角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.03 他人の不幸は蜜の味

2015-11-11 20:29:28 | メディア論



世の中には、
困っている人がいなくなると困ってしまう、
という種類の人が少なからずいます。

例えば、
「差別と偏見に苦しむ障害者」を政治利用する人たち。

例えば、
「基地負担に喘ぐ沖縄」を政治利用する人たち。

そして、
「原発事故から立ち直れない福島」を政治利用する人たち。

この手の人たちは、
とてもよく似た手法を取ります。

それは、兵法に言うところの、
一点集中、各個撃破、です。

福島県の浜通りで、
「みんなでやっぺ!! きれいな6国」
というプロジェクトがあったそうです。

ところが、
国、県、沿線自治体が後援しているにも関わらず、
共催団体のひとつ「ハッピーロードネット」のみが、
電話、ファックス、メール等で「攻撃」されたといいます。

1日平均30件、10月末までで約1000件。
その数にはびっくりですが、
ただ思うに、発信源は、せいぜい数人でしょう。

何故にそれほどしゃかりきになるのか?
その理由は・・・

簡単に言ってしまえば、

ハッピーロードネットが、
放射線被害について冷静な判断をしているからなんです。
福島を元気にしたいと願っているからなんです。

困っている人、可哀相な人、
不安に怯える人、絶望している人、
そういう人達ががいればこそ、
自分の生きる道がある。

ソレが本音の人達にとって、
何としてでも潰したい相手なんですね。

だからこそ、中高生をもダシにするし、
脅すようなマネもするのでしょう。

他人の不幸を蜜にしているこの手の人たちに、
いちいち頓着する、

つまり、報道で取り上げたり、
その報道に接して憤ってみたり、
そういうこと自体、
もう止めにしたた方が良いのかもしれません。

困っている人がいるなら、
いや、頑張っている人がいるなら、

静かに応援して、静かに手助けする、
本当は、それで十分なんじゃないかと思います。


*ハッピーロードネット
 →http://happyroad.net/

*「みんなでやっぺ!! きれいな6国」
 →http://happyroad.net/wordpress/wp-content/uploads/2015/09/Image150915145225.pdf


(産経新聞11/10大阪6版)


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