1997年5月6日
運命的・・・・
ちょっと大げさな言い方だが、自分にとっては久しぶりに新たな人との気持ちの良い出会いだった。
ゴールデンウィークでにぎやかだった米原キャンプ場も、いつもの静けさを取り戻した。
西表の加藤さんを訪れた時に、良い雰囲気の板彫刻があり、作ったのは
藤原仙人掌(さぼてん)さん
(以後サボさんと書きます)と言う人らしいと知る。
米原キャンプ場にいると知って、ぜひ一度話をしたかった人だ。
1号棟の方にいると聞いたので、彼のテントへ行った。
かなり長く滞在していて、テントが傷まないように、ブルーシートで屋根を作ってある。
テントの前には、彼に作りかけの彫刻が幾つも置いてある。
お地蔵さんが多く、とても可愛らしい顔に彫ってあり、微笑ましくなる。
白く飛んでしまったが、看板には「オーリトーリ(ようこその意らしい)」と彫ってある。
彼のテントの周りには、「命」と言うものがあふれているような気がした。
実際、ここに来る小鳥とかは、かなり近い距離でも全く恐れを感じていないようだ。
どんな挨拶をして、彼と話し始めたかは忘れたが、スッと入っていける人だと直感した。
いろいろ話していたら、波動に興味があるらしい。
お互い興味のある物が似ていたので、面白くなり、あっという間に夕方になった。
サボさんは、「創る」と言う事を心から楽しんでいるんだなーと思い、自分も何だか嬉しくなってきてしまう。
これがきっかけで、サボさんとの交友は今も続いている。
彼はこの後、作家となり、膠原病という難病を患うが、活発に創作・展示活動をしている。
結婚もして、今は一児の父親。
住まいが関西なので、頻繁に会う事は出来ないが、どうしているかなー?と思うと突然ポッと現れたりして、とても面白い。
サボさん、自分はまだフラフラした人間ですが、今後もよろしくです。