月衣は小説で、語霜も3コマ漫画を未販売だ

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乙男(オトメン)との恋愛

乙男(オトメン)との恋愛。
まだ大人の恋愛を知らない私は、日本人という立場を得る為にとても忙しくしていた。さすがに無国籍では、大学進学どころか結婚もできないからだ。
どでかいハンディキャップを抱えた私は笑顔を絶やさず、笑う門には福来るという諺を鵜呑みに、笑顔を貼り付け、容易く泣かないと決めていた。
もちろん、そんなハンディキャップを口にするのもご法度で、国籍取得するまでは友達の誰にも言わず、ちょうど放送されていた私のあしながおじさんの主人公・ジュディとシンクロし、海辺で夕陽を見ながら密かに１人で泣くことを覚えた。
運良くクラスメートに恵まれた那覇中時代に、埋められないある種の寂しさで、小学校時代で優しかった男の子達を思い出し、彼氏が欲しかった私は、好きになりやすい見た目の男子を気にいり、実際仲良くなった。
前置き長い話になったけど、私が乙男(オトメン)と仲良くなる理由が、理解できるはずだ。劣悪な環境で暴風雨に立たされた甲女の私は、優しい男に飢えていたのだ。
優しいポカポカと暖かい乙男(オトメン)は、そんな私の強さが好きだったはずだ。
まぁ、とにかく、私との可愛い恋愛でできた恋歌は、台風の如く強いモノだっただろう。
私達の可愛い恋愛の台風の如く強い歌は、２人の記憶を消し去れば、止むモノだったのだろう。
何事もなかったかのように。
良かったなぁ？日本民族よ。台風の如く強い歌は、少しで足りるからなぁ？