唐突ですが、
〈少子化対策 第3子に「1000万円」支援を〉
産経新聞論説委員の河合雅司氏による提言です。
Web版→http://www.sankei.com/politics/news/150621/plt1506210002-n1.html
この手の提言について、
女性がどういう感想を持つものなのか、
個人的には、そこに興味が湧くのですが、
それはともかく・・・
〈まずは第1子対策に力を入れなければならない。日本では未婚で出産する女性は少なく、結婚支援が効果的といえる。若い世代の雇用を安定させ、出会いの場をつくることだ。さらに、周囲が雰囲気づくりをすることも重要だ〉
ごもっともですが、
かつて「当たり前」だった結婚にも、
今ではイチイチ「支援」が必要なんだなあ。
と思うと(ジジくさいという自覚もありますが)何だか感慨深いです。
〈一般財団法人「1more Baby応援団」が公表した夫婦の出産意識調査によれば、8割が「2人以上」を理想の子供数と回答した一方で、75・0%は2人目以降をためらう「第2子の壁」の存在を感じている〉
「1more Baby応援団」という一般財団法人があること、
初めて知りました。「宣言文」を紹介します。
ホームページ→http://www.1morebaby.jp/
ふむふむ、です。
で、元ネタになっている「夫婦の出産意識調査」は、
「Report」にありました。
→http://www.1morebaby.jp/release/2015/0528.pdf
目次を示すと、こういうものです。
記事にあったのは、この2つ。
ちなみに、こんな調査結果もありました。
額面通り受け取るのは、何か違う気がするのですが、
やっぱり「経済的なサポートを」という意見が多いのですね。
それやこれやで、
〈そこで小欄は、第3子以降に、子供1人あたり1000万円規模の大胆な支援をするよう提言したい。
2010年の社人研の調査によれば、子供が3人以上いる夫婦は全体の21・6%に過ぎず、2002年調査の34・4%に比べ激減した。
対象となる人数は少ないのだから、第3子以降を断念する大きな理由である大学進学までの教育費について、塾代も含めすべて無料とするぐらいしてもいい。それぐらいの発想が必要ということだ〉
という話になるわけです。
1,000万円!
第3子がいるウチとしては、もっと早く言って欲しかった!!
と率直に思ったりもしますが、
ただ、冷静に算数すると、
1,000万円と言っても、
1カ月5万円、
1年で60万円、
18年で1,080万円、
なんですよね・・・
もちろん、現行の児童手当、各種補助と比較すれば、
格段に「高額」なんですが、
う〜ん、どうなんでしょう。
確かに「お金は大事」ですが・・・
かつては、
30歳を超えたら「高齢出産」と言われていた時期もあったわけでして、
(日本産婦人科学会では、35歳以上の初産婦を「高齢出産(初産)」と定義しています。以前は30歳以上とされていましたが、平成3年頃から35歳に引き上げられました。それは30歳以上の初産婦が増えたこと、そしてWHOをはじめとする諸外国でも同様の定義がなされているからです:高齢出産ってなに?→http://www.childbirth35.com/knowledge/about.html)
そこから冷静に算数すると、
余裕を持って(?)3人産むためには、
30で3人目、
28で2人目、
26で1人目、
24で結婚、
なんですよね・・・
既に死語となって久しいのですが、
俗に「イヴまでに結婚」というのも、
それなりに当を得ていたわけです。
大卒22歳で就職したとすると、
2年間しかない!
その間に、産休・育休をとっても憚らずにいられる地歩を会社内で築けと?
なんか、女性に対して物凄く無理がある要求をしている気がしませんか?
「仕事と家庭の両立」を前提とする限り、
殊に祖父母の支援を期待できない核家族にとって、
第3子に至る道にはハードルが多過ぎ、高過ぎるんじゃないでしょうか?
たとえ1,000万円頂けるとしても!
「出産・育児をこなしながら社会進出をも果たす」
それが出来るなら、それは素晴らしいことで、
政策として後押しするのも良いことです。
先の調査では、こんな結果も示されています。
それはそれでイイんです。
ただ、その一方で、
「出産・育児をしてから(!)社会進出を始める」
という選択もあり、になれば、
女性は(男性も)もっとシアワセに生きられる気がするのですが、
いかがでしょう?
(35歳くらい:末っ子5歳でおもむろに大学入ったり)
40歳:末っ子10歳くらいから、徐々に「社会復帰」して、
45歳:末っ子15歳で「正社員として就職」したとしても、
20年働けるんですよ。
20年!
