和歌山県立図書館で日本ペンギン界の恩師でありペンギン基金の創設者、故 青柳昌宏氏の展示会が開催中です。
小規模ながらナチュラリスト青柳昌宏氏の半生がとてもよく理解できる展示会です。
私は初日の青柳昌宏氏の長女である内田さんの展示解説にお邪魔してきました。
以下、写真は展覧会場で撮影okのところのみ載せています。
このぬいぐるみは、「南極で青柳氏がアデリーペンギンの親子の音声コミュニケーションの野外実験に使うために使用した」ものだそうです🐧
内田さんは、ご自身もいろんなことを抱えながらも、亡くなられたお父様の
「みんながいくからと、同じ方へ泳いでいかなくてもいい」
という言葉に勇気づけられたそうです。
それは青柳氏が撮影した、マックォーリー島の海面で泳ぐキングペンギンの群れの中で、反対側を向いて泳いでいる数羽の写真に添えられていた言葉です。
実は今年の5月に筑波大学でも青柳昌宏氏の展示会がありました。
日本広しといえども二つの会場に足を運んだのはおそらく私ぐらいだろうと自負しています☺️✌️
そもそも内田さんがお父様の遺品を整理して発表するようになったのは、『手で見るいのち』という本になった、盲学校で青柳氏が開発した生物の授業のルポルタージュのための取材を内田さんが受けてからだそうです。それをNHKがハートネットテレビで放映して、その後ETV特集の番組「心が躍る生物教室」になりました。
コロナ禍の2020年4月にその取材を受けるために資料を調べたのがきっかけだったそうです。
残された資料の中には学術的に貴重なものも多いので、世に発表すべきであると強く決心されたそうです。
よくぞ決心してくださいましたとファンとしては心からお礼を言いたいです。
私は青柳氏のように自然を観察する目は養えておりませんが、今こうして青柳昌宏氏の存在とその著作、その言葉に出会えたことにとても感謝しています
これからも貴重な資料をどんどん発表してもらって、私自身の生きる糧になれば嬉しいと思います。
「Study Nature ! ~和歌山を愛したナチュラリスト青柳昌宏の軌跡~」
すでに後期展示が始まっております。
11月2日(木)までです。
和歌山リビングで記事がありました。