風の声

想いつくまま

苦境に立つマクロンに足りないもの

2018年12月09日 | 日記
フランスでは40歳の若い大統領が苦境に立たされている。

「マクロン辞めろ」のデモが膨らみ、暴徒化する映像が流れる。
不用意に燃料税を引き上げようとしたことが引き金となった。

若い指導者への期待から高かった支持率も20%近くへ急落。
もはや支持率は危険水域を超えて崩壊の域にある。

エリート養成校を出て33歳で中堅銀行の副社長になり年収は3億円。
その手腕がかわれて35歳でオランド大統領府の事務総長に。
37歳で経済大臣にと、エリート街道を超スピードで上り詰めた。

39歳の若さで、あのナポレオンの記録を抜き大統領になったマクロン。

権力を行使し国を動かすには知能だけじゃないプラスαの人間力がいる。
生まれながらに持ち、育ちながら鍛えられたオーラのような力だ。
そこがないと、人を束ね人を動かし、国民の心を掴むことはできない。

大統領に駆け上るのも超特急だったが、人気を失うのも超特急だ。

ドイツとEU牽引役だったフランスの混乱はヨーロッパを揺るがす。
英離脱にドイツの混乱にフランスと安定さを欠く欧州、分断された米。

寛容さを失っていく世界の政治情勢が気がかりだ。



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忖度の大失態に笑う

2018年12月09日 | 日記
「忖度」はどの世界にもあるもんだ。

あるまちの予算をめぐって首長と幹部職員との打ち合わせがあった。
各分野の細かい内容まで首長はすべてわかっているわけじゃない。

ある施設の予算をめぐって、首長が気づきや想いつきを喋った。
それは、計画に真反対の影響を及ぼすのだが、首長に深い思いはない。

だが、首長の喋りを忖度した幹部は、計画を真反対に変えた。
担当するセクションの面々も「えーっ何故」と思いながら忖度した。
忖度が忖度を呼び、思いもしない展開になってしまった。

実に有り得ないバカげた話だが、無用な忖度がもたらした愚行だ。

幸いにも、部外者の賢者が気づき、首長に告げて大失態は防げた。

忖度とはこんなにも間抜けなことかと、笑ってしまった。



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