角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.35 「まず、2/3をとらせないこと」考

2016-06-23 06:31:24 | 憲法のハナシ
*天地逆ですが、わざとです。


〈この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする〉
(国立国会図書館:憲法条文・重要文書/日本国憲法
 →http://www.ndl.go.jp/constitution/etc/j01.html

言うまでもなく(ないですよね?)日本国憲法、第96条です。

コレがあるからこそ、
「まず、2/3をとらせないこと」
という、合言葉だか目標だか知りませんが、
古今東西、史上最強に後ろ向きなキャッチコピーが出てくるわけですね。

ものすごく基本的なことですが、
一応、おさらいしておくと、

仮に「改憲勢力」が2/3をとったところで、
できるのは「憲法改正の発議」までで、
実際の憲法改正には、国民の「承認」が必要、
な、わけです。

で、
少し考えれば分かることですが、

つまり民進党(とその仲間たち)は、
「国民(あなた)と進む」
なんて言ってる割に、その国民を全く信じてないんですよ。
(民進党:参議院議員選挙2016スペシャルサイト
 →https://www.minshin.or.jp/

国民は「国のかたち→国体→憲法」が変わることを望んでいないと信じるなら、
改正の発議自体は、どれだけ出されたって構わないはずです。

が、

「国民投票」に至れば、
ひょっとすると改憲派の方が過半数いってしまうかもしれないと恐れているからこそ、

(60年安保だか全共闘世代だかの意向が色濃く反映されがちな)
国政選挙において、
「護憲勢力(変えたくないのか、変わりたくないのか、変われないのか)」
の、1/3確保に全力を注ぐわけですね。

2016年、夏。
いま、「3分の2をめぐる最終攻防戦」がはじまる。
この国の大切な問題、健全な議論を守るために。
わたしたちは、このボーダーラインだけは、
絶対に死守しなければならない。

(同上)

正直、
「この国の大切な問題、健全な議論を守るために」
の意味が解らないのですが、

政党として勝つ(過半数とる)気もなく、
「まず、自分が当選すること」
しか頭にない人々に理屈を言っても仕方ないんで・・・
(連立は組めない、けど統一候補、ってそれだけで変でしょ)

もし、国民としての「あなた」が、
このまま(現憲法下)では、国自体を守れない、と考えているなら、
「まず、2/3をとること」に、集中です。

いろいろ困った候補や、疑問な政策に文句言って水を差すよりも、
優先順位の1番だけ(!)を考えましょう。
全てが自分の思い通りになるはずもないですし。

私は、そういうつもりで投票します。


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