他人が得るべきモノを得たところで邪魔だ。
例えば恋愛相手。女も男も、好きな相手がころころ変わるわけでもなく、片思いだろうと好きな相手は好きなまま、結末はほとんどが涙だろう。
思いが伝わっても受け入れてくれることは少なく、モテモテな男女以外は、妥協せざるをえない。
モテモテな男女がやりがちなのが、好きでもないのに同情で付き合い、別れたくてもやや情が湧き、相手を好きなふりしてごまかそうとしても破綻し、自分が好きな相手への時間を違う人に浪費している内に好きな相手は去り、側に残る本当にどうでもいい相手の相手をするのも嫌になるのだ。
運が良ければ、モテモテな男女を契約書で手に入れられるが、魂の抜けた相手は、ただの傀儡と化し、本当にどうでもいい君を「誰かとみなして」はけ口にするだけだ。
皆が不幸な日々を、オノ・ヨーコとかビートルズとかの切り抜き人生だと喜ぶ日本は、傀儡劇場で笑っていられると思っているようだ。