険箇所は少ないがここも岩が露出している箇所があるので滑らないように注意が必要.
<装備報告>
文責;2回生M
カートの使用数は、各テントで 2 台ずつの計 4 台であった。
その他、団体装備の破損はなかった。
<衛生装備>
文責;2回生M
消費、破損した装備はなかった。
<行動報告>
文責 1回生T
24日
時間 |
所要時間 |
場所・行動内容 |
周囲環境 |
9:20 |
|
渋の湯登山口・入山 |
|
10:15 |
0:55 |
2144m地点・ダウン1 |
急な登り→緩やかな尾根道 |
10:25 |
0:10 |
同上・出発 |
|
11:15 |
0:50 |
2289m地点・ダウン2 |
尾根道→谷道 |
11:25 |
0:10 |
同上・出発 |
|
12:00 |
0;35 |
黒百合ヒュッテ・到着 |
|
25日
時間 |
所要時間 |
場所・行動内容 |
周囲環境 |
4:00 |
|
起床 |
|
5:30 |
1:30 |
黒百合ヒュッテ・出発 |
|
6:50 |
1:20 |
東天狗岳山頂・ダウン1 |
樹林帯→中山峠→稜線 |
7:00 |
0:10 |
同上・出発 |
|
7:45 |
0:45 |
箕冠山・ダウン2 |
稜線→根石岳山荘→樹林帯 |
8:00 |
0:15 |
同上・出発 |
|
9:30 |
1:30 |
硫黄岳山頂・ダウン3 |
樹林帯→岩稜帯 |
10:00 |
0:30 |
同上・出発 |
|
10:30 |
0:30 |
夏沢峠・ダウン4 |
岩稜帯→樹林帯 |
10:45 |
0:15 |
同上・出発 |
|
11:30 |
0:45 |
箕冠山・ダウン5 |
樹林帯 |
11:45 |
0:15 |
同上・出発 |
|
12:45 |
1:00 |
東天狗岳山頂・ダウン6 |
樹林帯→稜線 |
12:55 |
0:10 |
同上・出発 |
|
13:30 |
0:35 |
黒百合ヒュッテ・到着 |
|
26日
時間 |
所要時間 |
場所・行動内容 |
周囲環境 |
3:30 |
|
起床 |
|
6:00 |
2:30 |
黒百合ヒュッテ・出発 |
|
7:00 |
1:00 |
渋の湯登山口・下山 |
|
|
|
|
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〈気象報告〉
文責 1回生W
〈天気図〉
一日目:
登山口では比較的に気温が高く、雲はあるものの太陽も見えていたが、黒百合ヒュッテ付近では雲が増え軽く雪が舞っていた。積雪は1m程度あった。雪上訓練中は軽い降雪はあったが穏やかな天気が続き、夜には雪も収まった。
二日目:
行動開始時には降雪はなかったが、空が明るくなってくると霧が出て視界が悪かった。根石岳の山頂付近に到達したころから徐々に霧ははれ、青空が広がった。稜線上では想定通り強い風が吹いていた。午後から夜にかけても好天が続いた。
三日目:
放射冷却の影響か、朝はひどく冷え込んだが天候は晴れであった。
日時 |
天気 |
気温 |
風向 |
風力 |
雲形 |
雲量 |
2/24 9:00 |
晴れ |
-2度 |
北東 |
1 |
巻雲 |
3 |
11:15 |
雪 |
-4度 |
北東 |
2 |
巻雲 |
8 |
14:30 |
雪 |
-8度 |
北 |
2 |
積雲 |
9 |
2/25 6:30 |
晴れ |
―12度 |
北西 |
2 |
層雲 |
1 |
10:30 |
快晴 |
―10度 |
北 |
2 |
層雲 |
1 |
12:45 |
快晴 |
-8度 |
東北東 |
3 |
層雲 |
1 |
2/26 6:00 |
曇り |
-20度 |
北東 |
2 |
層積雲 |
6 |
低温に対する対策;
今回の合宿では-20℃を観測するなど、好天が故に今までに経験しなかった低気温をあじわった。-20℃だった3日目の朝はテントなどの撤収作業があったためその間、足元から体が冷えていく感覚があった。今後の低気温時の対策としてはインナーソックスの導入などレイヤリングの再検討やより高頻度で温かい飲み物を摂取すること、テント内などでは適切にカイロで足などの末端部を温めておくことがあげられる。
<食料報告>
文責 1回生T
24日
夕食はペミカンを用いたカレーライスとした。これには、ペミカン(2袋)・カレールー(2箱)・水(1200mL)・アルファ米(200g/人)を使用した。人参が若干硬かったためレンチンしてから炒めペミカンを作るべきであった。
25日
朝食は各自持参したパン類とし、夕食はペミカンを用いたクリームシチューとアルファ米とした。これには、ペミカン(2袋)・クリームシチュールー(1箱)・水(1200mL)・アルファ米(200g/人)を使用した。味が若干薄かったためクリームシチュールーをもう1箱多めに持ってくるべきであった。
26日
朝食は棒ラーメンとした。これには、棒ラーメン(1束/人)を使用した。