ちょっと前の話ですが、
産経新聞に面白い記事がありました。
「浮かび上がる現代女性の幸福度、地域別は“西高東低”」
というものです。(Web産経ニュース)
元ネタは、博報堂が発表した
「地域しあわせラボ リサーチレポート第4号・地域しあわせ風土調査」
で、
「女性が出産し、子育てしやすい環境をつくることが、
女性および地域の幸福度を高めるために重要」
だ、そうです。
たしかに、
「子供を産み育てやすい地域は、
3世代同居だったり、地域社会があったりと、
人とつながる豊かさにより、幸せを感じやすい」
というのは、もっともで、
実際、妻もよく言うのですが、
二人目、三人目が産まれた時に必要なのは、
上の子を、一日預けられる保育園ではなく、
ちょっと5分だけ、買い物へ行く1時間だけ、
とかを任せられる人がいるかどうか、なんですね。
「女性の声というと、
世間的にはどうしても都会のキャリア志向の人の声が大きく聞こえがちですが、
大都市で大企業に勤めてキャリアを追求する人は日本全体で見るとマイノリティー」
という指摘にも頷けます。
少子化対策というと、まず目にするのが、
子供を産まない理由、産めない理由に関するアンケート調査ですが、
そりゃ、現に産んでいない、その理由を聞けば、
いくらでも出るでしょうよ。お金とか、お金とか、お金とか。
(例えばこんな調査結果)
なので、
今、本気で少子化対策を考えるのなら、
産んでいない人の“足りない”を聞くのでなく(それはそれで必要ですが)、
二人、三人と授かり、現に産んだ女性の、
その産めた理由“これがあったから”を聞いた方が良い、と私は思うのです。
ザックリと言ってしまえば、
いわゆる田舎では、お金があるから子供を産めるんじゃなく、
上の子を、ちょっと見ててくれる人がいるから、ではないでしょうか。
都会の待機児童を減らす、産休を取りやすくする、のも大切ですが、
より抜本的には、
大学入学や就職にあたって、
産める環境(地方、いわゆる田舎)から産めない環境(都会、はっきり言って東京)へと、
女性を吸い寄せる一極集中の社会状況を変えなければならないんです。
もう一つは、
出産前に社会的地歩をと焦らせ、晩婚化させるのではなく、
30代後半、40歳前後からでも社会進出できる労働環境を整え、
出産・育児を終えてからおもむろに仕事を、という考えでも大丈夫、
な、流れを作ることですね。
ちなみに我が家は、
たいした稼ぎでもありませんが、お陰様で三人の娘を授かりました。
お互いの実家の協力があればこそです。
で、妻は現在、少しずつ外での仕事を増やしています。
さらにちなみに、
私の兄弟6人は皆、三人ずつの子供がいます。
つまり、私の父母は18人の孫がいます。
田舎(というか、地方都市)ですから。
田舎はいいですよ。
仕事も無いわけじゃないし。
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