能力ある女性ならいくらでも「出世」でするでしょう。
子供を産み育てるということに関して、
所詮は「手助け」しか出来ない男性よりも、
そこを、自身で経験した女性のほうが、
間違いなく「使える」人です。
念のため言っておけば、
だから、女性は家庭、男性は仕事ってことじゃありませんよ。
そういう選択もある、そういう女性もいる、
ということが、
結婚自体に対する意識変化をもたらすんじゃないかということです。
若いうちに、エイ、ヤア、で結婚していいんです。
そうしてこそ、1,000万円も活かせるというものです。
ただねぇ、#69でも触れたとおり、
今時のワカモノは、恋愛自体面倒らしいので・・・
〈少子化対策 第3子に「1000万円」支援を〉
産経新聞論説委員の河合雅司氏による提言です。
Web版→http://www.sankei.com/politics/news/150621/plt1506210002-n1.html
この手の提言について、
女性がどういう感想を持つものなのか、
個人的には、そこに興味が湧くのですが、
それはともかく・・・
〈まずは第1子対策に力を入れなければならない。日本では未婚で出産する女性は少なく、結婚支援が効果的といえる。若い世代の雇用を安定させ、出会いの場をつくることだ。さらに、周囲が雰囲気づくりをすることも重要だ〉
ごもっともですが、
かつて「当たり前」だった結婚にも、
今ではイチイチ「支援」が必要なんだなあ。
と思うと(ジジくさいという自覚もありますが)何だか感慨深いです。
〈一般財団法人「1more Baby応援団」が公表した夫婦の出産意識調査によれば、8割が「2人以上」を理想の子供数と回答した一方で、75・0%は2人目以降をためらう「第2子の壁」の存在を感じている〉
「1more Baby応援団」という一般財団法人があること、
初めて知りました。「宣言文」を紹介します。
ホームページ→http://www.1morebaby.jp/
ふむふむ、です。
で、元ネタになっている「夫婦の出産意識調査」は、
「Report」にありました。
→http://www.1morebaby.jp/release/2015/0528.pdf
目次を示すと、こういうものです。
記事にあったのは、この2つ。
ちなみに、こんな調査結果もありました。
額面通り受け取るのは、何か違う気がするのですが、
やっぱり「経済的なサポートを」という意見が多いのですね。
それやこれやで、
〈そこで小欄は、第3子以降に、子供1人あたり1000万円規模の大胆な支援をするよう提言したい。
2010年の社人研の調査によれば、子供が3人以上いる夫婦は全体の21・6%に過ぎず、2002年調査の34・4%に比べ激減した。
対象となる人数は少ないのだから、第3子以降を断念する大きな理由である大学進学までの教育費について、塾代も含めすべて無料とするぐらいしてもいい。それぐらいの発想が必要ということだ〉
という話になるわけです。
1,000万円!
第3子がいるウチとしては、もっと早く言って欲しかった!!
と率直に思ったりもしますが、
ただ、冷静に算数すると、
1,000万円と言っても、
1カ月5万円、
1年で60万円、
18年で1,080万円、
なんですよね・・・
もちろん、現行の児童手当、各種補助と比較すれば、
格段に「高額」なんですが、
う〜ん、どうなんでしょう。
確かに「お金は大事」ですが・・・
かつては、
30歳を超えたら「高齢出産」と言われていた時期もあったわけでして、
(日本産婦人科学会では、35歳以上の初産婦を「高齢出産(初産)」と定義しています。以前は30歳以上とされていましたが、平成3年頃から35歳に引き上げられました。それは30歳以上の初産婦が増えたこと、そしてWHOをはじめとする諸外国でも同様の定義がなされているからです:高齢出産ってなに?→http://www.childbirth35.com/knowledge/about.html)
そこから冷静に算数すると、
余裕を持って(?)3人産むためには、
30で3人目、
28で2人目、
26で1人目、
24で結婚、
なんですよね・・・
既に死語となって久しいのですが、
俗に「イヴまでに結婚」というのも、
それなりに当を得ていたわけです。
大卒22歳で就職したとすると、
2年間しかない!
その間に、産休・育休をとっても憚らずにいられる地歩を会社内で築けと?
なんか、女性に対して物凄く無理がある要求をしている気がしませんか?
「仕事と家庭の両立」を前提とする限り、
殊に祖父母の支援を期待できない核家族にとって、
第3子に至る道にはハードルが多過ぎ、高過ぎるんじゃないでしょうか?
たとえ1,000万円頂けるとしても!
「出産・育児をこなしながら社会進出をも果たす」
それが出来るなら、それは素晴らしいことで、
政策として後押しするのも良いことです。
先の調査では、こんな結果も示されています。
それはそれでイイんです。
ただ、その一方で、
「出産・育児をしてから(!)社会進出を始める」
という選択もあり、になれば、
女性は(男性も)もっとシアワセに生きられる気がするのですが、
いかがでしょう?
(35歳くらい:末っ子5歳でおもむろに大学入ったり)
40歳:末っ子10歳くらいから、徐々に「社会復帰」して、
45歳:末っ子15歳で「正社員として就職」したとしても、
20年働けるんですよ。
20年!
能力ある女性ならいくらでも「出世」でするでしょう。
子供を産み育てるということに関して、
所詮は「手助け」しか出来ない男性よりも、
そこを、自身で経験した女性のほうが、
間違いなく「使える」人です。
念のため言っておけば、
だから、女性は家庭、男性は仕事ってことじゃありませんよ。
そういう選択もある、そういう女性もいる、
ということが、
結婚自体に対する意識変化をもたらすんじゃないかということです。
若いうちに、エイ、ヤア、で結婚していいんです。
そうしてこそ、1,000万円も活かせるというものです。
ただねぇ、#69でも触れたとおり、
今時のワカモノは、恋愛自体面倒らしいので・・・
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