こんにちは。
今日3月20日は春分です。
昨日に引き続き,春日大社の前宮司「葉室頼昭」先生が生前に書かれた別の本で「神道 感謝のこころ」から一部をご紹介させて頂きたいと思います。そして,私が是非,縁のある方々へお伝えしたいことでもある音霊が重要なんだということが若干ですが書かれています。紹介部分の赤文字の箇所がそうです。音霊については過去の記事で検索できますので宜しければお読みください。
このお彼岸の期間中は,葉室先生の著書をご紹介したいと思います。
神道 感謝のこころ「良いことばと悪いことば」より。
ある実験について読んだことがあります。
それは,右手を熱い湯に,左手は冷水に浸けておき,
その後,両手を同じ水に浸けると,右手は冷たく感じ,左手は温かく感じるというものです。
ここで大切なのは,その水の温度が同じだということです。
つまり,人間は自分が置かれた状況や経験で判断しがちであり,
そこだけで判断すると間違いが生じることもある,ということなのです。
同じ温度の水を,熱い冷たいと判断するのではなく,水は水としての,その本質を知ることが必要だということです。
このとこはそのまま言葉の本質の問題にも当てはまります。
今から150億年前,ビックバンという大爆発によってこの大宇宙ができたといわれていますが,
そのビックバンが起こる前には神さまのお心があって,その心の波動によって,全ての現象が現れてきました。
この神さまのお心を音で表現しているのが人間の言葉ですから,言葉を発するとそこから神さまの波動が現れ,それが現実のモノとして現れてくるというのが言葉の本質です。
日本人の祖先はこのことを知っていて,言葉には魂があり,良い言葉をいえば幸福が現れ,逆に悪い言葉をいえば不幸が現れるという言霊(ことだま)の信仰としてずっと伝えてきました。
今でも,おめでたいときには決して悪い言葉をいってはいけないという忌言葉(いみことば)が行われています。
ここ最近,特に不景気が回復しないために国民がこぞって不平不満をいい,テレビや新聞などで毎日不景気や倒産といった悪いニュースばかりが流れるのを見て,それが本当のことのように思って皆が暗い気持ちになっています。
しかし私はそうは思いません。
不景気は,神さまからの私たちにたいするお知らせであり,お恵みでもあります。
何も悪いことばかりではなく,そのために自然破壊が収まり,人々が働くことのありがたさを知る絶好の機会ともなっています。
ですから,不景気の悪いところばかりを見るのではなく,良い面も見てそれを言葉に出すことが大事です。
神さまは,人を不幸にしようとはなさっておりません。
不幸になるのは,神さまの恵みを忘れ,人間が勝手に不幸だと思ってそれを口に出して言うからです。
もういい加減に,日本人全体が本当のことに目覚め,誰もが明るい言葉を使い,
生かされていることに感謝する生活を送るべきですし,またそうならなくてはならない時期にきているのではないでしょうか。
以 上
宮柱太如き立て 高天原に千木高しりて 祈り行じて省みる。 感謝・反省・謙虚・奉仕・素直の五つの心柱を伝えています。 一隅を照らす人であれ。その命ある限り。花咲 あさひ 拝 ブログ開設281日目 記事数第216記 謙虚の心柱 編