遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます🎍
年末年始はいつも怒涛の忙しさゆえ、こちらでのご挨拶が遅れました。
今年の初めての画像はこれです。
ヤン・ファン・エイク「アルノルフィーニ夫妻の肖像」× ペンギン
アクリル画 板 P12 2015年制作
この絵にしたのには理由があります。
この絵を気に入り、ギャラリー所蔵展ではいつも展示をしてくださっていた銀座のニッチギャラリーのオーナー西村冨彌先生がお亡くなりになりました。
先生とは不思議なご縁でつながり、私の作風を気に入ってくださりとてもよくしていただきました。私は関西住まいゆえお会いする機会は個展の最中だけで、あとはメールや電話でしたが、いつも優しくたくさん教えてもらいました。
感謝してもしきれません。
2019年の個展の時に、先生から油絵をやるように言われました。私もアクリルでは自分の作風の限界を感じていたので、アトリエを借りて、道具をそろえて、次の銀座での個展は油絵を展示するという先生との約束を守るために一人黙々と油絵の修練をし始めました。
今思うと、コロナ禍だったので先生に作品をあまり観てもらえなかったのは残念です。
そして、先生の訃報…
銀座のニッチギャラリーも閉廊になりました。
私にアドバイスをしてくれる先生がいなくなった絶望に一時はもう絵をやめようかとさえ思いました。
今の私に残されたのは先生が気に入って手元に置いてくれたこの絵だけ。
でもこの絵と対面した時に、やはり頑張ろう思いました。
この絵がある限り先生は私を見守ってくれている気がするからです。
正月早々こんな話ですみません。
でもどうしても心の内を書きたかったのです。
今年ももっともっと油絵の精進をして素晴らしい作品をどんどん描けるようなる。そしていつか先生が納得できるレベルの油絵作品だけの個展をやる。
それが今年の目標です。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
ちなみにこの絵はテレビドラマ「ルパンの娘」の室内装飾に使われたので、再放送があればぜひチェックしてみてください。