角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#022 「子供に養ってもらいます!」

2015-01-30 20:05:45 | 来し方、行く末
近頃、
「定年後の生活設計はどうされてますか?」
という電話が時々掛かってくるようになりました。

私も、年取ったってことですかねえ・・・

いやいや、そんなことを言いたいんでなくて。

要するに、現在の節税と、老後の収入のために、
マンション(不動産)投資しませんか、というセールス電話です。

私、妙なこだわりが有りまして。
電話は掛けたほうが切るものだ、と信じております。
たとえ、それがセールスでも。

で、怒られちゃうかも、なのですが、

人間、いつ死ぬか分からない、と本気で考えてるし、
そろそろ、死んじゃうならそれもいいなあ、くらいに思っていたりもするので、
将来設計とか、ホント興味ないんですよねえ。
成るようにしか成らないし。

とそのように、いつも正直に言います。

しかしまあ、相手も仕事なんで食い下がってくるわけですが。

先日は、
「実際、長生きしたら、どうされるんですか?」
と聞かれたので、試しに、
「子供に面倒見てもらいます」
と答えてみたところ、しばし沈黙の後、
「それは・・・新しい答えで・・・聞いたことないですねぇ」
なんてことがありました。

ふふふ、これで撃退だな、と思ったのですが、先方は
「それは、言葉は悪いですが、子供さんに養ってもらうと、そういうことですか?」
と、(フツーの人なら嫌がる言い方で)聞いてきました。
しかし私は、ひるまず自信持って「そうです!そのように育ててます!!」と断言。

先方は「なるほどぉ」と力なく呟いたあと、
「で、今日ご紹介する物件なんですが・・・」

この人は話聞いてないのか、と思いながら、
「だから、子供に見てもらうからいい、って言ってるのに」
と申し上げた所、観念したようで、
「はあ、分かりました。・・・ではまた・・・」

というわけで、めでたく先方から電話を切ってくれました。

ことの顛末を娘に言うと、
「ははは」と曖昧に笑っていました。

セールス相手には、多少冗談めかして言いましたが、
それでも、
幼少期や老後は家族で支えるのが基本だ、と考えているのは事実です。

そこを、いわゆる「社会」で、というのが今日の一般的風潮ではありますが、

財源が不十分です。多分。
税収が足りません。きっと。
言い換えると、国民負担が少な過ぎます。おそらく。

参考までに(↓)こんなグラフを。

(財政赤字を考慮していないことや国民所得を分母にしていることなど
 このグラフにも色々とツッコミを入れる方々はいますが、
 それはそれとして一応他の、いわゆる福祉大国と比較してみて下さい)

だから増税も仕方ない、のではなく、
むしろ、家族で見ましょうよ、というのが私の考えです。

いいんですよ、社会に頼らず、子供に孝行させてあげれば。
そういう風に育てれば。
これは本気で、そう思ってます。

とは言うものの、
娘が「そういう風」に育つかどうか、自信は無いですけどね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