(4/10産経新聞大阪6版より)
いやいや、
危うく騙されるところでした。
〈ケン太らは日本国憲法やメディアのあり方、日本社会の現実を直視し、考えを深めていく〉
〈物語を通して憲法などをめぐる仮想体験を読者は共有し、日本の特別さに気づいていくだろう〉
これ、産経新聞掲載の書評ですからね(*1)。
ちょっと興味あったんで、
ずっと寝かしておいたんですが、
先日、おもむろに書店で実物を手にしました。
『KENが「日本は特別な国」っていうんだけど......』
です。
で(表紙のお嬢さんに見つめられたのもあって)、
ちょっとドキドキしました。
〈原宿で出会った少年Qと日本の現実を仮想体験し、「自由」について考える〉
というのは良いとして、
裏表紙を見ると、
〈戦争できる国になると いい男が死んで、いなくなる。 お化粧もできなくなる。 ファッションもできなくなる〉
なんていう「三木武夫元総理夫人、三木睦子さんの言葉」があるではないですか(*2)。
そっちか! ですわ。
一応目次を確かめ、あとがきを読み、
静かに元の場所へと戻しておきました。
ちなみに「法学」の書棚です。
で、ですね、
あまりのも鮮やかに騙されそうになったので、
帰宅後、ちょっと調べました。
したら、
要するに「市民運動」の仕掛け本なんですね、
という結論にいたりました。
本の著者、ケン・ジョセフ・ジュニアさんと荒井潤さんは、
お二人で「憲法誕生70周年記念憲法キャラバン」というものに取り組んでるのだそうです。
〈憲法は見えない守護神で、空気のように私たちを包み込んで、私たちの命、幸せ、生活、仕事、自由、平和を守ってくれています。その意味で、憲法は拳法よりもはるかにパワフルです。しかし、空気のようものなので、なかなか見えません〉
〈その見えない守護神が”見え”るように、身近にわかりやすく憲法のツボをお伝えし、国民投票でどう投票すべきかの判断基準となる基礎情報を多くの人に伝えることが是非必要だと考え、このキャラバンを行うことにしました〉
と仰っています(*3)。
せっかくなんでプロフィールも見てみたんですが、
ケン・ジョセフ・ジュニアさんは永六輔さんとの共著もあるそうで、
何というのか、なるほどね〜、です。
他にも、
この「憲法誕生70周年記念憲法キャラバン」のホームページは、
おもしろネタ満載です。
「関連新聞記事」として、
荒井潤など169人の共同申請による、平野文書などのユネスコ世界記憶遺産登録申請(登録の可否は2017年中に決まります)に関する、東京新聞2016年6月12日記事
なんていうページもありました(*4)。
ああ、そっちの人達は、
こうやって市民運動を演出していくんだなあ、みたいな。
で、そのための資金提供を呼びかけたりもしています。
参考までに、
今日、5月3日(ゴミの日)午前6時現在の数字を引用すると、
現在の支援総額
¥20,000
パトロン数
2人
募集終了まで残り
75日
現在0%/ 目標金額2,919,920円
だ、そうです。
ふふん・・・あ、いえ、失礼しました。
ま、頑張って。ってところでしょうか?
*1)Web産経ニュース:【書評】憲法を仮想体験 『KENが「日本は特別な国」っていうんだけど……』
→http://www.sankei.com/life/news/170409/lif1704090020-n1.html
*2)トランスワールドジャパン:書籍 KENが「日本は特別な国」っていうんだけど...... (憲法シミュレーションノベル)
→http://www.transworldjapan.co.jp/books/others/ken.html
*3)憲法誕生70周年記念憲法キャラバン ホームページ
→https://camp-fire.jp/projects/view/28007/
*4)憲法誕生70周年記念憲法キャラバン:関連新聞記事
→https://kempocaravan.jimdo.com/%E9%96%A2%E9%80%A3%E6%96%B0%E8%81%9E%E8%A8%98%E4%BA%8B/
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