山は赤く 赤く色づいて
すすきは風に、風に揺れている
朝はとても冷たい もうすぐ冬が来るね
朝はとても冷たい もうすぐ冬が来るね
病院のベッドに おばあちゃんを
枯れたような体をゆっくり起こして
うれしそうに笑った ぼくをみて笑った
ぼくは何もいえずにうつむいて黙った
姉には二人目の 二人目の子ども
上のさつきちゃんは もうお姉ちゃんになるの
三年前には いなかったのにね
そしてぼくはこの夏26
この頃不思議な 気分になることがある
とてもゆかいなような そのくせさみしいような
ねえどうしてぼくは ここにいるの
ねぇどうしてぼくは 君とここにいるの
山は赤く 赤く色づいて
すすきは風に、風に揺れている
朝はとても冷たい もうすぐ冬が来るね
朝はとても冷たい もうすぐ冬が来るね
岡林信康の「26番目の秋」
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この歌をはじめて聴いたのは、
まだ26番目の秋を迎えていない遠い昔。
どうしてここにいるのかわからないまま、
62番目の秋が過ぎようとしている。
物思う秋の、今日この頃である。