「トヨタ ベア4,000円 電機は3,000円決着」
ま、それ自体、目出度く結構なことです。
ただ、直接その恩恵に預かることない、
現状35%以上となっている非正規雇用者のことを考えると、
ビミョウですね。
ことの是非・善悪はともかく・・・
昨日と同じ今日、今日と同じ明日を望めなくなった現状、
非正規雇用が増えるのは、正直、仕方ない面があります。
けれど、
企業が生き残るために必要とされる有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者などが、
必要とされる割に賃金が安い、正規雇用者との賃金「格差」が広がっている、
というところが納得いきません。
賃金を低く抑えるための非正規雇用だというなら、
思い違いも甚だしい。
期間限定、少量・多品種、需要への即時対応を支えるための雇用体系として、
むしろ非正規だからこそ、割高な賃金を支払うべきだと思います。
誰にでも(それこそ、言葉が通じない外国人にでも)出来る仕事だから、
というのは、理由になりません。
現場で黙々と働く人々が生産やサービスを支えているわけですから。
それに引き換え、正規雇用者の中には、
貴方は一体何をしてるんですか?という人が少なくありません。
正規雇用者の身分保障のための非正規雇用者の低賃金なら、間違っています。
誰にでも出来る仕事にもキチンと生活していけるだけの給料を払えるような、
そういう製品開発、企画立案、経営をするのが正規雇用者の仕事です。
実際に手を動かし身体を動かして現場を支える人々が、
それだけでは生活できない、結婚して家庭を持つことが叶わない、
そんなレベルの収入で良いはずがありません。
政府の、
安い労働力が無ければ立ち行かない企業(とその正規雇用者)を、
外国人を入れてまで救うかのような政策は、
短期的にはともかく、長期的な成長戦略とは思えません。
一方民主党は、
所詮、連合=労働組合の声しか聞きません。
組合員(正規雇用者)を救うために、
その気もなく、出来もしない正規雇用者の増加を謳って、
それでいい気になっています。
経営も組合も、
「自分たちが余裕をもって食べていくために、
非正規雇用者にはそのまま低賃金に甘んじてもらおう」
本音ではそう考えているんだ、
と言われたくなければ、
与野党に対して、
いつまでも「政治とカネ」で遊んでいないで、
非正規労働者の「仕事とカネ」に、真剣に向き合え、
と発破をかけなければいけません。
もっとも、
「年越し派遣村」のその後を見るに、
彼らに期待するのも野暮ですか?
参考までに、
非正規雇用の現状についてはコチラをどうぞ。
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